花邑の帯あそび
1本の帯を通して素敵な出会いがありますように…
 




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●花邑 銀座店のブログ、「花邑の帯あそび」はすこしの間お休みさせていただきます。
次回の更新は 秋頃の予定です。




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いつも「花邑の帯あそび」にお立寄りいただき、
誠にありがとうございます。
7月6日(火)更新予定の「花邑の帯あそび」は、
お楽しみにお待ちいただいていた方には、
申し訳ございませんが、
急きょ遠方に仕入れに行くことになり、次週6月13日(火)になります。

花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は6月13日(火)予定です。



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6月1日(火)更新予定の「花邑の帯あそび」は、
お楽しみにお待ちいただいていた方には、
申し訳ございませんが、
急きょ遠方に仕入れに行くことになり、次週6月8日(火)になります。

花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は6月8日(火)予定です。


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3月半ばを過ぎて、
ようやく暖かくなってきましたね。
ここ、東京では桜が開花しました。

しかし、天気予報などで全国の天気図を見ると、
東北地方や北海道では
まだまだ寒い日が続いているようで、
雪が積もっているところもあるようです。

冬から春へと変わるこの季節は、
各地方の気候の特徴を良くあらわしていますね。
そしてその気候の違いが、
その地方ならではの
独特の文化を生み出す要因にもなっています。

さて、今日は全国でも雪が多いことで知られる
新潟県の十日町で作られている
「十日町紬」についてお話ししましょう。

十日町は、新潟県南部の
魚沼地方の中心に位置しています。
山で囲まれたこの地域は
「特別豪雪地帯」に指定されているほど、
雪の多い場所です。

しかし、清浄な雪解け水を用いて
この地域でつくられるお米は
「魚沼コシヒカリ」とよばれていて、
その質の高さには定評があります。
昔から、この地方はおいしいお米の産地として
よく知られているのです。

しかし、寒さが厳しく雪が降り積もる冬になれば
そのおいしいお米づくりもできません。
冬の農閑期には、農家の人々は、
機織りをして生活の糧を得てきました。
十日町が織物の産地となったのも、
必然的で風土に根ざしているのです。

十日町では、飛鳥時代より
自生していた苧麻(ちょま)を素材として
麻織物をつくってきました。
そして、その麻布は
江戸時代には「越後ちぢみ」とよばれ、
夏用の高級な織物として珍重されました。

江戸時代も後期になると、
麻織物にくわえ
絹織物もつくられるようになり、
それは「透綾織(すきやおり)」とよばれました。

やがて明治時代になると、
京都西陣から伝えられた
絹織物の製造方法を取り入れ改良したちぢみが考案され、
発祥の地にちなんで「明石ちぢみ」と名づけられました。
とても薄い生地でサラリとした地風が盛夏に最適で、
広く人気を博しました。

その後、昭和初期までにはお召しなどもつくられるようになったほか、
昭和40年代に入ると友禅染めも行われるようになり、
十日町は織物の町として大きく発展しました。

十日町でつくられる織物は
質の良さや技術力の高さはもちろんのこと、
とても斬新で新しい感覚を取り入れた
モダンな意匠が多いのも特長のひとつで、
数多くの愛好者がいます。



上の写真は、「十日町紬」とよばれる
十日町でつくられた紬です。
昭和初期頃に織られたものですが、
現代でも十分に通用する意匠です。
すくい織りで表された立涌文は、
何気ないのですが、とても凝ったつくりになっています。

「きものの町」である十日町には、
着物を展示した美術館や
織物を体験できる工房も数多くあります。

冬の名残りを楽しみながら、
ふらりと訪ねてみるのも
おもしろいのではないでしょうか。

※写真の十日町紬、古代紫色地よろけ縞文様は花邑銀座店にて取り扱っています。

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次回の更新は3月30日(火)予定です。


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立冬を迎えて、日が暮れるのが早くなりましたね。
最近ではふと気がつくと、
外がすっかり暗くなっていることも多くなりました。

