presented by hanamura
「帯包丁」について(その1)
「包丁」と聞くと刃のついた、料理で使用する包丁の形を想像しますね。
調理に使用する包丁は様々な種類がありますが、
刃は万能包丁などの三角形、もしくは菜切包丁の長方形です。
また、包丁の柄(え)は細長い形で、真直ぐにつくられています。

そのいっぽうで、帯仕立てで使用する包丁の刃は
台形のような形をして、柄は短くゆるいL字型です。
けれど、「包丁」という名前がついているように、
帯包丁も料理包丁のように、素材を切る道具として、
帯仕立てのなかで使用されています。
その素材は、料理包丁の場合はお肉や魚、野菜などの具材ですが、
帯包丁では「帯芯」になります。
新しい帯芯は、その巾が8寸7分(約33cm)から9寸2分(約35cm)、
長さが1丈2尺5寸(約475cm)から1丈2尺7寸(約480cm)でつくられています。
この巾を切ることにより、帯芯の巾を
いろんな種類の帯巾にあわせることができます。
(帯芯の長さは帯芯をとじるときに調整をします。)
帯芯を真直ぐに切ることは、真直ぐな帯をつくることの
重要なポイントのひとつです。
しかし、「切る」といっても1丈(約378cm)以上も長さのある
帯芯を裁縫はさみなどで真直ぐに切ることは、
容易なことではありません。
ここで、帯芯を真直ぐに切るための帯仕立ての知恵があり、
その作業をになう帯包丁が登場します。
●次回は帯芯を切るための帯仕立ての知恵と、
帯包丁をどのように使用するのかというお話しです。
花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は1月15日(火)予定です。
帯のアトリエ「花邑hanamura」ホームページへ
包丁って縁起物でお祝いとかで贈られたりするんですよね。
しかも帯の包丁とは今年もこのブログをみて縁起がいいかも。
帯の包丁っていうのがあるとは知りませんでした。
とってもためになります。
次回の帯包丁の使い方、それに今年の素敵なブログ楽しみにしております。
勉強になりました。
年明け早々、刃物のおはなしはどうかしらん?
と思っていたので、
keyさんに教えていただいて、
とてもうれしい気持ちになりました。
ありがとうございます!