アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ピロリ菌退治 検査にたどり着くまでが…

2011年10月31日 | Weblog
 満足に歩けない老女が、車を運転して通院する病院…。これは信頼できる病院でしょう。
 さて、その信頼できる病院でピロリ菌の検査をしてもらうことにしました。
 一度目の診察で、「次回、胃カメラをします」と。その時の帰りに道に倒れた老女を救助(?)しました。
 二度目、胃カメラの日。ピロリ菌の検査なのに、エコーで、肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓の検査。私もなかなかちゃっかりしておりまして、医師に質問しました。
 「あ、あのーっ、以前、脂肪肝と診断されたことがあったのですが…今はどうな状況ですか?」
 「こんなもん、脂肪肝のうちに入らない」
 なにも怒ることはないと思う。それに、患者さんの肝臓に対し、「こんなもん」は、ないと思う。脂肪肝の範疇にないということで少し安心しましたが、私の目で見てもエコーの映像の肝臓は真っ黒。と、いうことは、白い脂肪におおわれているということ…。
 「腎臓、二つありますねえ」
 ぞ、臓器を売ってないって!

 いよいよ胃カメラ。胃カメラにあたり、麻酔に関して3つの選択を突きつけられました。
 1 麻酔なし。保険外の費用はもちろんなし。
 2 意識が消えない程度の麻酔(静脈注射)。保険外の費用、2,000円。
 3 完全意識が消え、気づいたら全て終わっている実にいい麻酔。保険外の費用、6,000円。
 こう並べられたら大抵の人は、「じ、実にいい麻酔をお願いします。6,000円の出費は痛手ですが、我慢します」と、なりますよ。しかし、私は麻酔などとんでもないという考え。根拠は、20年も昔ですが、麻酔なしでコードの直径15mmの胃カメラを飲んだ経験があり、よだれでシャツをぐしょぐしょにしながらも頑張り通すことができたから。
 麻酔で完全に意識が消え、二度と意識が戻らないという事故もあります。麻酔した場合、その覚醒しない巡り合わせが私に来るかも知れません。そういう来てほしくないものが私のところへ来ることがある…。例えば、私の進路に人が倒れているとかさっ。

 そのあと、ようやくピロリ菌の検査。結果は一週間後に分かるのだと。そして、会計で、「お薬が2種類、それぞれ一週間分出ています」。
 「えっ!何の薬?まだピロリ菌がいるかどうかは、分かっていないんですよ。どうして薬を飲まなければならないんですか?」
 「それについては、先生と話してください」
 そして、医師が言うには…
 「ガタガタ言うなよ!黙って飲んでろよ!」…とは言わなかったが、そういう態度。しょうがないので、「…はい」。

 信頼できる病院…やらなくてもいいとおもわれる検査や、飲まなくてもいい薬の処方などが多いんじゃないか?手厚いのはわかるけどさぁ。
 薬?飲むわけないでしょう!副作用があるものを「薬」と呼ぶのです。わけが分からない薬を飲んで副作用を増やしてどーすんの!

可愛くないプーさんが…日本を狙っている?

2011年10月30日 | Weblog
 2000年8月、ロシア原潜の沈没事故に関連して…。フランスのテレビ局が撮った映像…沈没したロシアの原潜クルクスの乗組員遺族と政府高官の対面の場で繰り広げられた光景…11年も前のことですが、記憶に新しい方も多数おられると思います。
ロシア政府高官に非難を浴びせていた遺族の女性に女が近づき、背後からコート越しに注射器を突き立てた。女性は崩れ落ちた。明らかに、「反体制派の口を封じるKGBの手法」でした。KGBに詳しいのかって?知り合いはおりませんがね。その後もKGBの仕業と思われる殺人事件等が続きましたが、なにぶん映像等の動かぬ証拠がない。それだけに、背中から注射した映像は衝撃的なものでしたね。

 2002年の、モスクワ劇場占拠事件…チェチェン共和国の独立派武装勢力が起こしたテロ事件。ロシア当局は、この事件の解決のためにガスを使用。人質129人が窒息死しました。武装勢力42人は、銃撃あるいは窒息で全員死亡。つまり、人質の命については…なーんも関係ない。

 注射、ガスの双方に深く関わっていたのは誰?
 その人が、メドベージェフが大統領になるのを認め、本人は首相になったときには、「まさか?」と、思いました。「きっと、メドベージェフは変死を遂げるぞ」と、思っていましたが、大統領任期に関わる談合だったと知り、「なーんだぁ!」と…。

