世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

世界の紛争・危険地域の「現状と子供」を俯瞰する!

2005年06月17日 | Weblog
日本・沖縄の米軍基地と世界中の火薬庫・戦略基地は連動している。9.11の米国中枢同時多発テロ以来、世界の戦略は変容した。紛争、テロ、戦争の色分けや峻別が難しくなってきた。そこで現在の瞬時触発・勃発の危機にある世界の火薬庫を俯瞰して観る事にする。・・・(以下は「沖縄タイムス」の資料による)・・・カンボジア、東ティモール、ソマリア、ルワンダ、パレスチナ、アフガニスタン、シエラレオネ、北アイルランド、コソボ、テェテェン、イラク。・・・

●カンボジア・・・1970年ベトナム戦争で米国を支持しなかったシアヌーク国王が外国に行っている間にロン・ノル将軍が米国の支持で国を乗っ取り内戦が始まった。ベトナム戦争で米国が敗戦した為、支援が無くなったロン・ノル将軍の後ポル・ポト派の支配が始動した。その後も続いた内戦は1991年に終結した。ポル・ポト派は農村で働く事を命令し従わない医師や教師を虐殺した。飢えや病気でも多数が死んだ。子どもは7歳になると親から話されポル・ポト思想を教え込まれた。現在でも対人地雷で手足を失った子どもが多数いる。・・・2,005年6月16日 金銭目当ての学校乱入事件勃発!治安不安定!・・・

●東ティモール・・・ポルトガルの植民地だった東ティモールを1976年にインドネシアが武力で国の一部にした。その後、独立運動が続き1999年武力抵抗の最中に行われた住民投票で独立が決まった。2,002年には国連に加盟した。インドネシア軍による幾多の虐殺、インドネシアの反抗しない教育を実施。親を亡くした子供は孤児院に収容した。結核やマラリア、栄養失調の子供もいる。

●ソマリア・・・1991年反政府勢力がバーレ大統領を追放した。それ以後は血縁による氏族や小氏族による争いが続き国連のPKOも失敗した。昨年、仮の政府ができたが混乱は続いている。15歳にもならない子供も兵士として参加。難民の数は世界で6番目で43万人。餓死者は1日3,000人。栄養失調で治療を受けている子供も多い。

●ルワンダ・・・ベルギーの植民地だったルワンダではツチ族とフツ族の対立があった。ベルギーはフツ族に支配させたが独立時はフツ族が政府の主流だった。その為、難民となったツチ族を中心に反政府勢力のRPF(ルワンダ愛国戦線)が結成され1990年から’94年まで政府軍との内戦が起こった。その結果、10人に1人が亡くなり難民化した。フツ族の過激派が80万人のツチ族を虐殺。アフリカ南部の国には全世界の70%のHIV感染者がおりエイズで両親を失った子供も増えている。

●パレスチナ・・・パレスチナのユダヤ人は70年に国を滅ぼされ世界各地で迫害を受けた。1948年、パレスチナ地域にユダヤ人の国「イスラエル」が建国された。そこに住んでいたパレスチナ人は難民化しユダヤ人と対立した。イスラエルとアラブ周辺諸国との間に4回の中東戦争があった。難民となったパレスチナ人は自国を持たず病気の治療も受けられず教育も受けられず家や電気、水道、ガスもない生活を送った。

●テェテェン・・・ソ連崩壊を機に独立を目指すテェテェン共和国とそれを許さないロシアが争い1994年ロシアが軍隊を派遣した為、武力衝突が続いた。プーチン大統領は強行姿勢を崩さず武力で鎮圧した為テロは治まったが子供たちの被害も多かった。

●コソボ・・・旧ユーゴラスビア連邦のセルビア共和国のコソボ自治州ではセルビア系住民とアルバニア系住民の対立が続き自治権の制限に反発したアルバニア系住民が1,990年に独立を宣言した。'98年からは政府とアルバニア系のコソボ解放軍の戦いが激しくなり’99年にはNATOによる空爆があり死傷者も多数出た。セルビア軍は17歳以上の男性を殺害し捕虜としたり女、子供は飢えと空腹で山中に逃げ脅える毎日を過ごした。

●イラク・・・イラクが大量破壊兵器を持っているとして2,003年3月、米軍と英国軍がイラクを攻撃しフセイン大統領を倒した(イラク戦争)。しかし大量破壊兵器は見つからず国際的非難を浴びた。イラクでは今も治安が不安定である。戦後の放射能汚染で白血病になった子供が増えている。水の汚染、薬不足、治療も侭ならず病気で死ぬ子供も多い。・・・

世界の戦争、紛争、テロの多発で人間(人類)同士の殺戮が繰り返されている現状を黙視せず一人一人の小さな言動を声を大にして叫び続ける勇気と粘り強い行動が今こそ必要とされている時機はない。