世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

沖縄県民は許さない!! 中学少女 乱暴事件!

2008年02月14日 | Weblog

基地あるが故に二重にも三重にも苦難を強いられている。頻発する米兵

による事件が後を絶たない。県民総ぐるみで抵抗した事例は過去にも数多とあ

る。同じ日本国民であるのに何故、沖縄だけが犠牲を蒙らなければならないの

か。おまけに日本政府はアメとムチで懐柔する。見え見えの策を講じてきた。

普天間基地移設でも辺野古沖合への僅かな移動も譲らない。日米の合意事項

であり既定事実だと合理性を訴える。時にはアメを引っ込めムチをチラつかせ

る。常套手段としての従来の手法だ。見え透いた政府の遣り方に基地あるが

故の神奈川でも山口でも世論を二分してきた。基地再編に伴う交付金をエサに

ゴリ押しする。背に腹は代えられぬと、渋々受け入れる。受け入れた基地の在

る地方は莫大な赤字を抱える解消策として交付金を受け取った。その永続的

不動の万年策として交付金は今後もそういう風に機能するのか・・・。 生命、人

権、安全、安心と引き換えに交付金は等価値で機能するのか? 今一度、立

ち止まって考えてみたい。人間としての尊厳、人としての矜持をかなぐり捨てて

目先の一時的な赤字解消に呻吟するのが市民・県民としての責務なのか、頻

発する米兵による不祥事や事件は後を絶たない。古人は言った。(恰好の例と

は言えないが)「太った豚より痩せたソクラテス」。「武士は食わねど高楊枝」

等々。・・・そういう諸々の気概が日本人には、かつて有った。・・・私の結論を言

う。税の公平な分配で都市と地方の格差解消、基地の負担軽減、基地と基地

の公平な負担。それに見合う税金の支出(交付金)。<アメとムチ>ではなく国

会論議で国民に見える形・容での支出。民主主義の手法に則ったやり方で基

地のない都市や地方でも納得がいく手法を講じる。交付金は元々、私達が支

払った税金である。その税金をアメという前近代的な手法で遣る、遣らない、ム

チをチラつかせて強引に押しつける、そういう手法は、もうやめにしよう。今回

の沖縄の中学生少女の暴行事件だって基地あるが故に起こった宿命的な事

件である。しからば綱紀粛正という従来の手法と文言でケリをつけてはいけな

い。要は「日々の永続的常駐点検の強化と反省をくどい位、継続する事だ」。

事件事故を起こしてからの<謝りはいらない>。「事件事故の皆無が全てだ」。

その事を肝に銘じて日米両政府は取り組んでもらいたい。・・・


10年で59兆円は統計上の根拠のない まやかし!

2008年02月13日 | Weblog

59兆円は古い統計を基に算出した数か所の依頼法人の寄せ集めの数

値で確たる根拠がない事が民主党の衆院予算委員会での追及で明らかになっ

た。あれ程、紛糾した10年で60有兆円が圧縮削減されて、やっと59兆円に

なった。それが統計の まやかし で根拠のない代物である事が分かった。政府

や国土交通省は、あたかも厳然たる統計上の数値であるかの様な国会答弁を

している。それで国民は、すっかり信用した。それが<まやかし>である事が

判明し事実だとしたら、もう政府・与党は信用できない。政権交代しか残された

道はない。長年の慣行、慣習の悪弊が諸に噴出し金属疲労をきたしているとし

か言いようがない。諸制度の部分修正で事を濁す様な遣り方は最早通用しな

い。抜本改革が今こそ必要だ。それには根本からの制度の洗い出しが必要

だ。官僚機構の抜本的見直しと並行して各省庁の慣行・慣習の総点検と独立

行政法人、特別法人・会計等の総点検が必要だ。それには長年の悪しき政官

の癒着の構図を断ち切る事が条件になる。そして新しい政権の誕生しかない。

古色蒼然とした古兵は去って新兵にバトンを渡す勇気と英断が必要だ。それが

国民の望んでいる姿だ。政界再編も模索されている昨今である。自公民内部

にも野党民主党内部にも相反する勢力が存在する。それらがスッキリと淘汰さ

れて新政権が誕生し何時しか2大政党制になったら日本も安定した長期ビジョ

ンの基に政策が展開できる。そこからが真の民主主義による政治が行われ

る。国民の幸福、福祉に貢献できる。もう、そろそろ、そういう時期に来ている。

道路特定財源も揮発油税も暫定税率維持の可否も租税制度も諸々の事案・案

件も真に審議されるのは集約された互角の勢力を持った政権同士が論議を尽

くしてこそ本物が生まれてくる。そういう政界を期待し展望する。・・・


岩国市長 前途に立ちはだかる壁にどう挑む?