 プーチンは、来年3月から大統領になり、71歳まで2期務める。そのあとは、メドベージェフが再び大統領となる。こういうのを日本語で、「復辟(ふくへき:退位した王が再び王位に就くこと)」という。
 これじゃあ、北方領土が返ってくるどころか、北海道もロシア領にされてしまいそうです。そんなことあるわけないだろうだって?
 では、プーチンの「北極海航路(欧州とアジアを結ぶ)を世界的な動脈にせよという指示。および、そのためのインフラ整備開始」を、どう見ますか?

 北極海航路が開通すると、ベーリング海峡から日本海を通るコースが、極めて重要となる。これは脅威ですよ。暗殺が平気な指導者ですよ。「うるさいバアサンには、注射!」ですよ。「人質?犠牲は当たり前だろう!」ですよ。

 プーチン(次期大統領)は、来年APEC首脳会議を主宰します。会場は、「ウラジオストク」です。だからなんなんだって?ウラジオストクは…日本海に面しています…。プーチンのターゲットは、日本なのではないでしょうか?
 あと、「ユーラシア連合」を言い出している。EUへの対抗?いまさら、EUに対抗してどうしますか?EUは無視してよい。プーチンのねらいは、「ユーラシア連合」により、中国を押さえつけようという考えではないのか?中国に水をあけられて一番悔しいのは、プーチンでしょうから。日本は、ユーラシア連合に加入するのかって?北方領土を返してくれたら、加入してあげてもいいんだけど…。どうせ、大した「連合」にはなりそうもないし。

倒れていた人を助け起こした場合、どこまで面倒をみるか?

2011年10月29日 | Weblog
 人が倒れていて、周囲に誰もいない場合、どうしますか?実は、そういう場面に出くわしてしまったのです。
 ピロリ菌の検査をしてもらおうと、「日本ヘリコバクター学会認定医」がいる病院にかかりました。帰りがけ、駐車場までの30mほどの道に人が倒れておりました。
 正直言いますと、「まずいっ!」と、思いました。周囲に誰かいたら、その人に第一発見者になってもらおう…と、周囲を見回しましたが、誰もいない。
 中国の南京市では、人に押されて倒れたお年寄りを助けた人が「犯人」として訴えられ、裁判で賠償金の支払いを命じられた事件があったし…。
 やむなく近寄って様子を見ると…な、なんと、生きていた。意識もしっかりしていました。およそ80歳ぐらいの老婆で、うつぶせに倒れておりました。

 「あ、あのーう、起きられますか?」(←バカな質問です。起きることができる人が、道に倒れているはずがない。多少、動転していたもので…)
 「お、起きられません…」
 「お、起こしますか?」
 「お、お願いします」
 ハンドバッグから、数枚の千円札がのぞいていた。持っていた風呂敷包みの中身は、薬。つまり、私がピロリ菌の検査でかかった病院で一抱えもの薬をもらって帰るところだったことがうかがえました。この病院は、「院外処方」ではなく、薬を病院で処方しているのです。それにしても量が多すぎます。食事の代わりに薬を飲んでいるんじゃないか?

 羽交い締めのような格好で、老女を起こしました。立たせてみて分かったことは、腰が90度曲がっていたということ。
 「歩けますか?」
 「は、はい…」
 歩き出した老女は…100m走のスタートのような格好で突進し、また頭から倒れ込んだ。つまり、加速度に足の運びがついて行かず、ヘッドスライディングのように倒れ込む…。

 「この老女を家まで送り届けなければならない」と、観念しました。再び起こし上げ、「家は近いんですか?」と、尋ねたところ…衝撃的な返答が!
 「車で帰ります。そこの3台目が私の車」

 歩くことさえままならぬ老女が、車を運転して病院へ来て、何度も倒れながらも、自分で運転して家へ帰る…。
 大抵のことには驚かなくなってしまった私ではありますが、このような全く予期しない現実に直面するとうろたえてしまいました。
 とりあえず、ようやくの思いで車に乗せました。老女とはいえ肉付きが良く、重いこと重いこと。

 次の私の脳裏をよぎった二者択一の問題は…
 1 老女の車を尾行し、安全に家に着くまで見届ける。
 2 老女の車を私の車にぶつけられないように、いち早く駐車場から脱出し、とっとと逃げる。

