のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

再びガザのこと

2009-01-10 | Weblog
ううむ、もたもたしている間にどんどん情報が古くなってしまう。

ともあれ。

嘆かわしいことと喜ばしいことが起きております。
嘆かわしいこととは、もちろん皆様ご承知とは存じますが、国連の停戦要求にもかかわらずイスラエルが今もってガザへの攻撃を続け、アメリカの現政権はそれを止めに入る気が全く無いらしいこと。これについては市民活動団体Avaazが新聞広告によるキャンペーンを計画しております。キャンペーンへの呼びかけメールの内容を以下にご紹介いたします。

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以下、Avaazからのメール転載(一部&和訳)

外交官らが議論をしている間にも、ガザでの流血の惨事はエスカレートしています。死者は今や700人以上を数えています。そのほぼ半数は一般市民であり、子供の犠牲者も100人以上に上っています。イスラエルの戦車や戦闘機や砲撃手らが人口の密集した都心部に対して砲撃を行っているため、何千人もの人々が負傷しています。150万の市民は恐怖にさらされ、監獄のように孤立したこの地域から、逃げることもできずにいます。境界線が封鎖されているのです。ハマスもまたイスラエルへの攻撃を続け、ロケット弾によってイスラエル市民5人が殺害されました。

この状況は、変えられます。イスラエルの外務大臣ですら、国際的な強いプレッシャーがあれば停戦せざるをえなくなると認めています。そのためにこそ私達は30万強の署名を集め、請願書を国連、EU、そしてアラブ連合へと届けたのです。しかし国連の舞台で、ブッシュ米大統領は恥知らずにも、重要な国際社会の決議を妨げ、その代わりにイスラエルによる抑圧的なガザ封鎖を正当化する、偏向した代替案をねじ込もうとしたのです。ガザ封鎖こそ、ハマスがイスラエルへのロケット弾攻撃の理由としていることなのに。首脳たちが行き詰まって、有効性の無い声明を出している間にも、暴力はいっそう激化しています。

もう、たくさんです。私達は連邦議会関連のニュースを扱っているRoll Call紙やワシントン・ポストといったアメリカの政治的な有力紙で、広告キャンペーンを行います。ワシントン・ポストの広告料金は3万2千ドルなので、私達のうち千人がそれぞれ32ドル拠出するだけで費用がまかなえますし、それより多くの金額が寄せられれば、この取り組みをもっと広げることができます。アメリカのメディアが、今回の危機的事態にまつわる非常に際立った議論や基本的な事実関係を報道せずにいるのは全く不可解なことです。下のリンク先から広告を御覧下さい。そしてアメリカでの議論の場に平和を求める声を、充分な大きさで届けるために、ご寄付をお願いします。

GAZA ADS: ACT NOW TO STOP THE VIOLENCE

のろ注:↑リンク先の文章は上記のメールとほぼ同じ内容です。各紙に掲載される広告は画面右側に表示されています。クリックすると全文が見られます。
以下、広告の和訳



ブッシュ大統領、オバマ次期大統領、中東和平に導くのはどちらの道ですか?武力による強制か、両陣営の対話か?-----ガザに住む150万人の市民への封鎖措置を続けることや、停戦へ向けた対話からのハマスの締め出しは、更なる暴力を招く結果になるだけです。アメリカへの国際的な評価や中東の安定、そしてイスラエル-パレスチナ双方の市民の安全は、以下の条項を含む、ガザでの公正で恒久的な停戦を達成できるか否かにかかっています。
・国際社会の監視下において、パレスチナからのロケット弾攻撃とイスラエルによる空爆および侵攻を完全停止する。
・ハマスによる攻撃の主な動機となっているガザ地区の封鎖を解除し、燃料、食料、医薬品の流通および通商がとどこおりなく行われるようにする。
・武器の流入を防ぎながら安全に封鎖を解除するための、ガザ境界線と検問所における国際監視団の活動。
先週、世界各国の27万438人の市民が、国連安保理、エウ、アラブ連合、そしてアメリカ合衆国に向けられた以下の請願書に署名しました。

国連安保理、EU、アラブ連合およびアメリカ合衆国政府への請願
我々は、皆様がイスラエル-ガザ双方の市民を守るためただちにガザ地域での全面的な停戦への呼びかけを行うこと、そして高まる人道危機への懸念を表明することを求めます。流血を止め、交通を安全に再開し、2009年の平和構築へ向けて確実な進展をもたらすことができるのは、国際社会による揺るぎない監督と活動だけなのです。



以下、リンク先和訳の続き(寄付の手順)

1 Enter your details
First Nameにお名前、 Last Nameに名字、
Emailにはメールアドレス、 Cityにはお住まいの市町村、
Province/stateには都道府県、 Postcodeには郵便番号、 CountryでJapanを選択

