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熊本県で全国共通交通系ICカードが廃止へ

2024-06-07 04:49:45 | 日記

 熊本県で路線バスや鉄道を経営する5社が全国共通交通系ICカードを廃止し、タッチ決済を導入することとなった。機器の更新に合わせ、年内にも廃止し、タッチ決済へ移行することとなる。路面電車を経営する熊本市交通局も歩調を合わせ、2026年中に同ICカードを廃止し、タッチ決済へ移行する。ただし、バス5社や熊本市交通局は地元の交通系ICカードは存続させるという。

 

 タッチ決済の機器は全国共通交通系ICカードの機器と比べ、導入費用が半額程度であるという。路線バスは利用者の減少により、コスト削減が重要となっていることで、安価であるタッチ決済の導入に踏み切ることとなる。

 

 タッチ決済はクレジットカードやQRコード決済を利用することができる。国内の利用者よりも、訪日外国人客(インバウンド)にとってメリットが大きい。クレジットカードだと使用通貨が異なることによる両替が不要であり、そのままカードをかざすだけで、決済が可能となる。QRコード決済も同様であり、日本円に対応できる場合、かざすだけで決済となる。

 

 全国共通交通系ICカードに対応できる機器の導入には、行政の手厚い補助が受けられ、事業者の負担は同額の4分の1程度である。しかし、更新の場合、補助は受けられず、全額が事業者の負担となる。路線バスの維持に補助金が導入されている場合、機器更新は大きな負担となることは否定できない。

 

 全国共通交通系ICカードからの撤退は熊本県が初になるという。今後、この動きが他の自治体にも広がる可能性があるので、10年に1回程度の機器の更新には、行政が一定の補助を支出することで、利用者のスムーズな乗降につながり、合わせて定時運行に大きく近づく可能性が高い。

 

 交通系ICカードの利点は処理能力の早さである。日本で導入されているICカードは世界最速であり、1枚当たりの処理時間が0.2秒である。乗降客数が多いほど、威力を発揮し、首都圏などでは改札やバスの乗降に大きく貢献している。

 


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