秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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棒二森屋の閉店を検討

2017-06-24 04:48:14 | 日記
 流通業界最大手のイオン系列にある中合(福島市)が運営する、JR函館駅前に位置する棒二森屋の閉店を検討しているという。早ければ2018年度の閉店もあり得るという。

 棒二森屋は立地条件は抜群である。JR函館駅前に位置し、徒歩1分で函館駅に行くことができる。近くに対抗できるような大型店は見られない。

 しかし、函館市も例外ではなく、中心市街地の空洞化が進み、市街地が郊外へ拡充していった。丸井今井函館店やテーオーデパートが位置する五稜郭地区(第2都心)、イトーヨーカドー函館店が位置する美原地区(第3都心)に商業施設が集積し、JR函館駅前(第1都心)は相対的に商業的地位が低下した。これは棒二森屋も例外ではなかった。

 函館市は市の形が扇形に近い形をしている。JR函館駅前は扇形の先端部分にあたり、どうしても渋滞がしやすい場所である。陸繋砂州にあたるJR函館駅前は最短部分で陸地の面積が1,000mを切る。このことは津波が襲来したときには危険性が高いのである。

 北海道南の人口減少の影響も大きい。函館市はかつて人口34万人を超えていたが、現在では26.4万人程度であり、少子高齢化が進んでいる。

 北海道新幹線が開業しても、棒二森屋はさほど好影響を受けず、売上増加にはつながらなったようだ。

 イオンは今後、函館市や金融機関などと協議に入り、いつまで営業を続けるのかを検討する意向だという。

 百貨店業界は人口減少や新業態店舗の相次ぐ出店などで売上減少が続き、厳しさを増している。今後さらに百貨店の閉店が続くことが予想され、業界の体質改善や時代の変化に合わせた売場形成が求められる。