ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

モンスターズインク 3D

2013-03-05 17:05:00 | 映画

東京(本当は千葉だが)のディズニーランドには何度となく足を運んでいる。

ほぼ、毎回というか定番になっているアトラクションの一つにモンスターズ・インクがある。だいたい1時間から2時間ちかく並んで乗り物に乗って、ライトで照らして得点を挙げる他愛無い遊びだ。

何度も乗っているので、なんとなく分かった気になっていたが、今回3D版の映画を観て気が付いた。私、この映画観るの初めてだ。

おそらく子供向けを強く意識しているためだと思うが、3Dの感覚は薄い。あの眼鏡をかけていなければ、3Dだと気付かないぐらいだ。だから、敢えて3Dにする意義はなかったようにさえ思った。

おそらく強すぎる三次元映像(3D)は、子供によっては気分が悪くなることへの対処だと思う。私の周囲でも、子供とりわけ幼い子供が3D映画を観て気持ち悪いと言っていた話は聞いている。特に3D映画の嚆矢といっていい「アバター」が顕著であったらしい。

三次元感覚を強調すると、どうしても不自然な映像にならざるを得ないのではないかと私は思っている。私自身、弱視に近いほどの近視であり、乱視もあるので、ときおり3D映画に、目が疲れると感じることがある。

もっとも、この疲労感は最近の3D映画では感じていないので、映画業界も相当に力を入れて改善しているのだろうとも思っている。でも、今までの2D映画が3Dに劣るとは思えない。無理に3D化する必要はないはずだ。

にもかかわらず、かつての名作が3D映画としてリメイクされているのは、おそらくは経営上の理由だと思う。3D撮影技術には、相当な資金が投入されているはずだ。その投下資金を回収するためには、まったくの新作を作るよりも、かつての名作をリメイクした方がリスクは少ないと投資家たちは考えているはずだ。

現在の映画、とりわけハリウッド映画は、その映画製作費用を投資家から募るケースが非常に多い。映画は投資として結構リスクが高い。専門家の評価は高くても人気の出ない作品もあるし、その逆のケースも珍しくない。

確実に投下資金を回収したいと考えれば、はやりかつてのヒット作のリメイクは魅力的なのだろう。3Dに代表される高い撮影技術の行使には、高額な撮影機具が必要不可欠だし、映像をコンピューターで編集するのにも多額の経費がかかる。その資金のためにも、名作のリメイクは必要不可欠な経営戦略なのだろう。

あれこれ金勘定の面から理屈をこねたが、その一方で映画自体は十二分に楽しめたのも事実だ。しかも、サリーとマイクの学生時代を描いた次回作が現在制作中であるらしい。その前座としても悪くない。

単なる時間潰しのつもりでしたが、十分楽しめた作品でしたよ。

コメント (6)
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