2008年02月12日 | Weblog

米空母艦載機の移転受け入れに岩国市民は福田氏を選んだ。無所属新

人の前衆院議員 福田良彦氏(37歳)である。1700余票の僅差である。賛成

反対が拮抗し半々に分かれた選択の結果である。前回は9割方が受け入れに

反対を表明したが今回は受け入れを是認した。市民の苦悩が伺える。背に腹

は代えられぬという経済(国からの交付金)を優先した。当選した新市長 福田

氏は「騒音や治安対策を国と具体的に交渉する。安心安全を確保し、有利な

交付金を引き出す」としている。反対した市民への配慮でもあろう。前回の受け

入れ反対を180度転換しての選択になった。さて、その結果はこれから証明さ

れるであろうが前途は茨の道、多難である。前例が沖縄にはある。極東一の

巨大な嘉手納基地と共に岩国もその規模は文字通りアジア一になった。頻発

する米軍犯罪、その度に県民は抗議の連続だった。米軍当局はその都度、

「綱紀粛正」を明言したが未だに犯罪は頻発し無くならない。これからも基地あ

るが故にその宿命を背負い続ける事になる。最近も中学生の少女が米兵に乱

暴され捜査中である。連日、報道されているので国民は知っている。岩国市民

も沖縄の二の舞を演じない様に対策を練るべきである。騒音は勿論、安全安

心の対策、治安維持等に全力で取り組むべきだ。新市長にはその事が課され

ている。市民も受け入れを選択したのだから責任がある。共に困難が待ち構え

ているが一つ一つ丁寧に克服して基地の在り方を実践でもって証明してもらい

たい。これが沖縄の基地と連動して岩国が新しく背負った課題である。・・・


道路特定財源でなければ道路は造れないのか!

2008年02月11日 | Weblog

全国知事会と全国市長会等、地方6団体がガソリン税などの道路特定財

源の税率維持を訴える一大キャンペーンを展開した。庶民の懐を直撃するガソ

リンの値上げに悲鳴をあげている国民の悲痛な叫びが聞こえないのか、馬耳

東風。地方は財源不足で予算が組めない、地方は膨大な借金を抱える事にな

る、と予算編成に苦慮している事を訴えている。元々、2割自治、3割自治とか

言われている地方の中央依存は今に始まった事ではない。政府の予算編成時

には今でも大挙して中央参りが恒例になっている。地方の特色を生かして自力

で予算が組める<地方分権>にシフトしている現状に逆行するかの様な態様

に疑念を抱く。国からのお涙頂戴のさもしい予算の分捕り合戦はもう終息した

い。当然の権利(税金の公平な使途)として「地方分権」を強力に推進し連動し

て分権に見合う財源の移譲をして名実ともに分権は達成する。そこから地方の

真に必要な道路及び福祉、医療、介護等の社会保障にも地方独自のニーズで

支出する。それが地方の在るべき姿だろう。地方分権の目指すところだろう。

霞が関周辺で地方を代表する全国知事会や全国市長会の御偉さん方が声を

からして訴える姿は尋常ではない。見方を変えれば、だからこそ地方は大変な

のだ、地方の実情を知ってほしいとも受け取れる。ならば<道路特定財源>と

<税制特措法>を峻別して、分けて審議する様に働きかければよい。それが

喫緊の執るべき行動ではないのか。・・・それにしても「地方分権」の強力な推

進が先決だ。世界の趨勢から取り残される様な 霞が関詣(陳情というさもしい

慣習はもう終息すべき)は皆無にしたい。成熟した民主主義を達成したい。そ

の為にも陳情という悪しき慣行は終結すべきである。・・・

付記:地方が大混乱する(予算編成の収入欠陥で)という大合唱、大義名分は

如何なものか、その前に打つべき手があるはずだ。数の力が必ずしも正義で

はない。国民はガソリンの値下げが、せめてもの救いである。諸物価は値上げ

ラッシュである。台所は悲鳴をあげている。KYでは庶民の心底には届かない。

恨み節さえ聴こえる。為政者は、もう少し国民・庶民感情に配慮して耳を傾けて

ほしい。痛切な叫びである。

 


24か年ぶりの教え子の同期生会に招待されて!(下)

2008年02月10日 | Weblog

今でも「卒業生に送る詩」としておかしくない「樹」という詩である。以下に

記す。ご鑑賞下さい。・・・

                                      『―樹―』

     おまえが

           入学した時は

                  まるで かよわい苗木の様だった

  枝もなく そして葉もなかった

けれども

 きょう     おまえを     見る時  大きなおどろきに 

胸をうたれる

  おまえの幹は    しっかりとし    さしかわす智慧の枝々

             風にそよぐ      やわらかい感情の茂り

おゝ     この美しい成長は   だれが    くれた

 わたしは   おまえと   いっしょに 

     この豊かな恵みに   心から 感謝しよう

おまえは  まだまだ  大きくなる

 やがて   花を咲かせるだろう

      梢は 空に ひろがるだろう

そして   深々とした   おまえの茂みは

  数しれない   小鳥たちの

    ねぐらに   なるだろう

おゝ  その時  おまえの樹のかげに

    どんな美しい夢を   わたしは   結ぶだろう

                

 

 毎年度の卒業生に送った詩である

 今でも通用するのではと自負している。確か作者は有名な方だったと思うが忘

れてしまった。ご勘弁を乞う。・・・

 


24か年ぶりの教え子の同期生会に招待されて!(上)

