~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

べト7、第2楽章

2008年06月13日 17時54分27秒 | 交響曲・管弦楽曲等
そうかしこまった連弾ではないのだけれど、やりだすとしつこい私のクセで、数枚のCDを聴きくらべてみました。


曲はベートーベンの第7番交響曲の第2楽章の一部。
なににこだわっているかというと装飾音の入れ方。

画像はオーケストラスコアの一部で、セカンドバイオリン(上から2段目)の3小節目の頭に装飾音が付いているのがお分かりいただけると思います。
私としては、装飾音を拍頭にピシッと合わせてあまり鋭くなく入れたいな、と思うのですが、それはそう思うだけでたいした根拠はないので、CDにあたってみました。
(いずれの感想もオーケストラスコア100小節あたりくらいまで)


1.拍ぴったりで短めタイプ

  私はそう耳がいいほうではないので、厳密に拍ぴったりかどうか自信はないのですけど、だいたいそのように感じた演奏は

  ○ヴォルフガング・サバリッシュ&ロイヤルコンセルトヘボウ(1992)

     演奏時間は8分54秒
     拍にあわせて素早くあまり大きくない音で入れているように思います。
     ただ、一回めに出てくるヴィオラ&チェロの時のほうが若干飛び出し気味に聴こえ、バイオリンはセカンドの時も、ファーストの時も割合きちっと入っているような気がします。

  ○アーノンクール&ウィーンフィル(2006年広島公演画像)

     これも基本的には上のものと似ていますが、ビブラートのかけかたの違いか録音の違いか(テレビ用のせいか録音はあまりよくありません)、もっとシャープに感じます。



2.拍ぴったりでゆったりタイプ

 
  ○フランツ・コンヴィチュニー&ゲバントハウス(1959)
     演奏時間は8分37秒
     装飾音というよりは、楽譜にちゃんと書けるくらいの長さに聴こえます 
  
  ○クラウディオ・アバド&ウィーンフィル(1987)
     演奏時間は8分37秒
     上に同じく、ゆったりしっかり聴こえます。



3.前小節にめりこみタイプ


  ○カルロス・クライバー(1976)
    演奏時間は8分09秒
     もしかしたら、拍に合っているのかもしれないのですが、私の耳には長い音符がぴたっと頭にあっているように聴こえます。
     上記のどの演奏とも違う、前に前に行く流れるような感じはこのあたりのマジック(?)からきているのかもしれません。



こういろいろあると、どうしたもんかと思うところです。
ただクライバータイプは、クライバーがやるからカッコいいってとこはありますねぇ。



連弾って最初は遊びなんですけど、もとがオーケストラ曲だったり、オーケストラに編曲されていたりするものが多いので、途中からどうしてもこういうことになっちゃうんですよね。
さすがにこのスコアは主人のものですけど、私、連弾のたびにほぼオーケストラスコアを買っているので、ザコザコたまる一方です(泣)。