ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

見苦しい人

2023-03-30 09:24:30 | 日記
久々に見苦しい人を見た。

夕刻の銀座線は帰宅の勤め人で混み合っていた。いささか疲れ気味の私は、シルバーシートに空席を見つけて近寄ると、空いてる席には少し汚れた買い物袋に衣類が詰まったものが置かれていた。

その両側に座っている妙齢の御婦人のどちらかの持ち物に思えたが、双方ともにスマホに夢中で周囲の混み具合など目に入らぬご様子。このご年齢の女性に口を挟むと逆切れすることが多いので、私は冷たい目線で少し距離をとって観察していた。

よく見ると、左側の女性は時折、隣の空席に残置された買い物袋が気になるご様子。でも手を出さないところをみると、どうやら右側の女性が持ち主らしい。ちなみに、右側の女性は左右に隙間を作り、足を組んでひたすらにスマホをいじくっている。

なに、こいつ。

すると、次の駅で少し大柄な中年女性が乗り込んできて、まずその空席の前に立ちふさがり、自分の荷物を網棚に乗せて一言。「この荷物、どかせていただけます?」。

やはりというか、右側の女性が無言で買い物袋を自分の膝の上に置き、再びスマホをいじくりだす。これ、男同士だったら既に掴み合いの喧嘩になってもおかしくないぞ。でも、この緊迫感は、女性同士の独特な空気にも思える。実際、周囲の他の女性たちは距離を置きだしていた。

その間隙を中高年の男性が無言で埋めていく。その空席に収まった中年女性は、落ち着いて何事もなかったかの如く振る舞っている。でも、件の右側の女性は、まるで置物のように鎮座するのみ。

列車が銀座駅に到着すると、私は素早く下車した。すると、私の背後に隠れるように件の居座り女性が続いて降りてきた。もちろんあの買い物袋を抱えてである。素早く降りて、私を抜き去って改札へ消えていった。

嫌な人だね。

私が座れなかったからではないが、あのような人が近くに居ると空気が悪くなる。多分、スマホに夢中で周囲が何時の間にか混んでいたことに気が付けなかったのだと思う。そして、依怙地になってあの態度であったのだろうと思う。

ちなみに動きの早さなどから、体調が悪かったようには見えなかった。偏見交じりで云わせてもらうと、多分若い頃は美人で、周囲がなんでも許してくれた。そんな雰囲気をまとっていたように思う。実際、自分のことが第一で、周囲を慮る姿勢は皆無だった。

だから平然とシルバーシートを二人分占拠する横暴な振る舞いも、わたくしなら許されてしかるべきよ。そんな印象を拭いきれない。外見はいざ知らず、その振る舞いは見苦しく、浅ましい。

立ち振る舞いが美しいと感じる人もいるが、その逆もあるのだなと確認できた一件でした。

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