のろや

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ガザのこと

2014-07-24 | Weblog
【IWJブログ・特別寄稿】パレスチナからのか細い声~パレスチナに通い続ける女性フォトジャーナリストからの報告(写真家・高橋美香) | IWJ Independent Web Journal

2002年、イスラエル軍の侵攻があったとき、イマードはまだ働き盛りの35歳だった。この地区のファタハのまとめ役だった彼は、このときイスラエル軍兵士に連行され、壮絶な拷問を受けた。それ以来、徐々に体調を崩すようになり、私が彼に会った2011年には自分で立つことも、ほとんどしゃべることもできなくなっており、ただ1日中虚ろな目をして部屋の隅に頭を抱えて座り込んでいるだけだった。

それだけでなく、当時12歳だった次男のムハンマドは、イスラエル軍兵士に捕まり、ライフルの銃座で脚を骨折するまで殴られ、8歳だった四男のサリームは太ももを撃たれた。

「でも幸いにも、うちは誰も死ななかった。帰ってこない子どもたちは死んだと聞かされたり、病院にいると聞かされたり。そのたびに、あちこちに銃撃の合間を縫って確認に駆け回った。食料も底を尽くなかで、外に出れば撃たれるから空腹を我慢するしかなく、何カ月も戻ってこなかった夫は死んだものとあきらめかけていた」



ガザの一般市民がイスラエル兵によって狙撃され死亡する様子を捉えた動画(2014年7月20日)

Israeli sniper kills Palestinian civlian looking for his family in Gaza Read more


海外およびパレスチナのボランティアが、ガザ地区の職員とともに生存者を探しています。
道ばたにイスラエル軍の砲撃によって破壊された救急車が放置されています。車内にいた人たちは亡くなったとのことです。
怪我人を運んでいる男たちの姿が映ります。
先頭に緑色のシャツの男性がいます。どう見ても丸腰の一般市民です。
この男性が家族の名を呼びながら歩いている時、イスラエル兵によって狙撃されます。
瓦礫の中に倒れながらも致命傷を負ってはいないようでしたが、仰向けになった無防備な身体にさらに二発の銃弾が撃ち込まれ、男性は絶命します。



もしも東京がパレスチナだったら…(1) - media debugger
図入りでたいへん分かりやすいです。「荒鳩さん」には思わず笑ってしまいましたが。



Children paying a terrible price in Gaza - Washington Post
ワシントンポストが作った視覚的な統計。
国際連合人道問題調整事務所、パレスチナ人権センター、イスラエル軍のデータに基づくもので、毎日更新されていくもののようです。
それぞれの人影にマウスのポインタを乗せると、年齢と、亡くなった(という報告があった)日付が表示されます。
以下、7月23日時点の数字です。

一番上の段がイスラエル側の死者。黒い人影が兵士(32)、グレーの人影(年齢・性別などは不明ということ)が一般市民(3)。
上から二番目の段がパレスチナの戦闘員(87)。そのうち赤い人影はティーンエイジャー(2)。
三段目はパレスチナの一般市民(443)。そのうち76人が女性で、114人が子供たち。
一番下の段は詳細不明の犠牲者(69)。

子供たちというのは、こういう子供たちです。
以下に今回の攻撃で殺された子供たちの画像を掲載しています。閲覧にはご注意ください。














これを「暴力の応酬」という見出しで報じている新聞などもありますけれども、犠牲者の数とその内訳から見て、これは応酬というよりもほぼ一方的な虐殺と呼んだ方がいいのではないかと。



ご存知の通り、この23日、国連の人権理事会はイスラエルの軍事作戦を非難する決議案を採択しました。
賛成29カ国、反対1、棄権17で採択されました。もちろん唯一の反対国はアメリカ様。「積極的平和主義」なるものを掲げる日本は(案の定)棄権。イスラエルに兵器を売っているフランス、ドイツ、イギリスなど欧州諸国も棄権しました。
賛否の内訳は↓こちら。
国連人権理事会イスラエル非難決議採択 日本棄権 - TOPICS - webDICE



安倍首相がイスラエルのネタニヤフ首相とがっちり握手を交わしたのはこの5月のこと。現政権の狙い通りに「武器輸出三原則」が緩和されれば、日本からイスラエルへの兵器の輸出が可能になります。

戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース



ちなみにワタクシは反ユダヤ主義者でもなければ陰謀論者でもありません。
まあカフカとスピノザとコーエン兄弟が大好きで反ユダヤ主義者だったらびっくりですけど。
と言いますか、パレスチナ占領は正統派ユダヤ教徒からも批判されております。
こんなに。

もうすぐ北風が強くなる 世界に広がる抗議:ガザは毎日爆撃されている、我々はこの犯罪を決して許さない