アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ブータンからの郵便物 日本まで何日かかるか?

2011年12月06日 | Weblog
来た、来た、来た、来た!来ました!殆ど諦めていたのに!
 何が来たか?9月20日に、ブータン王国のパロ市で投函した自分たち宛の絵はがきが、12月5日に配達されたのです。実に76日かかりました…!

 国際宇宙ステーション(ISS)に、古川聡さんが165日間連続滞在しましたが…その時代に、ブータンから日本への郵便物が76日かかる!

 ブータン国王夫妻に頼んだほうがはるかに早く届いた。

 絵はがきを投函するとき、ブータンのガイドさんは…
 「郵便物は、ブータンからインド経由で日本へ行きます。ブータンの切手は珍しいので、インドで切手目当ての悪い人に郵便物を盗られることがあります…」
 インド人を見下しておりました。それもそのはず、ブータンでは、肉体労働である道路工事はインド人の仕事です。日給は、300円。10万人のインド人がブータンの道路従事しています。この10万人のインド人は、生涯ブータンで暮らします。結婚し、子どもができ、大きくなった子どもは親と同じ道路工事に従事して生涯を終える。この繰り返しが、永遠に続きます。

 貧しいインド人たちと、お金持ちではないが幸福なブータン人…当然、トラブルはあるでしょう。トラブルの都度、「まったくぅ、インド人は…!」となる。よって、インド人は切手欲しさに郵便物を盗むという風評が立つ…。

 9月19日に、首都のテンプーで投函した2枚の絵はがきは、2週間後に日本で配達されました。20日に、ブータン王国唯一の空港がある町のパロで投函した3枚は、1か月経っても配達にならないため諦めておりました。そうしたら、1枚が10月末に配達されました。「これは、自分たち宛の絵はがきも、遅れながらも配達されるかな?!」諦めが、希望に変わりました。郵便受けを覗く毎日が続きましたが、1か月待っても配達されず、「だめだったかぁー」と、再び諦めておりました。

 76日目に、年賀欠礼の葉書に混じって、正しく自分が描いた絵はがきが!このようなケースの喜びは初めての体験でした。例えると、川内くんが山の神に引き離され、「公務員ランナーは、ダメダッタカー!」と諦めたら、みるみる盛り返し、山の神を追い抜いた…。こんな感じですね。

 だけど…どうして、76日もかかったのか?通常なら、2週間程度なのに。不思議です。家人は、「航空便じゃなくて、船便で来たんじゃないの?」と。あ、あ、あのね!ブータンのどこに海があるんじゃーっ!ブータン国内には、スワンボート一艘すらない。

 インドの人に申し上げたい。「この76日間、少しでも疑ってしまってゴメンナサイ」
 ブータンのガイドさんに告ぐ。「インド人が切手を盗むなどという風評を立てないでください」インド人はウソはつかないし、切手も盗りません。