根拠不鮮明の59兆円が初めに有りき! でゴリ押しする政府の姿勢に政
権与党の傲慢さと奢りを感じる。衆院の3分の2(伝家の宝刀)の議決権(決定
権)を強力な武器に何が何でも成立させようとする、その気迫はすざましい。そ
の情熱は認めるとしても国民は絶対、納得しない。1キロメートルの 道路単価
が<200億円>もする処がある丼勘定の税金の超無駄遣いでは、とうてい納
得できない。そこは米軍住宅地域(有力な道路族議員の選挙区)で、米軍に配
慮した、との事も言われている。一般の日本の民間の道路単価からすると常識
では考えられない税金の使い方が政官業の癒着で批判なしに使途され進捗す
る。道路族議員と官僚の連携プレーが見事に結実した成果?である。そういう
従来の構図をこれからも後生、許すならば、この国の前途は無いし暗澹たるも
のになる。野党の更なる追及と根拠明確な論理でその手を緩めず徹底的に論
陣を張ってもらいたい。国民に納得のいく税金の使い方をしてもらいたい。喫
緊の非常時の今は当面の諸物価の値上がりダッシュを食い止める対策を講じ
るのが政治の使命ではなかろうか。長い眼で見たら確かにインフラ整備(道路
整備)はこの国の将来を左右する生活の大動脈である事は誰でも認めてい
る。道路、港湾、空港の整備は近隣諸国との対比でも世界の中の日本を重要
な位置と認識させるには吝かではないし喫緊の課題でもある。・・・しかしだ、中
央集権・集中管理から地方分権への流れは世界の趨勢だしトレンドである。国
家として中央集権で管理すべき最小の制度等・事柄を残し他は地方の自主性
に任せ<地方分権>の確立を進めるのが中央政治の遣るべきことではないの
か。今回の道路特定財源、暫定税率維持云々も一般財源化して地方分権の
立場から地方の自主性に任せて、その地域の住民(住民の本音を首長<知事
>は聴いて)の必要性に応じて喫緊に必要なら地方の必要で、道路を造る、そ
れが筋だろう。全国知事会が反対している地域の住民と知事との声の乖離を
痛感する。・・・
付記:地方の予算の減収分の補填は知恵を出したら幾らでも考えられる。野党
(民主党の大綱)の対案にもそのヒントはある。