奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

イトムカ鉱山発祥之地碑

2019-05-18 05:30:45 | 北海道の旅日記(道東)



イトムカ鉱山は東洋一の規模を誇った水銀鉱山でした。

オホーツク管内では鴻之舞金山と並ぶ主要な鉱山で、
1938年に開発に着手され1973年に閉山しました。

さてこの碑があるのは温根湯温泉から石北峠に向かい滝の湯を過ぎてしばらく、
国道沿いにある野村興産(株)イトムカ鉱業所に入り口の前にあります。





この場所はかつて350戸余りの社宅に小中学校、病院や公共施設があり、
大町と呼ばれ栄えていました。
ちなみに同じ敷地内に恵泉小学校跡と恵泉中学校跡の碑も立っています。





鉱山が閉山した後は野村興産が事業を引き継ぎ、
国内で唯一の水銀を含む廃棄物の回収や無害化を行う施設として稼働しています。

乾電池や蛍光灯、昔の水銀を使った体温計や血圧計などですね。
全国の自治体の45%ほどが水銀を含む廃棄物をここへ運んでいるそうで。

鉱山がなくなった後もその技術を生かしてリサイクル企業として残る、
秋田県小坂町のDOWAホールディングス(旧同和鉱業)と同じですな。

もちろん鉱山最盛期のような賑わいはありませんが、
唯一無二の技術を活かして企業として存続しているとはたいしたもの。

石炭は何でこういうことが起こらなかったのだろうか。

ところで鉱山の「選鉱場」は留辺蘂町時代には産業遺跡に指定されていましたが、
今の北見市の指定文化財の中にはこれがありません。

もったいないなぁ。

※「選鉱場」は野村興産敷地の奥にあり、見ることができません
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