のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

映画の誕生日

2005-12-28 | 映画
本日は映画の誕生日です。
時は1895年
所はパリのグラン・カフェ
写真関係機材屋さんのリュミエール兄弟が
自作の映写機で、工場の出口を行き来する人々の映像をスクリーンに映し出したのが、世界初の映画上映というわけです。
もちろん、こうした技術がそれまで皆無だったというわけではなく、観客を集めてお金を取り、大スクリーンでの映像を饗するという、現在の映画上映と同じスタイルがこのとき初めて採られたことから、この日をもって映画生誕の日とされているのだそうです。

ともあれ
リュミエール兄弟は「映画の父」と呼ばれておりますが、この称号を戴く人というのがもう2人ばかりおりまして、1人は言わずと知れたトーマスくん。いやエジソン。もう一人はD・W・グリフィス。
リュミエールさんやエジソンさんが技術面でのお父さんだとすると、グリフィスさんは表現面でのお父さんなのであって、映画の創世記に様々な映画技法や長編大作を生み出しうんぬんかんぬん
ということは置いといて、この人について知りたい方はとりあえず彼の作品『イントレランス(不寛容)』を観ましょう。すごいですよ。面白いですよ。
白黒無声映画なんて嫌じゃという方は『グッドモーニング・バビロン!」を観ましょう。
これは、バビロンに派遣されたマシンガントークのDJの話 ではありません、決して。
『イントレランス』製作の裏話といった趣の、映画愛に満ちあふれた作品です。
グリフィスを演じるのはチャールズ・ダンスという英国の俳優さんです。(どこぞで見かけたグリフィスの伝記漫画、グリフィスの顔が、どう見てもチャールズ・ダンスなのが笑えました)『ゴールデン・チャイルド』での悪魔か『エイリアン3』の医師役が有名でしょうか。TVシリーズでオペラ座の怪人を演じたこともあります。かと思えばデニス・ホッパー主演の低予算バカSF『スペース・トラッカー』では、もう超アホアホな役をやっております。素敵です。
若い頃のグレタ・スカッキも出ています。きれいです。『推定無罪』ではファム・ファタル的な美貌を見せた彼女、今年公開された『ビヨンドTHEシー』ではもうすっかりおばちゃんになっておりまして、わたくしはファンでもないのに軽くショックでした。

ともあれ
映画の誕生日です。
110歳おめでとう。
わたくしもうれしいよ。