日が暮れた街には、早くもクリスマスのイルミネーションが
きらきらと輝いて、本格的な冬の到来を告げています。

そこで、今回は寒い冬の季節に
ほっと気持ちがあたたかくなるような
「絵更紗」という味わい深い更紗についてお話します。

絵更紗とは、大正時代のはじめに
元井三門里(もといみどり)氏により
京都で考案された染色方法のひとつです。

絵更紗は「更紗」という
名前がつくことからも分かるように
木綿地に染められた染織品です。

以前にこのブログでお話したように(※1)「更紗」の定義は広く、
とくに定まったものはありません。
しかし、一般的には「木綿に染められた布」を指して「更紗」とよびます。
更紗に特定の技法はありません。
世界各地でつくられる更紗の染色に用いられる技法は
ロウケツ染めや木版染めなど、多様です。
そのため、つくられる地域の文化や特性によって
趣向の異なった更紗がさまざまにつくられているのです。

いわゆる和更紗、つまり日本でつくられる更紗の多くは、
伊勢の型紙を用いて文様の型が染められます。
もちろん、日本でも古くは鍋島更紗とよばれる
木版染めの更紗もありました。

さて、今回お話する「絵更紗」の文様は、
着物の染色において代表的な友禅染めのように
防染(※2)に糊や蝋を用いて染められることもありますが、
基本的には芋版、もしくは手描きによって表されます。

芋版というと、たいへん懐かしい感じがしますね。
小学校の時に図工の時間で習ったり、
年賀状を書くときにつくった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

芋版は、お芋を切った断面に絵柄を彫ります。
そして、彫った断面に染料をつけて紙や布に押し当て
絵柄をうつしていきます。

一見稚拙な作業ですが、
実際にやってみるときれいにうつすのはなかなかむずかしいものです。

絵更紗もまったく同じようにして文様を染め付けていきます。
さらに中心となる文様は手描きで表現したりもします。

絵更紗に用いられる色は、原則的に赤、青、黄色の
三原色からつくりだします。
その限られた色からできる色の広がりを楽しむようです。

伊勢の型紙や木版よりも、
身近にある芋を用いて文様が表されることに、
絵更紗の魅力はあります。



上の写真は、手描きされた花を蝋で防染して、
地紋となる幾何学文様を芋版で連続的に染め付けたものです。
すこしずれた芋版の継ぎ目には、なんともいえない味わいがあります。
手描きされた花は、野に咲く花でしょうか。

上の写真のように、絵更紗では多くの場合、
身近な花や人形、鳥など、生活に根ざしたものが
文様のモチーフとなります。

絵更紗の創案者である元井氏は、
作品をつくる上で「手仕事」の味わいが
最大限に生かされることを大切にしていたようです。

もともと元井氏は、画家を志していました。
しかし、たまたま目にした更紗に魅了され、
画家から一転して染色家となり、
更紗に絵画的な作品要素を加えた絵更紗を生み出したのです。

絵更紗が創案された当時の日本は、
新しい文化や技術が海外から大量に輸入されていました。
それにともない、いわゆる工業化が進み、
それまで手作業で行われていたものが
すこしずつ機械による大量生産に変わっていきました。

そのため、時間をかけて丹念につくるということも
少なくなっていきました。
染織品もその例外ではありません。

日本全体が近代化によって様変わりしていくなかで、
素朴で原始的ながら不思議な魅力のある
いにしえの更紗に少しでも近づこうと、
元井氏が試行錯誤を繰り返しながら、
つくりあげたものが絵更紗なのです。

※写真の絵更紗の名古屋帯は花邑銀座店にて取り扱っています。

(※1)2008年3月更新の「和更紗について」をご覧ください。

(※2)布の一部に糊(のり)などを付着させて染液がしみこむのを防ぎ、他の部分を染色して模様をあらわす方法。


花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は11月17日(火)予定です。


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