presented by hanamura
ここ東京でも梅雨が明け、ぐんと暑さが増してきました。
先日、街を歩いていると「夏本番」を告げるように
蝉の声が聞こえてきました。
蝉の声だけでなく、
お祭りや花火大会などがあるためでしょうか、
浴衣や着物を着た人の姿を多く見かけるようになりました。
そこで、今日は浴衣や夏の着物に合わせて大活躍する、
博多織の帯についてお話しします。
博多織とは、もちろんその名前のとおり、
博多(福岡県福岡市の周辺)で
昔からつくられている伝統の絹織物です。
生地そのものに厚みと張りがあるので、
帯芯を入れずに八寸帯や半巾帯、角帯として仕立てられます。
柄行きはシンプルな織文様で、
生地がとても丈夫で長持ちすることもあってか、
「祖母から譲り受けた」というように
ご親族から譲られたものを着用されている方が多いようですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a4/8ec15110dff610190a6ada7635cdeed4.jpg)
博多織は経糸が多い点に特徴があります。
細い経糸を何本も使い、
そこへ太い緯糸を強く打ちこむことで、
丈夫で張りのある生地になります。
また、浮き織りの技法を用いて、
文様部分の経糸と緯糸を浮かしながら織っていくので、
織り上げられたときには文様に立体感が生まれるのです。
次回は博多織りの歴史と文様についてのお話しです。
花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は8月4日(火)予定です。
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