2008年02月09日 | Weblog

沖縄県伊平屋村立 伊平屋小学校及び伊平屋中学校第28期生の同期生

会に招待されて感無量に浸った。私が華の独身時代の24歳の頃の教え子で

ある。兎に角、離島の離島、僻地教育に全力投球した一途な熱血教師?だっ

た(自称 そう思っているだけ)頃である。純粋な教育一筋に明け暮れた若かり

し頃である。彼等彼女等も今では立派な中年で子供は成人し中には孫もいる。

社会の第一線で中間管理職の方もいて職業も多々だが思いは中学時代に馳

せて純真そのまんま、である。社長もいるし、肉体労働者もいる。でもお互いの

呼び名は<Aちゃん、B子・・・>の呼び捨てである。中には当時の恩師?(古

い呼び方で失礼)より身も体も老けて誰それと判定しにくい若年寄?・老人?も

いる。人生の苦難、波瀾万丈の歳月が彼等彼女等を、そうさせたのだろう。

少々、悲哀を感じた。でも言語だけは明瞭で達者で若々しい。せめてもの、そ

れが取り柄だった。一通り挨拶は済ませ個々人の対面では秘話も語られ、あ

の時のあの悔しさは並みではなかったと暴露する場面もあり和気藹々だった。

部下を統率する最高責任者も、ここでは唯の同級生、同期生でしかない。お

い、Gちゃん、おい、C子と中学生時代にタイムスリップして心おきなくその日は

過ごせた。教え子に招待される醍醐味は教師冥利に尽きる。今回は2回目で

実に24か年ぶりである。あれから一様に24歳、歳を重ねた事になる。彼等彼

女等も齢 45歳になったらしい。あの頃の紅顔の美少年・美少女も今は歳相

応、立派な白髪のおじさん、おばさんである。あの やんちゃな男児が凛とした

中年である。頼もしくもあり感慨もひとしお深い。それもこれも思い出を確実に

掘り起こしてくれたのが今で言う「タイムカプセル」である。出るは、出るは、思

い出の品々がワンサと出てきた。国語の上・下の全漢字の読み書きの手書き

のプリントである。所々に滲み出たインクで書かれた印字である。今でも即、使

えるなあと思った。今風では「漢字100マス」の穴埋めである。計算プリントも

刷られている。今でも確実に使用でき役立つプリントだ。我ながら懐かしく、よく

ぞ、やったなあ、と感無量になった。当時は6年生担任で「卒業生を送る」詩も

刻まれている。PTA・父母会の案内、卒業文集、卒業生の式辞、昭和47年 学

事報告、同期生会開催規約も既に作成されていた。それに基づいて今回も開

催にこぎつけた事になる。尊大な期待は当時はなかったが、今、振り返ってみ

るとあの頃の意気込みと情熱の程が伺えて懐かしくなった。持つべきものは

「教え子」だと、つくづく思った。<教師冥利に尽きる>とは、この事だろうな

あ、と実感している。次回に記述する事は今でもそう思っているが、作者は忘

れたが「樹」という詩である。それを毎年度の教え子達に送ったものだ。次回ま

で眼を通してほしい。・・・


麻生構想 連立再編に拍車が掛るか!

2008年02月08日 | Weblog

民主党の打ち出した基礎年金の全額税方式を踏襲するかの様に消費税

を充てる構想を明日9日発売の月刊誌「中央公論」に掲載した。自民党の麻生

太郎前幹事長である。基礎年金部分を全額税方式にして財源は消費税率を現

行の5パーセントから10パーセントに段階的に引き上げて充当する、という年

金改革(案)構想を寄稿している。全額税方式は民主党の持論である。さらに

民主党が主張している例の年金記録不備問題にも触れ国家のプロジェクトとし

て解決する事に賛同している。それだけではない、たたみ掛ける様に、ねじれ

国会をチャンスと捉え「与野党の垣根を越えて国会全体で年金の取り扱いを監

視しよう」とも呼び掛けている。いよいよ連立構想の再来かと、憶測が現実味を

帯びてきた?・・・年金制度に関しては「それは抜本改革しか、国民の信頼を取

り戻すすべはない」と更に踏み込んでいる。不公平感のある<これまでに保険

料を負担してきた人と、していない人、との不公平については「保険料を支払っ

た人の分は、それを記録し、それに応じた金額をプラスアルファー分として支給

する」と言及している。企業に対しては「税方式に移行した場合は、厚生年金の

負担軽減分を従業員の給料として還元すべきだ」と主張している。そういう処

置・対処をしても問題はない、と言明している。即ち、消費税率を10パーセント

に引き上げても、<年金保険料がなくなる事>などと合わせ<消費が大きく冷

え込むような事はない>と明言している。・・・かような事など勘案すると麻生氏

の主張は論議に値し拝聴すべき見解であり、国会の議題に相応しいものと思

う。諸賢の意見も拝聴したい。・・・


資料から読み取れる国家公務員改革関連法案の行方!

