『はまます郷土資料館』については昨日でお話を終わろうと思っていたのですが、
船の航路の話題で同資料館に面白い資料があったので追加で書いていきます。
貨客船「はまます丸」は小樽ー浜益航路に就航した最後の定期船です。
「はまます丸」は小樽ー浜益間に就航していた定期船「第一浜益丸」に代わり、
1959年(S34)に就航した新造鉄鋼船です。
小樽ー浜益間はこれにより所要時間は2時間30分に短縮、更に出港時間も定時化したとされています。
要は最新鋭船の就航により定時性が確保された、それまでは大変だったということでしょう。
小樽ー浜益航路は道路網の整備により1965年(S40)年に定期航路廃止となっています。
では、画像では分かりにくいので“要目表”から主要な項目を抜粋し記していきましょう。
発注は『国内旅客船公団』と『北海道離島航路整備(株)』で両社発注の2船目。
建造は下田船渠(静岡県下田市)、竣工は1959年10月15日です。
長さ24.5m、幅5.2m、総トン数78.33t、航海速力は11ノット、主機関320馬力、
貨物積載量は25トン、旅客定員は45名となっています。
運航会社は『浜益海運(株)』です。
画像でご覧いただく通り、今から見ると実に小さな船ですね。
ですがこれが沿海航路の最新鋭船だった。
道路網の整備により航路廃止と書きましたが、それは札幌や滝川との道路ですね。
増毛や留萌までの国道の開通は航路廃止のずっと後になります。
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