世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

テレビ放映が示唆する進化の「人類脳」現在

2005年06月30日 | Weblog
「脳幹」はジュラシック・コード(爬虫類脳)と言われ延々として人類の進化の中核に位置しプログラミングされて今日に至った、と先端をいく科学者は新説を発表した。つまり人類の進化の過程は「脳幹」(爬虫類脳)を中核に「継ぎ足し」を経て進化してきた。・・・「脳幹」→「大脳辺縁系」→「大脳新皮質」・・・。脳幹は <いのちの座>とも呼ばれ、呼吸や心臓の活動、体温調節など、生命を維持する為の全ての神経が集まっているところ。 脳幹は、ただ<生きているため>に最小限、必要な脳。「大脳辺縁系」は<哺乳類脳>とも呼ばれ大脳皮質の内側にあり、脳幹の周囲にある部分を言う。大脳の古い皮質と言われており、人間に進化する前の性質、つまり動物として生きて行くためには大脳皮質を殆ど持たない爬虫類のものであり、やる気を起こす機能も持っている。そして「大脳新皮質」は<人間脳>と呼称され現代人の脳の構造を持つに至った。万物の霊長たる人間への進化の過程は三大道程を経て樹立された。・・・最初は「樹木から地上へ下りた」事が決定的要因になる。二足歩行が脳の発達を促す。次に「火」の発見・活用が飛躍的な進化を齎す。生で固い物を食べていた人類は火で焼いた柔らかい食べ物を食する様になると顎が発達を休止し代わりに脳が巨大化した。知能が飛躍的に発達した(50万年~200万年)。最後に「言葉」の獲得である。地球上のあらゆる動植物にない特質が人類に付与された。”言葉”である(20万年~5万年前)。<考える>という作用は言葉を介しての意思疎通の要因となり著しく人類脳を発達させた。その頃から進化の過程で2つの系列が生じた。ネアンデルタール人(人類に近い親戚)とクロマニオン人(ホモサピエンス=現代人の祖先)・・・ネアンデルタール人はブレス・息をする喉頭が狭く、思う様に意思の疎通が出来なかった。その為、滅びの道を辿った。一方、クロマニオン人は喉頭が大きく息が容易に出来た。「複雑な会話」も可能になり生き延びる事が出来た(3万年前)。クロマニオン人の平均寿命は30歳前後だった。生きる知恵を高齢者から言葉を媒介に教わった。祖父母の知恵として後代へ伝達できた。その知恵の恩恵で寿命が延びた。その頃から脳は完成し大きくなるのを停止した。言葉の獲得が脳を完成させたのである。現代脳の完成である(5万年前)。複雑なビジュアル・メモリーとして「絵を描く能力」(3万5千年前の壁画の発見)や最古の地図の発見(イタリア)、青銅器時代に言葉を文字で残す等々、・・・と様々な人の営みを構築して来た。そして人間の本能を司る爬虫類脳を押さえる事で倫理、宗教、因果応報など人間の高度の精神作用を駆使する様になった。エネルギーの高度の昇華としてスポーツの発明、芸術文化の誕生、演劇・観劇・悲喜劇などを生み出す。対極には環境破壊、拡大、無限の拡大主義等々。・・・全ては原始脳である「ジュラシック・コード・脳幹の爬虫類脳」が原初より仕組まれた(プログラミングされた)人類への啓示(示唆)なのではないのか、・・・と益々、謎は深まるばかりである。・・・そういうテレビ放映を観ると生物・無生物、有機質、無機質、森羅万象の宇宙の因果応報は人智を遥かに超えた未曾有の世界、謎の世界である事に行き着く。・・・