 結論として、「とっとと逃げる」にしました。大急ぎでエンジンをかけ、老女の車が動き出す前に駐車場から脱出しました。暗澹たる気持ちになったのは、「この老女のような人が運転する車が、普通に走っているという現実」でした。恐ろしい時代になりました。

 「老女の帰宅を見届けなかったのは薄情ではなかったのか」って?老女にも試練を与えなきゃね。
 …大変な時代になりました…。

バンコクの水がひいたあとの政治が大変だ

2011年10月28日 | Weblog
 タイが50年に一度の大洪水で大変なことになっている。「タイが、大河になった」などと、ふざけてはおれません(おっと、ふざけているのは私でした)。「タイが、大河になった」は、大臣になったら絶対に言わないようにしなければ。「放射能、うつった」よりいいじゃないかって?その件ですが、9日間で大臣を辞めた鉢呂さんの東北での評判はすこぶる良かったということを知っていましたか?事実です。東北6県にそれぞれ町村会の会長さんがおられる。その他に、6県をまとめる会長さんがおられる。その方から得た情報ですからいい加減な話ではありません。鉢呂さんが、民主党のTPPの座長という要職に早くも復帰したのは、元々信用があり評価が高いから。

 閑話休題。鉢呂さんの弁護ではなく、タイの洪水でした。タイと言えば、ジャンボ氏。ジャンボ氏は避難していて繋がらないのではと思いつつメールしてみたら…
 「今、広州。バンコクの会社は被害なし。あと、2週間もすれば雨季が終わり水が引くから大丈夫。新しいマンションは寝室が2つあるから遊びに来いよ」…なんとも、ジャンボ氏らしい洪水分析…。水が引くタイミングを予想する。しかも自信満々。タイ政府は、6週間かそれ以上と言っていますが…。

 前回バンコク(ジャンボ氏のマンション泊)を訪れたときに、一人であちこち歩き回りました。その時の思い出の地が、ことごとく水浸し。親切にしてくれた、アユタヤ造船学校の先生は無事だろうか?先生のオートバイに先導されて私が自転車で走ったあの道は、胸まで水に浸かっていました。道路に1m以上の冠水ですよ!ワニも街中で泳いでいるとか。ワニが商店を襲撃…それはないか。

 私の心配は…マクロ経済だろうって?いえいえ、タイの政治です。
 タイへ進出している日系企業の数は約1,300社。現時点で、ほとんどの日系企業が被害をうけている。つい最近まで、320社強と報道されていましたから、水の力恐ろしです。確かにマクロ経済への影響も大変なもの。
 タイ経済は、東日本大震災のあおりで、年率換算GDP「0.3%」の減(自動車、エレクトロニクス産業の生産停止や減産)。この度の洪水は、致命的ではないが大変な打撃。「微笑みの国タイ」も、微笑んではいられない。
 しかし、経済なら、「時が経てば復興できる」のですが…インラック政権への不信感が高まっているのです。タイの人たちって、「微笑みの国」に似合わず過激なんです。ストだデモだとなると、途端に元気になる。

 洪水はインラックさんのせいではないだろうって?もちろんです。しかし、難癖をつけて政権をとりたい人達にとっては、天災も人災も何も関係ありません。これは日本も同じ。
 インラック政権側があり、反目するタイ軍側がある。バンコク都知事(スクムパンさん)側も存在感を増している。さらにというか…現在は、インラック側ではありますが、タクシン元首相側もポストインラックを虎視眈々と狙っている。
 具体的に何かあったのかって?
 バンコク都知事・・・「バンコクは引き続き危険な状況だ」
タイ法務大臣・・・・「バンコクは、大丈夫。住民はパニックにならないように」
 バンコク都知事・・・「おいおい!バンコクに避難を命じるのは私だ。でしゃばるんじゃあねえ法務大臣!」

 こういう状況です。
 なお、バンコク都知事のスクムパンさんは、選挙でタクシン氏の妹に選挙で敗れた経験がある。
 法務大臣のプラチャさんは、当然インラック首相のタイ貢献党です。

 プラチャさんが、「タイが、大河になった」などというとまたおもしろいことになるのですが…。はい、ゴメンナサイ。不謹慎でした。
 だけど、ジャンボ氏の会社、本当に大丈夫かなあ…?