2008年02月07日 | Weblog

肥大化した官僚機構の弊害を是正する目的で設置された政府の有識者

懇談会が最終報告書を纏め提出した。メスを入れないまま長年、放置してきた

時の政府(自民党)が内外の軋轢に抗しきれず重い腰をやっと上げてタブー視

された巨像に切り込んだ処置が今回の懇談会の提言だ。自己増殖し硬直肥大

化した権力の権化、日本の官僚機構。その実態は未だ謎が多いまま良きにつ

け悪しきにつけ日本政界に君臨してきた。・・・思うに、これまでの総理には確

たるアドバイザーとしてのブレーンが存在した。小泉政権には竹中氏が居た。

構造改革(その弊害はあらゆる面に格差拡大として露呈したが・・・)の中心人

物だ。現内閣の福田首相にはその右腕となる知恵者がいない。よって官僚寄

りで、言いなりになっているとの批判が出ている。官邸主導とは言っても官僚と

党主導に傾斜している。だから未だに目指す国家像が不明であり何を目指して

政治をしているのか国民には分からない。外交でも内政でも懸案の処理に

汲々としている感は否めない。その場その場に頻発する事案、案件に真摯に

取り組む姿勢は見えている。でも肝心のこの国が何を目指し何処に向いている

のかが皆目分からない。識者やマスコミもその点をしばしば指摘している。今

回の有識者懇談会の提言は天下りの横行、政官癒着の構図にメスを入れ改

革の突破口にしようとの意気込みが見られる。税金の無駄遣いをなくし効率よ

く支出する。当然の事である。官僚は本来、行政マンである。ところが政治の

分野まで口を挟みその権力を行使する。政治家の不甲斐なさがそういう構図を

爾来、醸してきたのである。そろそろこの辺で大ナタを振るうべきである。そう

いう喫緊に有識者懇談会が再浮上した。その提言の目玉は“内閣人事庁”の

創設である。・・・

●縦割り行政の弊害の除去

●キャリア制度の見直し

●政・官接触の制限

●官民交流

●国家公務員の採用と配置等々・・・

それらを一元化して管理する事で効率的人材の活用を図る狙いがある。これ

までも指摘されてきた採用時の幹部候補生のキャリア制度の弊害、それから

国会議員と官僚との接触(癒着)は当初は完全禁止だったが<原則禁止>に

なった。つまり「閣僚、副大臣、政務官と一部の政務専門官」を除く、<原則禁

止>になった。それには賛否両論があると思う。懸念される事は利権に絡む<

族議員>と既得権益を奪われる<官僚>の抵抗である。起草・起案・報告書

の類はこれまでは官僚がお膳立てするのが慣習になっていたが今回は有識者

懇談会、自らが行った。その点に関しては意欲の程が伺える。懇談会の提案

を受けて政府は3月上旬に改革の大枠である(仮称)「国家公務員制度改革基

本法案」を今国会に提出する事になっている。果たして福田首相がその提言ど

う受け止め具体的法案化するかに全ては懸かっている。首相のヤル気と指導

力が試される機会となる。・・・


【資料】国家公務員制度改革関連法案の骨子(案)(下)

2008年02月06日 | Weblog

(国家公務員法の一部改正)

1 営利企業への再就職

◆ 承認制離職した職員の営利企業への再就職については、内閣が国と密接な関係にある法人等への再就職を一元的に管理し、チェックを行うとの観点から、内閣が個別の再就職の承認を行うこととする。

● 離職後2年間、離職前5年間に在職していた国の機関等と密接な関係にある営利企業への再就職について原則禁止し、内閣が承認した場合でなければ再就職を認めないものとする。

※ 現行制度上原則として禁止されている「密接な関係にある営利企業の地位」への再就職は引き続き禁止されるものとする。

● 再就職の承認基準については、透明性・客観性を高めるため就職を認めないこととする類型をできる限り法律で規定するものとする。(法律に規定することを検討している類型)・再就職しようとする職員が、再就職先の営利企業との間の契約に関与していた場合・再就職しようとする職員が、再就職先の営利企業に対する行政処分を行う官職に就いていた場合・再就職先の営利企業において、離職前の在職機関の行う契約や行政処分に関する業務を行う地位に就く場合等

※ 「再就職承認基準」は、少なくとも現行制度上再就職が承認されない再就職は、引き続き承認されない内容の基準とするものとする。

2 行為規制営利企業に再就職した職員が、離職後2年間、離職前5年間に在職していた国の機関等の職員に対し、当該営利企業に有利な取扱いをすることを要求し、又は依頼することを禁止する。これに違反した場合には、就職した職員及び再就職先の営利企業に対し罰則を科す。

◆ 公益法人、独立行政法人、特殊法人等への再就職本府省課長相当職以上の職員が、離職後2年間、報酬を得て、公益法人、独立行政法人、特殊法人等の非営利法人等で、離職前5年間に在職していた国の機関等と密接な関係にあるものに再就職する際に、事前に内閣へ報告することとする。

※ 内閣は、これらの事前の報告を受けて職員の公益法人、独立行政法人、特殊法人等への再就職のチェックを行い、必要な場合には、個別の再就職について府省に対して是正のための措置を求め、また必要に応じルールの見直し等の措置を講ずるものとする。

※ 内閣による再就職のチェックや是正のための措置が適切に行われるよう、必要な法令の整備及び閣議決定等によるルールの設定を行うものとする。

※ 営利企業・非営利法人を通じ、再就職に関するチェックが適切に行われるよう、内閣における事務処理体制の整備を行うものとする。

3 情報開示の充実

上記Ⅰ及びⅡに基づく承認及び報告の内容については、毎年国会に報告するとともに、公表することとする。

4 その他在職中の職員の他の事業又は事務の関与制限に係る許可状況について、内閣総理大臣は、毎年、内閣に報告することとする。

※ 営利企業の役員等との兼業制限及び株式の所有関係に係る承認状況等について、人事院は、引き続き、毎年、内閣に報告するものとする。人材の確保・育成、人材の交流人材の確保・育成、人材の交流等を適切に推進するため、所要の措置を講ずる。(国家公務員法の一部改正、官民交流法の一部改正)

