吉野家が全店で酒類提供を開始へ

　大手牛丼チェーンの吉野家は近く、全店の約1,200店舗で酒類を提供するサービスを始めるという。現在でも３割ほどの店舗で酒類提供を行っているが、いわゆる「ちょい飲み」に本格的に参入することとなった。

　吉野家がちょい飲みに参入する背景には既存店の売上が減少傾向であることがうかがえる。これは現在でも歯止めがかかっていないとみられ、酒類を提供することで売上増加に結び付けたいという意向があるとみられる。

　吉野家のちょい飲み参入には賛否両論がある。賛成意見には「気軽に酒を飲むことができる」「安価で利用しやすい」、また反対意見には「飲酒している人の近くで食事をしたくない」「飲酒運転を誘発する可能性が高い」などである。

　現在、ちょい飲みを始めている外食産業は増加傾向である。日本ケンタッキー・フライド・チキンやコーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒージャパンはちょい飲みを始めている。

　吉野家の全店でちょい飲みを始めるということはさらにちょい飲みが増加する可能性が高く、歓楽街のスナックや居酒屋は影響を受けることは必至である。