仕事中でも合掌して挨拶する国民

2011年10月27日 | Weblog
 この度の旅行で、インドがすっかり好きになりました。
 1 女性の、野外排便60%。男性の場合、90%以上じゃないか?!
 2 トイレがあっても、建設以来一度も清掃したことがないと思われる代物ばかり。
 3 街中を、おびただしい数のノラ牛、ノラ山羊、ノラ犬が闊歩するので、糞を踏んづけてしまう。
 4 街は、クラクションの吹鳴合戦。
 5 まとわりつく子供の物乞い。勝手にアクロバットダンスをして、お金を要求する子供雑技団。
 6 あの手この手の大人の物乞い。
 7 肩からかけたズタ袋の中身が、コブラ2匹…。

 そんなインドをなぜ好きになったか?
 ケンカを目撃しなかった…中国では、大声で怒鳴り合う場面を何度も目撃しました。韓国では、テコンドーの路上対決も見ました。日本?日本人はカルシュウムが足りないのかケンカが多い。しかし、インド人はケンカしませんねーっ。感心しました。日本人なら殴り合いだな思われるシーンでも、冷静。素晴らしいですよ。
 インド軍兵士の早朝ランニングを見る機会がありました。整然と走っている先頭集団50~60人。と、ところが…遅い兵士もいて、さながら市民マラソンの最後尾付近のようにダラダラと後続が。もう、いないだろうと思った頃、ヨタヨタ歩いている兵士を発見。「彼が宿舎に着いた頃は、全員朝食を済ませているだろうなあ」と、可哀想に思いましたが。このように、兵士の走力が大きく違うのが気に入りました。人間らしくていいです。

 インドの田舎を走っていると、高床式の農家を見ることがあります。ゾウ、サイ、トラの侵入を防ぐためということ。ワクワクします。
 畑の中には、10m以上の高さの見張り台が設けられてありました。夜通し見張り役がつき、動物を見つけると「鐘」を鳴らして追い払う…。当事者にとっては大変な問題でしょうが、ゾウ、サイ、トラがウロウロしている地域が地球上に存在しているということが素晴らしい。

 最も、「インド好きだなあ!」と、思ったことは…
 「ナマステ!(インドの挨拶)」と、声をかけると、100%、「ナマステ」と返してくれる。しかも、合掌して! 
 私は、日本で、知らない人に対してでも、ここは挨拶するべきだなと思ったら、「こんにちは」と声をかけます。ところが、「こんにちは」と挨拶が帰ってくる割合は、50%といったところ。半分は、無視、あるいは睨みつけてくる。インドではそんなことはありません。

 嬉しいのは、仕事中などで手がふさがっている人でも、「ナマステ」と声をかけると、持っているものを置いて合掌して、「ナマステ」と返してくれる。口先だけではない。合掌を伴うところがいいです。
 人間が心を通わせる…まず、挨拶です。日本の暮らしで忘れかけていたそのことを、インドが思い出させてくれました。

エア・インディア 人と動物は同じ席に…コブラも?

2011年10月26日 | Weblog
 エア・インディアで良かったこと…「水」です。とにかく、インドを訪れる人は、「水」で下痢をする。観光客は、オムツが必需品。(私どもも、大人用のオムツを持って行きました)
 搭乗前に、水を没収されます。これは国際線ならどこでも同じ。つまり、手持ちの水がない。デリーに着き、デリー市内で安全な水を確保する前に脱水症状になっては大変。
 その対策として、機内で水をもらおうと考えました。デリー到着前に、一番愛想がいい男性CAに、「水をボトルごとくれ!」と頼みました。CAがもってきてくれた水は、な、な、なんと「2リットルのペットボトル!」。これにより、私どもの水事情が一気に良くなりました。歯磨きの口すすぎも水道水では危険です。安全な水は、あっても、あり過ぎということはありません。

 エア・インディアで驚いたことは…犬も、一般客と一緒に乗せるということ。他社でも同じなのでしょうか?客席のチケットを、犬用に買っているのではなく、狭い足元に犬のケージを置いている。人も犬も一緒の扱い。動物に優しいインドならではのサービスなのでしょう?牛を客席に乗せるサービスは見ることが出来ませんでした。さすがに、牛を客席には乗せないらしい。山羊なら、きっと乗せたでしょう。犬並みのサイズだから。