● 人材の確保・育成等

◆ 採用試験採用試験において政府全体として統一的な方針の下に人材確保が図られるよう、政府が採用に関する基本的な方針を定め、人事院はこれを勘案して、採用試験の内容等を定める。採用試験については、人事院規則で定めるところにより人事院等が実施する。

2 研修能力・実績主義の人事管理に対応して、職員が職務を遂行する能力の開発及び向上を図るべき責務を明確化するとともに、職員の職務を遂行する能力の開発及び向上を図るための研修の実施について、所轄庁の長及び中央人事行政機関の責務及び相互の連携協力を定める。

(1)職員の責務職員は、職務を遂行する能力の開発及び向上を図るよう努めなければならない。

(2)所轄庁の長及び中央人事行政機関の責務所轄庁の長は、職員の職務を遂行する能力の開発及び向上を図るため、職員の研修計画を樹立し、その実施に努めなければならない。中央人事行政機関(内閣総理大臣及び人事院)は、その任務を達成するため、職員の研修を実施するものとする。

(3)所轄庁の長及び中央人事行政機関相互の連携協力所轄庁の長及び中央人事行政機関は、職員の研修の実施に当たっては、相互に連携を図りながら協力しなければならない。

◆ 官民交流の促進

1 交流採用の定義等交流元企業との雇用関係が継続している者を交流採用することができるよう、交流採用の定義等の規定を改正する。なお、今回の改正は、交流採用促進の観点から、選択肢を増やそうとするものであることから、従来型の交流採用も存続させることとする。

2 雇用に関する取決め公務の公正性確保の観点から、任命権者と交流元企業との間で締結する雇用に関する取決めについての規定を追加する。

3 服務義務交流元企業との雇用関係を継続する交流採用職員は、2の取決めの内容に従う場合を除き、交流元企業の地位に就いてはならないこととする(交流元企業の事業又は事務に従事することは禁止する)。

4 雇用保険の特例交流元企業との雇用関係が継続することに伴い、交流採用職員は当該雇用関係に基づき雇用保険の被保険者として取り扱われることになるが、交流採用職員であった期間は交流元企業において業務に従事していた期間と同等に評価することは適当ではないことから、当該期間を雇用保険の基本手当の所定給付日数の算定基礎期間から除外する。

5 その他1~4の改正に伴い、人事交流の状況の報告、防衛庁の職員への準用について所要の規定の整備を行う。

◆ 中央人事行政機関に関する規定の整理

1 中央人事行政機関の任務及び所掌事務に関する規定の整理今般の改革による見直しを踏まえ、中央人事行政機関の任務及び所掌事務に関する規定を整理する。

2 中央人事行政機関相互の連携強化等中央人事行政機関相互の連携強化等を図るため、以下の手続等を新設する。

・内閣総理大臣等の人事行政調査

・内閣が政令を定める際の人事院への意見聴取

・内閣総理大臣の国会への報告

・内閣総理大臣の人事院への意見申出[P]

◆ 罰則の見直し

1 罰則の整理懲戒処分によって規制の実効性を確保することができる罰則等を削除する。

2 罰金の上限額の引上げ通貨価値の変動等にかんがみ、罰金の上限額について所要の引上げを行う。第3 施行期日等

◆ 施行期日別に法律で定める日から施行。(平成17年通常国会に提出予定の施行法において定める予定)

◆ 施行法の概要国家公務員法一部改正法等の施行に必要な事項及び関係法律の整備を一括して行うため、施行法を平成17年通常国会に提出する予定。施行法において整備する事項は以下のとおり。

・国家公務員法一部改正案及び能力等級法(仮称)を施行するために必要な措置

・一般職の特例職員(特定独立行政法人等)の能力等級制等の取扱い等内閣人事庁の創設を提言国家公務員幹部人事を一元化 福田首相の私的懇談会「公務員制度の総合的な改革に関する懇談会」(座長=岡村正・東芝会長)は10日午前、首相官邸で会合を開き、今月中に首相に提出する答申の原案を提示した。

〈1〉公務員の給与管理、採用試験、研修、評価基準作成などを行う、閣僚を長とする「内閣人事庁」を内閣に新設

〈2〉首相直属の次官級専門職「国家戦略スタッフ」の新設

〈3〉各府省庁に国会対応の窓口となる「政務専門職」を置き、それ以外の公務員と国会議員の接触を原則禁止――などが柱となっている。省庁縦割りの人事制度を改めるため、本省管理職以上の人事は内閣人事庁が一元的に担う仕組みとする。管理職の半数は幹部候補として採用される「総合職」から任用するが、残りは中途採用者や「一般職」からも登用し、国家公務員採用1種試験での採用者がほぼ自動的に幹部に登用される「キャリア制度」を改める。国会議員との折衝については、「内閣(閣僚、副大臣、政務官)及び政務専門職が行い、それ以外の公務員が直接接触することは原則禁止する」とした。また、「守秘義務違反の捜査や誤報に関する罰則の強化」を明記。「内外社会の多様化複雑化に伴い、守秘義務の重要性は増すが、わが国では『リーク(情報漏えい)された』というだけで情報流出源を捜査することが少ない」との認識を示した。その上で、リークが「時には誤った印象を与え、特定の者に重大な不利益や社会生活上偏見を与えている」として、公務員の守秘義務違反に関する特別調査部局を内閣人事庁に設置し、場合によっては「厳格な処罰を加える」としている。


