神戸電鉄の粟生線は神戸市・鈴蘭台駅から小野市・粟生駅までを結ぶ路線。
この線は年々乗客数が減少しており、年間10億円超の赤字を計上しているそうです。
年間10億円の赤字はつらいね。
そこで最悪の場合廃止になるかもしれないという。
何とか活性化しようと、「神戸電鉄粟生線活性化協議会」なる組織が、
“乗って残そう未来の粟生線”と呼びかけています。
→ http://www.shintetsu.co.jp/aosen_kasseika/index.html
これは旧国鉄の赤字路線廃止阻止で叫ばれた掛け声と同じだ。
それで残った鉄路は数少ない。
このことに関してtwitterでmaidtrainさんが意味のない運動だと発言しています。
曰く、自動車利用者の呼びかけても「じゃーいりません」となると。
そうですね、自動車利用者は端から鉄道なんて目に入っていない。
そこで「乗らないけど残そう運動」をしなければいけないと訴えています。
乗らないけど残すとは、これまた難しい。
ですがそれくらいしないと残らないのが赤字鉄道路線なのです。
私がいつも注目しているのはJR九州。
JR九州は各路線に斬新なデザインの列車を走らせ、いつも話題になっています。
普通列車から観光列車までその数はどれくらいあるか私でも把握できないくらい。
これはどうせ行くなら車やバスより面白い鉄道で行こう、
または用事はないけれど面白いから鉄道に乗ってどこかに行ってみよう、
そう誘導する仕掛けなのではないかと思っています。
究極は用事はないけど気がついたら鉄道に乗っている、
そういう需要を創出することではないかと私は思っているのです。
半端なジョイフルトレインではこうはならない。
「乗らないけど残そう運動」は地に足がついた考え方だ。
乗る乗らないは関係なく、結果的に残ればいいんだよ。
もうそろそろ「乗って残そう」というワンパターンな思考から脱却しないといつまでも苦境は続く。
神戸電鉄に限らずどこの鉄道事業者でも同じです。
変な今まで手垢のついた浅知恵はいらない。
鉄道側のとそれを支える側の真剣な知恵と工夫が試されています。
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