 街角で、じっと私を観察している老インド人がおりました。袋を肩から下げている。近寄ってきて、袋から円筒状のカゴを取り出した。直径は、30cm、高さは15cmほど。
 御老人は、カゴを地面に置き蓋を開けた。バネ仕掛けの人形のように、2匹のコブラが、パッと首をもたげました。驚いたのなんのって!通常なら、「ヒエーッ!」と声を出すところですが、驚きすぎて声も出なかった。「1ドルだ!1ドルでコブラの踊りを見せてやる。写真を撮ってもいいぞ!」と、老人。私は、半分抜けた腰をいたわりながら無言で遠ざかりました。「いきなり目の前にコブラを出すなよーっ!」

 つまり、インドでは、コブラを持ち歩いている人がいるということ。と、いうことは、飛行機の中にコブラを持ち込む人もいる。X線検査も、金属探知機もコブラならフリーパス同然。乗客のポケットを調べたらコブラがぞろぞろ出てきたりなどするかも。犬を一般客の席に乗せるのですから、コブラを一般客室に乗せるぐらいどってことない…?
 なお、コブラを踊らせる笛ですが、バレーボールに縦笛を突き刺したような形状。土産物としても売っておりました。買わなかったのが少々悔やまれます。買ってきて、山で吹けば様々な蛇が踊りながら出現したかも…買ってくれば良かったぁ。

エア・インディア CAの「ルックス定年制(?)」が課題

2011年10月25日 | Weblog
「エア・インディア」…格安っ!という響き。「関空ー香港ーデリー」という往復を、エア・インディアに乗ったのですが…。
 日本とアメリカ以外の航空会社のCAで、嫌な思いをしなかったことは一度もない。アメリカだってそれほど良くないだろうって?アメリカの航空会社の場合、「マニュアル通りの仕事はしますよ。笑顔の安売りはしませんけどね」ということが徹底している。だから、こちらの注文がおかしなものでない限り、きちんと対応していただける。

 エア・インディア…ブランケット、汚い!カレー臭が染み込み過ぎ。それは、自分の体臭だろうって?私のは、加齢臭。カレーのニオイはしません。
 CAの年齢が高っ!緊急避難の時など、CAをおんぶして避難しなければなりません。もうじき80歳と思われるような女性が、国際線の現役CAですから…乗客としましては、いつ倒れるか心配です。
 エア・インディアのCAの定年年齢は、30歳だった。その後、35歳→45歳→58歳と順次延長されてきた。つまり、定年制はある。それなら、80歳近いCAはあり得ない…。私が思うに、年齢詐称。58歳と偽って、本当は79歳だったりして!
 若いCAでも、50歳前後。結局、権利を主張し、退職しないから若手を採用したくてもできない。これは、正直良くない。実年齢の定年制があるのなら、ルックス定年制の導入が急がれます。だれが判定するかって?乗客の投票ってのはいかが?
 女性CAは、サリーを着ていました。サリーは、脇腹が見えるようになっています。で…腹の肉が…ぶよぶよ、たぷたぷ、ちゃぷちゃぷ…。それ以上のコメントは控えます。

 CAのみなさんは一様に、「やる気がない」。笑顔?お金を払えば見せていただけるかも知れないが、婆さまの笑顔をお金を出して見たい人もいないでしょう。やる気がないから、トイレのチェックなどするもんじゃない。日本の航空会社のCAは、「1人のお客様がご使用になる毎にチェックする」と指導されているのか、頻繁にチェックする。ですから、常に清潔に保たれ、テッシュペーパーやバステッシュが切れることがない。エア・インディアの場合、「トイレ=ゴミ箱」という状態。インド人乗客は、青空トイレでなければ落ち着かないので、個室内では暴れたくなるんじゃないか?

 往路は、食事を関空で積んだので、安心して食べることができました。復路では、デリーから積んだ。嫌な予感はしましたが、私のご飯にトウガラシの塊を入れたらしい。あまりの辛さに七転八倒。横隔膜までけいれん。文句を言っても、「単なるクレーマーの貧相な日本の爺さま」という扱いしかされないでしょうから泣き寝入り。この超激辛を、私が食べたからいいようなもので、子供が食べたらどうなりましたか?!子供連れで旅行される方は、エア・インティアの御飯には十二分に注意してください。特に、デリーで積み込んだものには。