【資料】国家公務員制度改革関連法案の骨子(案)(上)

2008年02月05日 | Weblog
第1 趣旨公務員制度について、国民の批判に応え、年功序列の人事システムを改めるとともに、再就職管理の適正化を図り、適切に人事管理を行う枠組みを整備する。第2 内容能力・実績主義の人事管理能力等級制を導入し、能力等級ごとに発揮すべき能力を明らかにし、任用等を行うとともに、職務を基本とし実績を反映した給与制度を確立し、併せて能力・実績を的確に評価することにより、採用区分や入省年次による一律的人事を改め、能力・実績主義の人事制度を再構築する。(国家公務員法の一部改正、能力等級法(仮称)の制定等) Ⅰ 能力等級制1 能力等級制の目的能力等級制は、任免の基礎となる制度であり、その他人事行政の運営に資することを目的とする。2 能力等級の設定能力等級表は、能力等級法の別表として、次のとおり定める。行政職能力等級表(一)は5級(幹部職級、課長級、課長補佐級、係長級、係員級)とする。 ※ 他の能力等級表及び管区機関等本府省以外の組織については、現場で使いやすいという観点も踏まえて、各府省の意見を聴き、検討。(例)一行政職能力等級表(一)・(二) 二税務職能力等級表三公安職能力等級表(一)・(二) 四海事職能力等級表(一)・(二) 五教育職能力等級表(一)・(二) 六研究職能力等級表七医療職能力等級表(一)・(二)・(三) 八福祉職能力等級表3 能力等級ごとに定める指標能力等級制においては、能力等級ごとに、・標準的な官職(能力等級表に法定)・標準職務遂行能力(標準的な官職の職務遂行上発揮すべき能力として内閣総理大臣が人事院の意見を聴いて定める。)を定め、官職を能力等級に分類する。また、それに対応して職員の能力等級を決定する。4 官職の能力等級への分類 ① 能力等級制においては、官職を、職務の種類が類似し、複雑、困難及び責任の度が同程度であり、並びに官職の職務遂行上発揮すべき能力が類似していると認められる標準的な官職が定められている能力等級に分類する。 ② 任命権者は、国家行政組織に関する法令の趣旨に従い、かつ、予算の範囲内で、官職を能力等級に分類する。5 職員の能力等級の決定任命権者は、職員の任命に際して、その者が任命された官職が分類されている能力等級をその職員の能力等級として決定する。(その任命が官職を兼ねさせるものであるときを除く。)6 職階制の廃止能力等級制の導入に伴い、職階制は廃止する。 Ⅱ 任用制度(採用試験を除く。)1 任用の根本基準 ① 職員の任用は、その者の受験成績、勤務成績又はその他の能力の実証に基づいて行わなければならない。 ② 職員の任用は、・各職員の配置が公務の能率的な運営のために適切なものとなるように、・各職員の職務を遂行する能力が十分に発揮されるように、・各職員の職務を遂行する能力の開発及び向上に資するように、行うように努めなければならない。2 用語の定義各用語の定義は次に定めるところによる。・採用:職員以外の者を官職に任命すること・昇任:職員をその職員が現に決定されている能力等級より上位の能力等級に分類されている官職に任命すること・降任:職員をその職員が現に決定されている能力等級より下位の能力等級に分類されている官職に任命すること・転任:職員をその職員が現に決定されている能力等級又はこれと同等の他の能力等級に分類されている官職に任命すること ※ 法令上は「公の名称」など能力等級とは別のものに基づく定義は設けない。 3 任用行為(1)採用試験による採用職員の採用は、原則として採用試験によるものとし、任命権者が、採用候補者名簿(=採用試験の合格者名簿)に記載された者のうち、任命しようとする官職についての適性を有すると認められる者の中から、その者の将来における職務を遂行する能力の開発及び向上の可能性を考慮して行う。(2)昇任、降任及び転任職員の昇任、降任及び転任は、任命権者が、勤務成績に基づき、任命しようとする官職に係る標準職務遂行能力及び当該官職についての適性を有すると認められる者の中から行う。 ※1 任命権者は、職場の上司による毎年の能力評価の結果を重要な判断材料として、標準職務遂行能力を有するかどうかを判断する。 ※2 管理職等の幹部職への任用に当たっての登用審査の仕組みを設ける。 Ⅲ 給与制度1 給与の根本基準職員の給与は、その官職の職務と責任に応じてなす。2 給与と能力等級の関係(1)給与準則、能力等級及び俸給人事院は、必要な調査研究を行い、能力等級制と整合した給与準則を立案し、これを国会及び内閣に提出しなければならない。(2)職員の給与等級の決定 ① 職員の職務(官職)は、その複雑、困難及び責任の度に基づき、俸給表に定める給与等級に分類する。 ※ 給与等級は、能力等級制と整合するように設定することとし、給与等級と能力等級の具体的な対応関係は、人事院規則で定める。(具体的な対応関係として、「原則として給与等級9~11級は能力等級4級と、給与等級7・8級は能力等級3級と……対応する。」旨を規定する。) ② 人事院は、国家行政組織に関する法令の趣旨に従い、①の分類の基準に適合するように、かつ、予算の範囲内で、給与等級の定数の設定又は改定をすることができる。3 俸給表 ※ 俸給表の種類及び給与等級の等級数は現行通りとする。 Ⅳ 評価制度 ① 職員の執務については、その所轄庁の長は、定期的に、・職員が現に就いている官職の職務を遂行する上で発揮した能力に関する評価(能力評価)・職員が現に就いている官職の職務を遂行した実績に関する評価(=実績評価)その他の勤務成績の評価を行い、その結果に応じた措置を講じなければならない。 ※ 評価結果は任用や給与に直結するものではなく、任用や給与の総合的な判断の際の重要な判断材料として活用する。 ② 所轄庁の長は、勤務成績の評価に関する苦情の適切かつ迅速な対応に努めなければならない。 Ⅴ 苦情の処理 ① 人事院は、人事管理に関する苦情を受けたときは、必要な措置を行うものとする。 ② 苦情の処理に関する事項は、人事院規則で定める。 再就職管理の適正化営利企業・非営利法人を通じ、国と密接な関係のある法人等への再就職を内閣が一元的に管理する。

