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フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月23日(金) 晴れ

2009-10-24 10:54:41 | Weblog

  8時、起床。ハムトーストと牛乳の朝食。午前中は授業の準備。軽い咳が少し出る。風邪か。あるいは書斎で子雀を放し飼いにしている影響かもしれない。鳥小屋の中にいるようなものであるが、空気中にいろいろなものが飛散しているのではないかと思われる。11時頃、家を出る。家の中にいるときは気づかなかったが、けっこう寒い。もう少し厚手のジャケットを着てくるべきであったと後悔する。
  昼休みの時間、基礎演習の学生と面談。レポートのテーマを変えたいという相談。締め切りまでまだ1ヶ月以上あるわけで、何ら問題ない。自分が取り組める(取り組みたい)テーマであることが肝心である。昼食はコンビニで購入したおにぎり3個(梅干し、昆布、鮪の漬け)。
  3限は講義「ライフストーリーの社会学」。4限は空き時間。授業の準備。研究室が寒い。暖房は11月にならないと入らない。こういうときのために研究室に備えてあるダウンジャケットを着る。以前、ユニクロで購入したもので、安価で、デザイン的には現場労働者風のもので、しかし機能的にはすぐれている。5限は基礎演習。ダウンジャケットを着たまま教室に入ると、クスクス笑い声が聞こえてきた。
  6・7限はゼミ。ここでもダウンジャケットを着たまま教室に入ると、クスクス笑いが起こった。「不毛地帯」などという言葉も聞こえてきた。シベリアの捕虜収容所を連想したのであろう。11月に予定しているライフストーリーインタビューの対象者(予定)について各自に報告してもらう。「あなたがその人の話を聞いてみたい人にインタビューを申し込みなさい」というのが私の指示である。初めてのライフストーリー・インタビューだから、「その人の話を聞きたい」という強いモチベーションがインタビューする側にあることが大切である。身の回りの人を候補者にあげる学生が多いが、中には何のつてもない著名人の名前をあげる者もいる。依頼の手紙が相手の胸に響けばOKをもらえる場合もあろう。ダメもとでトライしてみることである。
  今日のスイーツはワッフル。いろいろな種類のものがあるが、私のところに回ってきたときは、パンプキン系のものしか残っていなかった。実は私はパンプキンの甘さが苦手なのである。逡巡している私に、隣の席のNさんが交換を申し出てくれた。ありがとう。心優しきリトルプリンセスである。


ワッフルワッフル

  ゼミの後半のテーマは「エスニシティ」。ちょうど今日の3限の「ライフフトーリーの社会学」で使った在日コリアンの少年や中国残留孤児の孫の少年のライフストーリー・インタビュー映像があったので、それを参考資料として使う。9時半、終了。
  帰りがけにあゆみ書房で以下の本を購入。電車の中で読む。

  東海林さだお『微視的なお宝鑑定』(文藝春秋)
  加藤典洋『語りの背景』(晶文堂)
  石原千秋『読者はどこにいるのか』(河出ブックス)

  11時、蒲田着。「つけ麺大王」でレバ焼定食を食べる。帰宅すると、子雀はまだ寝ていなかったので、籠から出して、少しばかり餌を与える。

  小雀の籠から出でて夜長かな  孝治