 香港に寄るので、外へは出られなくても香港の空港内へは降りられると思っていました。過去には、それができましたから。ところが、機内清掃の間中機内にかんづめ。
 デリーまで行く客の手荷物をいちいちチェックして、「チェック済み」のタッグを漬ける。乗客には、「コイツは、デリーまでの客だ。チェックしたよ」という意味のステッカーが貼られる。ステッカーを貼られると、荷物になった気分。なかなか楽しめました。インド到着後もステッカーを大切に貼ったままにしておいたのに、お節介のツアー客が、「まだ付いてますよ」と、剥がしてしまいました。惜しかった。荷物に変身していたのに、人間に逆戻り。

 清掃が終了し、香港からデリーへの客が乗り込んできて出発出発したのですが…香港で乗り込んできたインド人たちが酔っぱらっていて大騒ぎ。CAは、注意しなかったのかって?CAは、自分たちの仕事をとっとと切り上げてオヤスミ…。年寄りは早く寝るのです。

道具なしで煉瓦をどう運ぶか?

2011年10月24日 | Weblog
 ブータンでは、10万人のインド人が道路工事人として働いている。日当は、300円。間違いではありません、300円です。雨が降れば土砂崩れで道路が寸断される。ヒマラヤの斜面の道なので、拡幅などできない。地球に雨が降る限り、永遠にブータンにおけるインド人道路工事人の仕事はなくならない。

 寸断された道路の復旧は、手作業で行われる。道具は、スコップと大きなハンマー。以前にも書きましたが、重機などない。高価な重機が崖から落ちていったのでは大損害ですから。
 一本のスコップを2人で使う。1.5mほどのヒモをつけて一人がスコップを土砂のところに刺すと、もう一人がヒモを引いて土砂を掻き出す。
 大きな岩は人数をかけても動かないので、ハンマーで割って小さくして動かす。工事人たちの仕事として、岩をソフトボール大に砕く作業もある。こうしておくと、道路補修に使える。土砂災害で出た岩を崖下へ転がすのではなく、利用する…!

 10月13日、ブータン国王の結婚式がプナカ・ゾンで行われました。日本からは、皇太子が出席するだろうと思っていたら、日本からは、斎木昭隆駐インド大使夫妻が出席した。駐ブータン大使は出席しなかったのかって?斎木さんが、駐ブータン大使を兼務しています。ブータンには日本大使館がないのです。日本にも、「ブータン大使館」は、ない。つまり大使交換をしていない。
 斎木さん御夫妻は、インド人道路工事人が手作業で復旧させたあの道をプナカまで行ったわけで…航空交通手段がないから。交通信号機がない大動脈だから速いだろうって?何度も書いている通り、平均時速20kmです…。

 道路工事は人力。家を建てるのももちろん人力。建築中の家で、煉瓦を運ぶ女性を見ました。カゴへ入れて運ぶんだろうって?違いました。頭に2つの煉瓦を並列に並べその上に積み上げていく。6~10個の煉瓦を一度に運んでおりました。手伝いの7~8歳の女の子は、並列にするほど頭が大きくないので2~3個積み重ねて運んでおりました。私の場合、頭頂部が平坦なので、3個並列で5段重ね…つまり、15個を一度に運べ…ないですね。頸椎捻挫してしまいます。
 茶摘みの女性たちも、10~12kgの茶葉が入った大きな風呂敷の運搬に頭を使っておりました。風呂敷包みの茶葉を背負うのですが、風呂敷の先端を額にひっかけておりました。額は頭じゃないだろうって?眉から上は、頭なのです。

「BLOW HORN」…喧嘩?ありません!

2011年10月23日 | Weblog
 インドは、けたたましい。とにかく、クラクションを鳴らす。しかも、たてつづけに大音量で。それにもかかわらず、「うるぜえぞコラ!」「なんだこの野郎!」というケンカがない。接触スレスレのところへ突っ込んできても、「このガキ!」などと興奮することもない。明らかに無謀な運転をしているドライバーも悪びれることなく、「えへらえへら」で済ましてしまう。
 感心しました。インドで感心するのは、青空排便だけではないということです。

 日本では、うかつにクラクションを鳴らせません。東大阪クラクション殺人事件に代表されるように、クラクションを鳴らせば、引きずり出されて殴る蹴るの暴行を受けます。妊婦が運転する車に追い越されたことに腹を立てた男が、妊婦を引きずり下ろして執拗に蹴りまくった事件も最近ありました。妊婦は、「お腹だけは蹴らないで」と懇願し続けていたという。こういうことが起こる国が日本。いくら、屋根があるトイレで排便しても、クラクションやら追い越しで暴力事件を起こすのでは…情けない国です。女性の屋外排便60%のインドの方がずーっと幸せです。クラクションを鳴らしても、無理な運転をしても、殴る蹴るの暴行を受けたり、殺されたりしなくて済むわけですから。