オルタナティブ諸相とその利用・Alternative投資とか!・・・

2008年02月04日 | Weblog

非典型的とか二者択一、代替等と日本語では訳されているが、その使用

の仕方とか使い方は今一、普及していない。はっきりしない。経済用語とか株

式用語として投資関係に使われている様である。卑近な日常生活に引き寄せ

て例示すると、例えば自分の価値観を大切にする事など、「オルタナティブな生

き方」とかと言ったりする。多様な選択肢のある「オルタナティブ・スクール」にも

使われる。「オルタナティブ・テクノロジー」は“物質の豊かさを追求する科学技

術”等・・・。オルタナティブを<代替>として捉えると・・・

●「太陽発電」

●「風力発電」

●「生ゴミの処理」

●「ガス利用製造」

等々と身近になる。その普及が今、叫ばれている様である。・・・他に気になる

語群を列挙すると・・・

◆ノーブレス・オブリージュ=Noblesse-oblige(高い身分の人は、それに相応

しい振る舞いをしなければならない)、<自分に相応しい立ち居振る舞いをしな

ければならない>

善意に解釈して“自分の品位を落とすな!”との思いが込められている様であ

る。決して威張ったり、自己を誇示したりする意味合いではない。“品位・品格

ある行動”をせよ!とのメッセージと受け止めた方がいい。「人は自分に恥じな

い行動をすべきだ」と自覚する事である。・・・

思い出せば、かの<ホリエモン>全盛時に「会社は株主のものか」、それと

も、・・・と盛んに論議された事があった。そこに登場したのが「ステーク・ホルダ

ー」だった。“Stakeholder=企業の利害関係者”、つまり<経営者>、<従業

員>、<取引き先>、<債権者>、<地域住民等々>を網羅した「総体」をい

う、と意気盛んだった。“落日の夕日は美しい!”とホリエモンの社会からの引

退を惜しみ讃えたものだった。つい昨日の事の様な気がする。目まぐるしいス

ピードで変貌する世の中を実感する。その他は次回に譲る。・・・


技術の日進月歩を捩って分進時歩を皮膚感する!

2008年02月03日 | Weblog

大型店舗やデパートを散策していて痛感する事は 健康コーナー が賑わ

いを見せていることである。老若男女バランスよく 華のにぎわい である。ある

時は中高年よりも若者が多い。血圧計を駆使して熱心に測っている。男女ペア

の微笑ましい風景もみられ頼もしく感じた。健康志向は何も老人、中高年の専

売特許ではなくなった。メタボが居酒屋でも酒場でも話題になるご時世である。

腹囲が男性で85センチ、女性で90センチ以上がメタボであり、また候補でも

ある。要注意である。特に当地は肥満率が全国一である。県でも対策を打ち出

している。元来が大らかで、のんびり屋で、てーげー主義が信条? まあ、ケー

セラセラ、という風潮がある県民性である。屈託がない<なるようになるさー>

という天性が肥満を全国一にしている。私も例外ではないが最近、頑張って、

そうとう落とした。やがて標準体重に近づきつつある。あと数歩というところだ。

店舗の散策は続くが、やはり健康コーナーに足が赴く。そこには頭のテッペン

から足先まで文字通り、いろんな健康器具が所狭しとズラリと並んでいる。10

分間で10000回の振動で腹囲のニックキ脂肪を撃退する。パンフに眼を遣り

ながら熱心に熟読する。試しのコーナーもあり常連は足げく通い自家用?とし

て使用している有様だ。鼻こう用、マッサージ椅子、脹脛(ふくらはぎ)用、血圧

計のバリエーション豊かな展示、特に眼を引くのがJOBA(乗馬)用の器具類

だ。あのユラユラ感のある振れ心地がたまらないらしい。子供にも女性にも大

人気で毎日、通って試している?御仁も居るとか・・・。又、乗っているだけで足

元がブルブル振え腹部を引き締め細くする器具もある。それは二番人気であ

る。説明用の女性の録音テープが流れ誇大宣伝としか思えない誘引ぶりに、

つい、ふらふらと引かれて買う方も居られると思う。肥満とメタボが蔓延?し比

例するかの様に健康器具の技術も分進時歩?で発展し賑わいをみせている最

近である。そういう昨今の風潮に呼応して自他ともに健康には気をつけたいも

のである。・・・

 


日教組借用のホテル側の全体会場拒否は一大禍過を残した!