2  Choose currency and amount
Currencyで(円で支払う場合)Yenを選択、金額の部分にチェックを入れる
その他の金額で寄付したい場合は、下のOther(Numbers only)に半角数字のみ入力

3 Enter your credit card details
Typeでカード会社を選択、Card Numberでカード番号を入力、
Verification Numberでカード裏面に印刷されている番号の下三桁を入力
Expiration Dateでカードの有効期限を選択して、その下のDONATEボタンを一度クリック。
もしかすると別ウインドウが開いて「Avaazに送金されますけどOK?」と聞いて来るかもしれません。
いいよと思うかたはOKを、やっぱやめようというかたはキャンセルをぽちっと。

以下、送信後に移動するページの和訳

ご寄付ありがとうございます。
ガザ停戦に向けたキャンペーンにご寄付いただきありがとうございます。あなたの貢献のおかげで、世界的な抗議の声をさらに高めることができます。ワシントン・ポスト等のメディアから、全ての攻撃や人道危機を止めるべく活動するべき立場にある要人たちに声を届け、公正で恒久的な停戦への流れを促進します。Avaazは独立した非営利組織であり、国家からも企業からも財政的援助を受けていませんので、あなたのご寄付は私達の活動にとってたいへん重要な支えです。改めて、あなたのしてくださったこと全てに感謝します。ありがとうございました。


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さて、
冒頭に「喜ばしいこと」も起きていると申しました。
これは何かと申しますと、イスラエル国内で、今回のガザ侵攻に対して大規模な抗議デモが行われたということでございます。
テルアビブで行われたデモには、何と1万人ものイスラエル市民が参加したとのことでございます。

以下はイダヒロユキ氏のブログからの転載でございます。

******* 転送・転載歓迎 **********

Saturday 03/01/09
MASSIVE DEMONSTRATION AGAINST THE WAR

2009年1月3日(土)

テルアビブで大規模反戦デモ

エフド・バラク〔国防大臣〕が軍隊にガザに対する残虐な地上攻撃を命令していたその頃、テルアビブでは、イスラエル全土から駆けつけた、戦争に反対する一万人あまりの人々が行進して、一大デモを行った。
テルアビブの主要道路のひとつであるイブン・グヴィロル通りの4車線はデモの人々で埋め尽くされた。参加者は、ラビン広場からシネマテックまでずっと歌を歌い、旗を振りながら行進した。

「選挙戦は子どもたちの死体の上でするものじゃない!」参加者はヘブライ語で韻を踏みながら叫んだ。
「孤児や未亡人を選挙宣伝に使うな!」「オルメルト、リヴニ、バラクーー戦争はゲームじゃない!」
「全閣僚が戦争犯罪者だ!」「バラク、バラク、心配するなーーハーグ〔国際刑事裁判所〕で会おう!」
「もうたくさんだーーハマースと話し合え!」

プラカードに書かれているのも、同様の文言だった。バラクの選挙スローガンをもじったものもあった:「バラクに愛想がないのは、殺人者ゆえ!」(バラクのスローガンの原文は「バラクに愛想がないのは、指導者ゆえ!」
こんなのもある:「2009年、選挙のための戦争にNOを!」、「6-議席-戦争!」
これは、戦争初日の世論調査で、バラク率いる労働党が6議席獲得の見込みと発表されたことを指している。

デモは警察との衝突のあとで始まった。警察は、右翼の暴徒がデモ隊を攻撃するのを抑えることができないからと言って、デモを禁じるか、少なくとも制約しようとしたのだった。なかでも警察は、デモの組織人たちに、参加者がパレスチナの旗を掲げるのを禁じるよう求めた。組織人たちは高等裁判所に請願、裁判所は、パレスチナの旗を合法と判断し、警察にデモ隊を暴徒から守るよう命じた。

デモの実施は、グシュ・シャロームと、平和のための女性連合、壁に反対するアナーキスト、ハダシュ、オルターナティヴ情報センター、ニュー・プロファイルなど20団体が決定した。メレツとピースナウは公式には参加していないが、多くのメンバーがデモに現れた。〔イスラエル〕北部から約1000人のアラブ系市民が20台のバスを連ねて到着した。彼らは、サクニーンで行われたアラブ系国民主体の一大デモを終えてその足でやって来たのだった。

組織人たち自身にとっても、これだけの規模の参加者があったことは
驚きだった。「第二次レバノン戦争開始の1週間後、私たちが反戦デモ
の動員に成功したのは1000人だけだった。今日、1万人もの人々が
参加したという事実は、今回の戦争に対して、はるかに強い反対がある
ということの証だ。もしバラクが自分の計画を続けるなら、世論は数日で
全面的に戦争反対に転じるかもしれない。」

グシュ・シャロームの巨大な旗にはヘブライ語とアラビア語と英語で
次のように書かれていた:「殺人を止めろ!封鎖を止めろ!占領を止め
ろ!」参加者たちは、封鎖の解除と即時停戦のスローガンを訴えた。

