花邑の帯あそび
1本の帯を通して素敵な出会いがありますように…
 




presented by hanamura


ここ東京でもいよいよ梅雨入り間近となりました。
紫陽花が所々で咲きはじめ、
この季節のモノトーン気味の景色に
彩りを添えています。

梅雨の時期は湿気があって、
暑くなくても汗が出てしまいますね。
こうした湿気のある季節に、
皆さんは何をお召しになっていらっしゃいますか?
「着物はこの時期暑いから」と
和装を敬遠される方も多くいらっしゃいますね。

そこで今回のお話しは「縮み」についてです。
「縮み」の素材となるのは、絹や麻、木綿などさまざまです。
「縮み」はどの素材であっても表面に凹凸(シボ)が施され、
シャリっとしていているために涼やかな肌触りになります。
また吸収性が良く、速乾性にも優れています。



「縮み」は、ほとんど撚りをかけない経糸(たていと)と、
強い撚りをかけた緯糸(よこいと)を使って織ります。

織りの際には、
緯糸が縮むのを防ぐために、
緯糸に糊をつけ、強く引っ張りながら、
まっすぐになるように固めます。
そのため、織り上がった直後の表面には
シボがみられません。

表面のシボは、
織り上げた生地を水とお湯にくぐらせ、
浸すことによって生まれます。
水とお湯に浸すことにより、
付着した糊がとれて緯糸が縮みます。
また長い時間浸すことで、
生地はさらに大きく縮んで糸の密度が高くなり、
細かなシボができるのです。
こうして「縮み」が完成します。

この「縮み」の技術は絹織物として中国で生まれ、
日本には桃山時代になって伝えらました。
江戸時代になると、絹以外にも麻、木綿を素材とした
「縮み」が日本各地で競ってつくられるようになりました。

湿気の多い日本の気候に、
「縮み」はたいへん適しているのでしょう。
まだお召しになられたことがない方はぜひ一度
お召しになってみてください。
帯のアトリエ花邑では、
現在「縮み」を素材とした名古屋帯をご紹介しています。
ぜひご覧ください。

花邑のブログ、「花邑の帯あそび」
次回の更新は6月16日(火)予定です。


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