京都議定書が今年1月1日から向こう5カ年間、2012年まで数値目標に
挙げた削減が義務づけられている。EUか8パーセント、日本は6パーセントの
目標を達成する事になっている。ところが削減どころか、かえって増加してい
る。よっぽど官民・企業挙げて取り組まないと提唱国として示しがつかない。経
済・軍事面で驚異的な発展をしている中国、(インド)がCO2の膨大な排出国で
あるにも関わらず発展途上国として排出義務がない。発展著しい中国に凌駕さ
れつつある米国にとっては許せない仕打ちである。そこで数値目標の提示に不
参加を表明し脱退した。米国に追従するかの様に日本も数値目標の提示に反
対した。この時点で、アンチCO2削減の国をして世界に是認された。事、クリ
ーンな地球環境に積極的に取り組む世界の趨勢に逆行するかの様に日本は
世界から仲間外れにされてた。EUの積極的な取り組みの対極にあるのが日
本と米国の現状だ。世界の先進国は過去に膨大なCO2を排出して発展してき
た。途上国が主張する様に同等の発展をする権利が途上国にはある。その言
い分を理解してやらないとこの問題の解決は困難だ。率先して先進国からあら
ゆる環境技術を開発・駆使して削減に取り組むべきだ。例えば<排出権取引
>については先進国と途上国の双方にとっても利害関係が一致する。大いに
推進すべきである。眼を転じて未来から照射すると・・・クリーンな地球環境の
未来図を描く時、3つのEを推進すべきだと思う。即ちEcology = エコロジー(生
態系)のE、Environment=エンバイロンメント(環境)のE、Energy=エネルギ
ーのE、この<3E>が未来に希望を託すキーワードになるものと思う。その未
来の視点から今を俯瞰すると現今、遣るべき事が見えてくる。疲弊した地球環
境の氾濫、取り返しのつかない、後戻りの出来ない、掛替えのない私達のこの
地球!を、今こそ、人類の叡智で宇宙の運行に則る法則に沿って元通りに、在
るべき姿に還すべきだ。小の実践は地道な家庭環境から取り組み、そして大
へと、点から線、面へと広げる事によって、些かとも貢献できるものと思う。地
球環境は現在の私達の双肩に懸かっている。全人類の問題として取り組む必
要を痛感する。新春を迎えるに際しての私の決意でもある。・・・