熱しやすく冷めやすいは、世のならわし。何時しか絶頂期から滑り落ちる
かの様に下降線を辿る。それが世の常である。それには悲哀こもごもの前例
がある。本州、最南端、宮崎県とて例外ではない。一時の真新しさを求めて彷
徨していた矢先に東国原知事が異色業界から、さっそうと登場したのである。
日本全国、満たされぬ思いを彼に託したのである。大衆娯楽の殿堂、お笑い
芸人の履歴を持つ庶民派の彼の登場とあって世は大歓迎したのである。テレ
ビの露出度も他県の追従を許さない。毎日、宮崎県のテレビ宣伝である。地
鶏、マンゴー等々である・・・。宮崎県産や宮崎観光も全国一の人気ぶりであ
る。訪れる観光客も日増しに後を絶たない。・・・それに水を差すつもりはない
が、盛衰興亡は世の常、宮崎県とて例外ではない。他県が黙示するわけがな
い。実力、実績が真に本物なら繁栄は持続的に受け継がれる事であろう。でも
熱しやすく冷めやすい、のが日本人の習性である。何時しか宮崎県とてその範
疇に組み込まれる事、必定である。それが宿命である。他県が黙示し、黙って
いる訳がない。対抗意識丸出しに挑んでくる事に違いない。吾等が村の名誉に
懸けて特産物の宣伝に全力、投入する事に奔走するであろう。東国原知事と
て、うかうかは出来ない。これからが真価を発揮する時期である。他県を視野
に入れて宮崎の今後を見極めていきたい。・・・