のろや

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NOMI忌

2007-08-06 | KLAUS NOMI
さあ進め、ポニーみたいな宇宙船 僕を遠くへ連れてって
僕は宇宙の放牧場で 長い一日を過ごしているよ

KULAUS NOMI "SIMPLE MAN"収録 ”Rubberbend Laser"より

1983年8月6日にこの地上を去ってから
クラウス・ノミがいったいどこで何をしているかについては、諸説ございます。
ちと例を挙げますれば以下の通り。

・自分の星に帰った
・宇宙をあちこち旅している
・天国でマリア・カラスとプレスリーと一緒にオン・ステージ
・あの世でネットサーフィンなどしながら退屈な日々を送っている
・みなさんのすぐ側で、自分の歌に対するみなさんの反応をリサーチしている

最新のものでは、先週Youtubeのコメント欄に投稿されたこんな説がございます。

Klaus Nomi is busy teaching the Angels in heaven to sing, so we will be greeted with the most beautiful music ever heard in the Universe someday.

クラウス・ノミは天国で天使に歌を教えるのに忙しくしているから、いつか私達は、宇宙でかつて聴かれたどんな音楽よりも美しい歌声で迎えられることだろう。

YouTube - Klaus Nomi Total Eclipse a Tribute with the NewestNuma touchより。

えっ のろの説でございますか?

死亡してひとまとまりの人格としてのノミは永遠に消滅、
ワタクシがどんだけ長生きしようと、あるいは今すぐ死のうと、決してヤツにお目にかかることはないでしょうよ。



でもねえ
今もどこか宇宙の果てを
巻き舌ファルセットで歌いながら
飛び回ってくれていたならどんなにいいだろうって
思わずにはいられませんですよ。

そして時折は地球に立ち寄ってくれたならどんなにいいだろうって
思わずにはいられませんですよ。

そうしたらすぐさま”輪ゴムのレーザー”でひっつかまえてやりますのにねえ!






もし今もどこかにいるなら
旅の無事を祈ってるよ、クラウス・ノミ。




* ”Rubberbend Laser"の訳について
もとの歌詞は "So Giddy on up pony flyer Take me away I'm out here on the spacd range..."
CDの歌詞カードでは「ちっぽけな宇宙船は めまいを感じさせながら ボクを運んでいく
広大な宇宙空間で ボクは長い一日を生きている」という訳がついていますが
カントリーな曲調であることから、giddy up=はいどう、進め range=放牧場と訳しました。