のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

マーク・ストロングばなしもろもろ(最後に追記あり)

2014-06-03 | 映画
「ジンロ・ミクスト レッドペッパー」にはまっております。
常温ストレートでちびちびといただきます。

それはさておき
ソーターさんことマーク・ストロングの新作『キングスマン ザ・シークレット・サービス』の予告編が公開されました。



去年公開された『Mindscape』(北米でのタイトルは『Anna』)の紹介をいまもってスルーしておりますのは、マーク・ストロング主演とはいえ、予告編を見るかぎりではいろんな映画の寄せ集め&焼き直しのような印象で、あんまり心惹かれないからでございます。一方この『キングスマン』、ソーターさんの出演は少なそうですけれども、映画としてはなかなか期待できそうです。
ところでうちのMacさんは「きたいできそう」を「北出徽宗」と変換なさいました。実際に徽宗さんが辿った運命を考えると、何やらもの悲しい変換でございます。

徽宗忌 - のろや

閑話休題。
出演者はソーターさんの他、コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ケイン、そしてルーク・スカイウォーカーもといマーク・ハミル。バットマンおよび『裏切りのサーカス』繋がりで、ゲイリー・オールドマンに友情出演していただきたい所です。
監督と原作者が『キック・アス』と同じマシュー・ヴォーンとマーク・ミラーというのが、ワタクシにとっては不安材料ではあります。しかし同じヴォーン監督作品でも『スターダスト』はワタクシの大好きな映画であって、つまり監督との相性が徹底的に悪いというわけではないはずですし、少なくとも本作は10歳の少女が人を殺しまくるような話ではなさそうですから、あまり予断を持たずに公開を待ちたいと思います。

↓の映像では『キングスマン』の他、ベネディクト・カンバーバッチが暗号解読者アラン・チューリングを演じる新作『Imitation Game』についても語っておいでです。

Mark Strong on 'The Imitation Game', spies and 'The Secret Service' - Video - Digital Spy

蝶ネクタイ着用のマーク・ストロング。うーむ、何て似合わないんでしょう笑。
背景からして、おそらく今年4月の映像かと思われます。『Imitation Game』の撮影は完了し、現在は編集の最終段階であるとのこと。ソーターさんはチューリングを抜擢したMI6長官スチュワート・メンジーズを演じてらっしゃるそうで。『ワールド・オブ・ライズ』、『ゼロ・ダーク・サーティ』に続いて、諜報機関の司令塔を演じるのは3回目になりますね。(いつかフランシス・ウォルシンガムを演じてくれないかなあ!)「いわば全てのカードを手のうちに持っている男」ですって。ワクワクしますね。

そしてこちらはニコール・キッドマン主演の『Before I Go to Sleep』のポスター。
HOLLYWOOD SPY: FIRST POSTER FOR 'BEFORE I GO TO SLEEP' THRILLER WITH NICOLE KIDMAN, MARK STRONG & COLIN FIRTH!

脇を固めるのはソーターさんとコリン・ファース。コリン・ファースとは『僕のプレミア・ライフ』、『裏切りのサーカス』、そして上記の『キングスマン』に続き、4回目の共演となります。キッドマン演じるクリスティーンは、一晩寝て目覚めると前日までの記憶を失っているという特殊な記憶障害を持った女性で、自分がどこの誰なのかを毎朝彼女に説明して聞かせる夫がファース、彼女が記憶を書き留めておくのを密かに支援する医師がソーターさん。それにしてもニコール・キッドマンって、幸福な女性を演じることがめったとないような気がしますな。

お次はコメディ。なんとまあ、サシャ・バロン・コーエンのお兄ちゃんの役でございます。

Sacha Baron Cohen will be bros with Mark Strong in Grimsby - Movie News | JoBlo.com

Mark Strong To Play Sacha Baron Cohen's Brother In Spy Comedy 'Grimsby' - CinemaBlend.com

ええ、『ボラット』のサシャ・バロン・コーエンでございます。ワタクシはこんな名前ではありますが「どっきりカメラ」的なものが嫌いなもので、以前はサシャ・バロン・コーエンと聞いただけでもう敬遠したくなったものでございます。しかし『ヒューゴの不思議な発明』での意外な好演を見てから、ちょっと評価を改めました。
この映画、時代設定などの詳細はまだ分かりませんが、マーク・ストロングが演じるのは英国特殊部隊のエージェントで、長い間音信不通だったサッカー狂の弟(コーエン)と一緒に逃避行をするはめになる、というストーリーとのこと。「ボンド映画のパロディ」と言われますとちょっと不安がつのりますけれども、どんな色合いの作品になるのであれ、ソーターさんに尾籠なギャグをやらせるのだけは控えていただきたいものと思っております。

最後に、投票式の「マーク・ストロング出演映画リスト」。誰でも投票できるようです。
Mark Strong Movies List: Best to Worst

『Sunshine』というタイトルのものが二つありますが、片方はダニー・ボイル監督による秀作SFの『サンシャイン2057』、もう片方はハンガリーを舞台とした史劇『太陽の雫』(アイコンの予告編は間違い)でございます。

ワタクシはとりあえず『スターダスト』を上げて『キック・アス』を下げておきました。しかしこれがもし「マーク・ストロングが演じたキャラクターリスト」だったら、『リボルバー』のソーターと『ロックンローラ』のアーチーおじさんと『ワールド・オブ・ライズ』のハニと『スターダスト』のセプティマスの間でどう序列をつけようか、大いに悩む所でございます。スピンオフ作品を作ってほしいキ
ャラクターということでしたら、迷わずソーターに一票投じますけれども。



と、ここで一旦記事を投稿したわけですが、その後『Closet to the Moon』の予告編を見つけてしまいました。



『The Long Firm』のハリー・スタークスを彷彿とさせる粋なファッションのマーク・ストロング。いや~カッコイイですねえ。
お話の舞台は1959年、一党独裁体制の警察国家であったルーマニア。首都ブカレストの国立銀行で、白昼堂々、映画の撮影を装った強盗事件が起きます。首謀者であるユダヤ人、マックス・ローゼンタールを始めとした5人の下手人たちはのちに全員逮捕され、処刑を待つ身となってしまいますが、政府のプロパガンダ映画のために、カメラの前で自分たちの犯行を「再演」するよう命じられ…というもの。
こりゃあ面白そうです。しかも驚いたことに、実話に基づいているとのこと。
どのくらいどんなふうに基づいているのかしらん、と思って、実際の事件についてWikipediaを覗いてみました所、政府による陰謀説や裏取引き説が載っておりまして、これまたたいへん興味深いものでした。せっかくですので、別の機会にきちんとご紹介しようと思います。