路の途中

35歳からジョギングを始め、今もゴールを目指してさまよい続ける市民ランナーの記録。

野辺山完走記2014④

2014年05月24日 06時21分59秒 | Weblog
71キロの関門までの上り坂で思い出すエピソードがある。
何年前だろう?甘党ランナーズの皆様と参加した年、かおちんとのデッドヒートを繰り広げたのがこの坂だ。
そこまで、エイドの度に追いついたり、離れたりしていたのに。71Km前の最後の1キロでラストスパートのかおちんが楽しそうな後ろ姿で駆け抜けていき追いつけなかったことが今でも記憶に残っている。
今年は知り合いは誰もいないこともあり、淡々と坂を上り、71キロにたどり着いた。

ここまでくれば、あと29キロ。
しかし、この先にはあの難所
「馬越え峠」が待っている。
エイドではそばを食べ補給。暑いこともあり、意識的に水分と梅干をいただいてきた。
出口方面には、マッサージしてくれる人が3人いて、列ができている。
「こりゃだめだ。」
と、セルフマッサージコーナーに行くも、マッサージ薬もすでに無くなっていて
「こりゃだめだ。」
とコースに戻る道を歩いていく。

今年の目標の1つに
「名前負けしない」
昨年は、馬越え峠の看板を見た途端に
「あぁ、きた。」
と歩いてしまったけど、今年は「走れなくなるまでは走ろう。」
(歩く人より遅くしか走れないなら歩こう)
そう思っていたおかげか、名前負けせず、馬越え峠手前のエイドまではゆっくりとだが走ることができた。

馬越え峠のエイドを出てからも昨年までとは違う。
とぼとぼとではなく、サクサクと歩く。
去年は数えていたわけではないけど歩いて登っていたとき
「1勝100敗」
ぐらいに抜かされ続けていたので、今年はぜひ勝ち越したい。
2回ぐらいではあるけど、ジムで傾斜を付けた坂を早く歩く練習もしてきた。
大股でサクサク歩くと、昨年とは違いむかされることが少ない。しかも抜かすこともできる。
「1勝0敗」「2勝1敗」「5勝3敗」
などと、抜かしたり抜かされたりするたびに頭の中でカウントしていった。
目当てがあると頑張れる。上り坂を歩くのも超苦手だった私が勝ち越している。
私を抜かしていく人たちは、超人で、ほとんどがなんとこの馬越え峠を
「走っている」
人。
歩いて抜かしていった人は2人だけだった。
馬越え峠の中のエイドでは、
「40勝17敗」
という、勝ち越しだった。