この抗議行動の日、極右は力ずくでデモを粉砕するために動員をかけた。
警察は暴動の阻止に極力、努め、ラビン広場からシネマテックまでの1マイ
ルの行進は比較的平穏に運んだ。しかし、参加者が警察との合意に基づき解
散し始めたとき、暴徒の一大群集が彼らを攻撃し始めたのだった。
警察は、それまで両陣営を近づけさせないようにしていたのだが、その場か
ら姿を消した。暴徒たちはこのあと、デモ隊の最後尾の参加者たちを取り囲
み、嫌がらせをし、小突き回した挙句、最後のデモ参加者たちの何人かが
シネマテックに逃げ込むと、これを包囲した。彼らは建物の内部に押し入ろ
うとし、デモ参加者を「片付けてやる」と脅したが、最後の瞬間、何人かの
警官が到着し、入り口を守った。暴徒たちは長いこと、その場を立ち去らな
かった。

このような状況で、行進の最後に予定されていた市民集会を開くことがで
きなかった。スピーチもなされなかった。以下は、ウリ・アヴネリがグ
シュ・シャロームを代表してするはずだったスピーチの翻訳である。



彼らは私たちのことを裏切り者だという。
彼らは私たちのことをイスラエルの破壊者だという。
彼らは私たちのことを犯罪者だという。

だが、私たちこそ彼らに言おう:
犯罪者とは、
この犯罪的かつ無益な戦争を始めた者たちだと。

無益な戦争、
なぜならカッサーム〔ロケット〕を止めることは可能だったから、
ガザの150万の住民たちに対する封鎖を政府がやめさえすれば。

犯罪的な戦争、
なぜなら、なによりもまず、これは公然にして恥知らずにも
エフド・バラクとツィピ・リヴニの選挙戦の一部だから。

私は告発する、エフド・バラクを。
彼はイスラエル国防軍の兵士たちを利用したのだ、
国会の議席数をふやすために。

私は告発する、ツィピ・リヴニを。
彼女は双方が殺戮しあうことを支持したのだ、
自分が首相になるために。

私は告発する、エフド・オルメルトを。
彼は自分の腐敗と汚職を糊塗しようとしたのだ、
破滅的な戦争を利用して。

私は彼らに要求する
この法廷から、
ここにいる勇気と分別に満ちた聴衆を代表して:
戦争をすぐにやめろ!
私たちの兵士たちや市民たちの血を無益に流させるな!
ガザの住民たちの血を流させるな!
地上部隊の侵攻がもたらすのは
さらなる悲惨
相互の殺戮
そして、さらにおぞましい戦争犯罪!
この戦争が終わったら、
いかなる将軍も、逮捕されるという恐怖と無縁に、
ヨーロッパの土を踏むことはできない。

ほかに道はないのだと、 私たちは言われているが、
それは嘘だ!!!
停戦は可能なのだ、今ですら、
そう、まさにこの瞬間にも、
殺人的な封鎖を解除することに同意して、
ガザの人々が尊厳をもって生きることを認め、
ハマースと対話するならば。

聞いてほしい、南部の人々、
スデロット、アシュドッド、 ビールシェバの人々よ、

私たちにもあなたがたの苦しみは分かるー
あなたがたとともに暮らしてはいないけれど、
私たちにはよく分かる。
だが、私たちは、
この戦争があなたがたの状況を変えはしないということもまた、
分かっている。

政治家たちはあなたがたを利用しているのだ、
政治家たちは、あなたがたおぶさって、戦争を指揮しているのだ、
あなたがたも分かっているはずだ!

私は要求する、オルメルト、バラク、リヴニに:
兵士たちをガザに送るな!
お前たち3人みな、戦争犯罪人として告発されるだろう!
お前たち3人みな、この代価を支払うだろう!

今、お前たちに敬礼しているイスラエルの大衆は
明日、お前たちを罰するだろう。
第二次レバノン戦争で起こったことが、
今度もまた起こるのだ。

そしてここに立っているみなさん、
女たちも男たちも、
若者も老人も、
ユダヤ人もアラブ人も、
この身の毛のよだず戦争に
最初の日から、
最初の瞬間から、
孤立し毒づかれながら、
抗議していたあなたたちこそが、本当の英雄だ!
誇りに思ってください、 心から誇りに。
あなたがたは、ヒステリーと無知の嵐の只中に
立っているのだから、
その風に吹き飛ばされることなく!
家のなかだけでなく、ここ、街頭においても、
正気を失うことなく!
世界じゅうの何百万という人々があなたがたに敬意を表しています。
あなたがた一人ひとりに。
一人の人間として、一人のイスラエル人として、一人の平和を求める者として、
私は今日、ここにいることを誇りに思います。

原文はこちら;
Gush Shalom - Israeli Peace Bloc
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