2008年02月02日 | Weblog

過去に数例があったにせよ、今回の グランドプリンスホテル新高輪(東京

港区)の対応は遺憾とせざるを得ない。一旦、了承し契約したにも関わらず一

方的に破棄した。しかも東京地裁及び抗告した東京高裁の使用許可を認める

決定にも従わずに一方的に拒否した。法を無視した遣り方は社会から痛烈な

批判を浴びるに違いない。ホテル側は「右翼団体の街宣活動で顧客や周辺住

民に迷惑がかかるから」と、その理由を述べている。過去にも日教組運動に反

対する団体が街宣車で批判を展開し交通渋滞を招いた。その為、会場借用を

拒否するか渋っている。日教組側は契約する前にその事もホテル側に伝えて

いる。―前回は街宣車が来て警察がその収拾に当たった事を伝えている―

(東京地裁、東京高裁も日教組がホテル側にその事を伝えている事を認めて

いる)。ホテル側の契約拒否の段階で日教組は東京地裁に仮処分を申請して

いる。ホテル側の言い分は「前回の日教組の全体会場となった大分・別府に従

業員を派遣し調査して初めて知った」と言っている。実情は大分県警と他府県

警の応援を得て1300人態勢で警備と交通規制にあたりトラブルや事故もなく

集会は滞りなく行われた。従って東京地裁や東京高裁は、日教組は契約以前

に過去の実情をホテル側に説明していて<説明義務違反はない>と認定して

いる。しかも警察庁、警視庁に警備を要請して了承を得ている。よって大きなト

ラブルや混乱は双方の話し合いで十分、防止できると判断した。・・・教研集会

は未来を担う子供たちの学習と生活全般について話し合い討議する。学校現

場の実践報告、教科指導の工夫、いじめ対策、非行対策、自殺問題等の意見

交換を行い討議する。その成果を各自の学校現場で生かす。それが趣旨であ

る。そういう趣旨を踏まえ勘案すると、ホテル側は社会的責任、即ち民間といえ

ども公的責務を痛感すべきである。民主主義の根幹である<集会の自由>、

<言論・表現の自由>は民間といえども保障すべきである。今回の会場拒否

の件は 権利侵害 にも関わる重大な問題を提起した。その前例が後に尾を引

かない事を祈る。・・・

◆付記:教研全国集会は毎年、会場持ち回りで全国各地を移動して開催。今

回は57回目で2日~3日に行われる

※「日教組」(日本教職員組合)

※「全国教研」(教育研究全国集会)

※「全体集会」(今回は2000人参加予定で<基調報告>と<記念講演>が

行われる予定だったが取り止めになった)

※「各分科会」は予定通り行われる

 


教育再生会議の最終報告“ 美しい国 日本”の命運は!

2008年02月01日 | Weblog

ご主人様 ご不在の寂しい最終報告が提出された。総じて意欲が感じられ

ない。ノーベル賞受賞者の野依良治氏を座長に華々しくスタートした。メンバー

も各界から錚々たる方々が網羅された。国民も大いに期待した。ところが道半

ばにして司令塔、旗振り役の前首相 安倍氏が退陣し去った。委員は意欲を削

がれたかたちだ。メンバーからは苦情も聞かれた。無念の思いだっただろう。

第一次報告に次ぐ第二次報告と問題が提起された。そして第三次の最終報告

がなされ福田首相に提出された。・・・かつてのイギリスのブレヤー首相に見る

様に一国の興隆と興亡は一に教育、二に教育、三に教育にあり!・・・と、たた

みかける様に国民に訴え政策として断行した。当初は競争万能主義の優勝劣

敗の熾烈な競争原理が導入された。結果は失敗に終わった。優劣の格差が拡

大し弊害が子供の全生活の場面に噴出した。その反省から“考える力”の育成

の前提として「習塾度学習」に力点を置き成果を上げた。世界の教育の先進国

フィンランドでは徹底して「考える力」、実物や模型を使用しての課題解決を最

重要視して取り組んだ。成果は眼を見張るものがあった。世界の各国からは参

観者が絶えないという。“さもありなん”と舌を巻いた。わが国では「ゆとり教育」

を見直し、<基礎学力>の定着にシフトしている。授業時数も軒並みに増やし

た。そういう報告である。世界の学力調査でも年度毎に順位が低下している。

その現実に、どうにかせねばならない、という焦りが「教育再生会議」にも課さ

れた。でも肝いりでスタートした会議も 今では、鳴りをひそめ 閑古鳥が鳴く有

様である。官邸主導も後退した感は否めない。ただ、「美しい国 日本」のチャッ

チフレーズは踏襲されている。第一次報告では「教員免許制度の更新制」、

「文科相の教育委員会への指示」等で“教育3法”が改正された。その良し悪し

は今後が証明するであろう。問題もないではない。喫緊の課題が<いじめ対策

>、<自殺対策>、文科省(相)・教育委員会の管理統制による<教員の委縮

>等・・・教育現場の深刻な悩みに応えていない事である。あまつさえ今回は

「徳育」の<教科化>が打ち出された。それには中央教育審議会も文科省も

消極的である。見送る公算が大きい、という。・・・思うに『教育は国家百年の大

計』である。不偏不党の長期にかけて策定し樹立すべきものである。時の政権

の思惑で左右されてはならない。私たち国民はその事から眼をそらしてはいけ

ない。その事を強く肝に銘じてその成り行きを見届けたいと思う。・・・