ＢＯＳＳ

缶コーヒーをあまり飲まなくなって久しい。

別に嫌いなわけではなく、ただ糖類の取り過ぎが嫌なだけ。さりとてブラック無糖は物足りないから嫌。ただ例外的に缶コーヒーを飲む場合もある。一つは辛いカレーを食べた後の口直し。もう一つは、車の運転中の気分直し。

これは日ごろ珈琲を飲み慣れている私には眠気覚ましの効用は薄いが、荒れた気分を抑えるような気分転換に役立つからだ。これはけっこう馬鹿に出来ないと思っている。そして缶コーヒーを買う時は、ほとんど自販機で買う。種類が多くけっこう迷う。まぁ、これも楽しみの一つではある。

ところで缶コーヒーの主要ブランドの一つとしてサントリーが販売するのがＢＯＳＳである。このＣＭを長年やっているのがアメリカの俳優トミー・リー・ジョーンズである。地球に調査にやってきた宇宙人という役割で、日本の様々な職種について体験し、考え深げに缶コーヒを飲むといったあの一連のＣＭである。

このＣＭが日本滞在中の外国人に馬鹿受けしている。ＹＯＵ－Ｔｕｂｕの番組で幾つも視聴することが出来る。ＴＶでＣＭを視ていた時はさほど感銘を受けた訳ではないのだが、一連のシリーズものとして視てみると結構思うところがある。

どうして、こんな面倒なことやっているのだろうか。疲れた身体を引きずりながら、帰宅途中に一休みしたくなることは、多分誰にでもあると思う。実際、酒を嗜まない私の場合、帰宅途上で美味しいスイーツと香り豊かな珈琲を楽しむことはままあった。

当の日本人でさえそう思うのだから、地球に調査にきた宇宙人ジョーンズが缶コーヒＢＯＳＳを飲みながら、しみじみ呟くのも無理ないと思う。実際、よく出来たＣＭだと思います。

ところで、宇宙人ジョーンズを演じるトミー・リー・ジョーンズはけっこうな日本好きで知られている。大ヒットしたメン・イン・ブラックの宣伝の際も、日本だけしか行かないと言い張り、映画会社を困惑させたそうである。

京都の老舗旅館俵屋の常連客であり、好物は鮎で、日本各地を旅行している日本通だそうだ。実際に日本語もけっこう喋れるそうで、仕事抜きでも来日して飲食を楽しんでいるそうだ。ちなみに缶コーヒー自体、日本のオリジナル商品で日本を訪れた西欧の方はビックリしていたが、最近はファンも増えたとか。

久々にＢＯＳＳ、飲んでみますかね。