ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

本音はまだ言えない

2023-07-31 09:44:14 | 社会・政治・一般

日本はアメリカの軍事的保護下に置かれている。

このことはいくら悔しくとも、屈辱に感じても決して失念すべきではない。同時に感謝も必要だ。貿易立国として再建を果たした経済大国である日本は、アメリカの保護下にあったからこそ経済に全力を注入できた。このことを失念して、賢しげにアメリカを非難することは止めたほうがいい。醜悪である以上に危険だからだ。

ペリー提督の黒船来航により無理やり開国させられた日本ではあるが、アメリカの協力あってこそ軍事大国として急成長できた。学校で教えないので再度書くが、明治維新後の日本は世界史にも珍しいほど軍事的に急成長を果たした国である。だからこそ五大国に選ばれたのだが、このことは絶対に忘れてはダメだった。

だったと過去形で書くのは、アメリカの恩を忘れてシナ大陸で権益を独占しようとしたことが、アメリカからみれば裏切り行為に他ならなかったからだ。これこそが、太平洋戦争の入り口であったことは、本来学校教育で徹底して教えるべきなのだが、半端なプライドから無視するエリート意識が教科書に載せることを許さない。

だから戦後、経済の面で急成長を果たした日本は、アメリカの軍事的保護下に安住していた事実を平然と忘れる。日本は単独で復活を果たした訳ではない。このことを忘れ再び忘恩の輩として、アメリカの敵意を買うことだけは絶対に避けねばならない。

敵に対するよりも、裏切り者に対するほうが過酷な態度をとる。これは別にアメリカに限らない歴史上の教訓である。余談だが、このことが歴史的にまったく理解しないのが、隣の半島国家である。まぁ、いずれ痛い目に遭うだろうと予想しているが、本質的にどうでもいいので無視する。

実はここまでが前振りである。

本当に今回書きたかったのは、ウクライナである。そろそろ気づいていますよね、この胡散臭い国のこと。北コリアに弾道ミサイルや核爆弾のノウハウを教えたのは、ほぼ間違いなくウクライナです。ただ、正規のウクライナ政府かどうかは不明です。なにせソ連解体によりロシアから放り出されたウクライナは、生き延びるためになんでもやっていました。

政府が国内を完全に統治することが出来ない状況で、人々は生き残るために私的集団を作った。その中でもソ連軍から放逐された兵士が中心となったのが所謂ロシアン・マフィアです。ウクライナは、このロシアン・マフィアの本拠地でした。

北コリアへの核兵器流出は、このロシアン・マフィアが主体となって行われたようです。ではウクライナ政府は無関係なのか? ことはそれほど簡単ではありません。ロシア本国もそうですが、旧ソ連圏は基本的に行政の効率は非常に悪い。

そんな状況での潤滑油は何時の時代でも贈賄です。袖の下次第で如何様にもなるのがモラルが崩壊した国の特徴です。ウクライナ政府も核兵器輸出のおこぼれに預かってないはずがない。これは今も変りありません。

ロシアの侵攻により武器弾薬、食料医薬品といった支援物資がウクライナに届けられています。ここからどれだけ中抜きされて政府関係者の懐を潤しているのか不明ですが、絶対にやらかしていることだけは確かでしょう。

戦争は確実に一部の人たちの懐を潤す。それを承知でウクライナを支援する西側諸国も下心に満ち溢れています。旧ソ連製の武器を使い果たしたウクライナ軍に、旧式の兵器をもってして援助し、徐々に武器体系を西側のものへと変えていく。新たな市場開拓に勤しむ死の商人たちの面の皮は分厚く頑丈です。

私のみたところ、日本からの経済支援という名のキャッシュを使って、さらに西側の武器を買わせようと画策しているようです。ウクライナ戦争が長引くのも無理もない話だと思いますね。

名目は復興支援でもODAでもよろしいが、日本の税金が武器買取費用に充てられる。これが現実です。外国の方が日本の平和憲法なんざ信じないのは当然なのです。しっかりと戦争に加担しているのですから。

正直、私は不快に思います。でもアメリカに対しては口をつぐみます。それが日本の生きる道だから。でも永遠ではありません。いつかは変わるでしょう。でも今ではない。今は本音を口に出す時ではありませんね。


コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たまには贅沢を | トップ | プロレスってさ 上田馬之助 »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (大俗物)
2023-07-31 14:16:33
アメリカの恩??
じゃ、幕末に大量にあった日本の黄金はどこへ消えました?
騙し取ったのはアメリカでしょう?
南北戦争の戦費と、ハワイ王国やフィリピンなどの植民地化、先進工業化に費やした訳でしょ。日本の金を騙し取った徳川幕府とツルんで。
恩義を感じるなら、奴らが先に礼を言うべきでせう。
返信する
Unknown (大俗物)
2023-07-31 14:19:46
本音いいたくないなら、何も書かなきゃ良いでないすか。書かなきゃ記事が出せないほどネタに困る方なら、何年も続けていられる訳がない。
書きたいから書いておられる訳で、書けないも何もないでせう。
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2023-08-01 09:09:01
大俗物さん、こんにちは。まず大前提として国家間においては友誼とか恩とかは概念に過ぎず、国家エゴがあるのみです。しかし政治的配慮は必要です。アメリカは覇権国としては寛容な国だと思います。少なくても敵扱いされない限りにおいては。だからこそ政治的な配慮が必要なのです。
国家間の恩について言うなら、お隣の半島国家なんざ、物凄い恩を日本とアメリカに感じなければいけません(内心はともかく)。しかし現実にはまったく逆の忘恩の徒に過ぎません。それがどれだけ政治的な障害になっているかが分からないおバカちゃんです。私は私人なので好き勝手書いてますけど、公人の立場なら無言です。それが分からぬ公人もいますけどね。
返信する
Unknown (大俗物・謝罪)
2023-08-01 12:20:34
謝罪します。冷静になれば、ヌマンタさんが自虐歴史観の日本たたきの輩であるはずはなく、そこは信頼すべきでした。謝罪いたします。
ヌマンタさんだから言えない本音を書けるので、そこはくむべきであったと。悔しくてハネた反応してしまいました。ごめんなさい。
ウクライナが核疑惑国なのは昨年もコメしましたが、とうとうヌマンタさんが正面から捉えてるのも謝罪の理由。
私は首都を同盟国といえ、他国の軍隊に制空権を握られている事に苛立ちを感じてますが、たしかに「最も危険なのは米国」です。
それは、過去にヌマンタ様がきちんと指摘しておられました。最も危険な国だからこそ、敵にしてはならない。キューバやイランの轍を踏んではならない。そのご意思なのでせう。すみません。ただ、……日本の外貨でなくGOLD保有率の低さや、もろもろ考えると腹が立つのです。それでついつい喧嘩腰に書いてしまいました。悔しいけど、敗戦国です。現実は現実として呑まねば、御花畑と同じになってしまいます。
ごめんなさい。
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2023-08-02 14:20:01
謝罪は不要です。私とて屈辱感や敵愾心は感じますから。でも覇権国アメリカと仲良くしているポーズあっての今日の繁栄です。明治の先人たちも、敗戦後の先人も屈辱に耐えつつ、より良き未来を目指していたはずです。その我慢が出来ないと自虐に走り、ソ連やシナへ媚びうるようになります。
返信する

コメントを投稿

社会・政治・一般」カテゴリの最新記事