 ほぼ100%のトラック等の大型の車の後ろには、「BLOW HORN」と書かれています。つまり、「クラクションを鳴らしてください。そうしたら、道を譲りますから」ということ。
 インドの国民は、なぜこれほど温厚なのでしょうか?カレーを食べているから?これも否定できません。文化のなせる業という点では、カレーも文化ですから。なお、日本のカレーライスと、インドのカレーは、別の物でした。知識としては知っていましたが、毎日食べて違いを実感してきました。仏教?もちろんそれもある。
 インドは火葬ですが、屋外での火葬の場合、ほぼ生焼け。それを、川に流す。その川で、水浴び・炊事・洗濯が行われ…川の水はもちろん飲料水となる。
 インダス文明の昔から、「生きることと、死ぬこと」に線引きがない。ですから、「クラクションを鳴らされた。頭に来た!」ということがない。「おう、鳴らしてくれたか。それでは、左へ避けて道を譲ってやろう」…みんながこういう気持ちだからトラブルなど起こらない。

 温厚なインド人ドライバーが怒ったのを一度見ました。車の往来が激しい道の中央に、人が立っていたのです。これには、私もびっくり。急ブレーキで徐行したところ、立っていた20歳前後の女が、手を出したのです。つまり、「乞食」。 さすがのインド人ドライバーも、運転席の窓を開けて、「(ヒンディーで)バカヤロー!(←たぶん…)」と、怒鳴っておりました。

 なお、インドもブータンも、日本と同じで、車は右ハンドル、左側通行です。インドはイギリスの支配下にあったから。ブータンは、インドとの交流が親密だからでしょう。ブータンとインドは、お金も「等価交換(貨幣価値を同じにしている)」です。 

戸外排便率世界一の国 全女性の60%が認めている…

2011年10月22日 | Weblog
 青空トイレの話はすでに書きました。そうこうしているうちにショッキングな発表がユニセフからありました。
 「トイレを利用できずに戸外で排便している人口は、全世界で11億人に達することが明らかとなった。うち58%がインド国民である」
 私が書いたことが、決してオーバーな話ではないことが十二分に立証されたわけですが…。喜んでいる場合ではない。
全インドの女性のうち、60%が戸外で排便していると認め、その影響で川は汚染され下水道になってしまった。インドの環境相(ジャイラム・ラメシさん)は、「非常に恥ずかしい結果」と。
国連発表では、「インドでは携帯電話普及率が急成長し、すでにトイレ普及率を抜いている」。トイレは青空で十分だが、携帯電話は買わなきゃどうしようもないということか。
 なお、国別トイレなし人口の第2位は、中国。第3位はインドネシア。ブータンは、不名誉な上位には入っていなかった。

 現在、インドの人口は、約11億8620万人(中国は13億3630万人)。2026年には、つまり、15年後には、14億7100万人となり、13億5000万人になっているであろう中国をぬいて、人口世界一となる。2050年には、16億5800万人になるという。(インドの出生率は2.78%。中国は1.73%)

 インドの場合、人口世界一は喜ばしくもない。新しいカースト制度、つまり「一生、金持ち」か「一生、貧乏か」というカースト制度が存在するから。人口の増加は、「億単位の新たな貧困層を産むこととなる」。金持ちだって、子を産むだろうって?爆発的人口増加につながっているのは、貧困層の10代の妊娠・出産。10代の少女の25%が18歳の時点で妊娠しているかすでに母となっている。こういう実態です。

「人口増加は経済成長を支える原動力となる」との見方もあるにはある。日本企業も、「インド進出ブーム」だった?で、日本企業の何社がインドへ進出したか?現在1,000社未満だという。では、中国へ進出した日本の企業の数は…20倍の、2万社。日本企業は、インドの経済成長を「?」と、しているということでしょう。

 では、インドはどうしたらいいか?トイレを作ることも大切ですが、「教育」ですね。インフラも、生活水準も、新しいカースト制度の廃止も、教育で何とかなる。「語学の天才の国」です。教育により、世界を席巻できます。
 「教育」が無理なら、いつまでも、青空トイレでまにあわせておればよい…。