世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

教育再生会議の最終報告“ 美しい国 日本”の命運は!

2008年02月01日 | Weblog

ご主人様 ご不在の寂しい最終報告が提出された。総じて意欲が感じられ

ない。ノーベル賞受賞者の野依良治氏を座長に華々しくスタートした。メンバー

も各界から錚々たる方々が網羅された。国民も大いに期待した。ところが道半

ばにして司令塔、旗振り役の前首相 安倍氏が退陣し去った。委員は意欲を削

がれたかたちだ。メンバーからは苦情も聞かれた。無念の思いだっただろう。

第一次報告に次ぐ第二次報告と問題が提起された。そして第三次の最終報告

がなされ福田首相に提出された。・・・かつてのイギリスのブレヤー首相に見る

様に一国の興隆と興亡は一に教育、二に教育、三に教育にあり!・・・と、たた

みかける様に国民に訴え政策として断行した。当初は競争万能主義の優勝劣

敗の熾烈な競争原理が導入された。結果は失敗に終わった。優劣の格差が拡

大し弊害が子供の全生活の場面に噴出した。その反省から“考える力”の育成

の前提として「習塾度学習」に力点を置き成果を上げた。世界の教育の先進国

フィンランドでは徹底して「考える力」、実物や模型を使用しての課題解決を最

重要視して取り組んだ。成果は眼を見張るものがあった。世界の各国からは参

観者が絶えないという。“さもありなん”と舌を巻いた。わが国では「ゆとり教育」

を見直し、<基礎学力>の定着にシフトしている。授業時数も軒並みに増やし

た。そういう報告である。世界の学力調査でも年度毎に順位が低下している。

その現実に、どうにかせねばならない、という焦りが「教育再生会議」にも課さ

れた。でも肝いりでスタートした会議も 今では、鳴りをひそめ 閑古鳥が鳴く有

様である。官邸主導も後退した感は否めない。ただ、「美しい国 日本」のチャッ

チフレーズは踏襲されている。第一次報告では「教員免許制度の更新制」、

「文科相の教育委員会への指示」等で“教育3法”が改正された。その良し悪し

は今後が証明するであろう。問題もないではない。喫緊の課題が<いじめ対策

>、<自殺対策>、文科省(相)・教育委員会の管理統制による<教員の委縮

>等・・・教育現場の深刻な悩みに応えていない事である。あまつさえ今回は

「徳育」の<教科化>が打ち出された。それには中央教育審議会も文科省も

消極的である。見送る公算が大きい、という。・・・思うに『教育は国家百年の大

計』である。不偏不党の長期にかけて策定し樹立すべきものである。時の政権

の思惑で左右されてはならない。私たち国民はその事から眼をそらしてはいけ

ない。その事を強く肝に銘じてその成り行きを見届けたいと思う。・・・