のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

かゆかゆ報告

2015-05-26 | Weblog
お久しぶりでございますかゆ。

この春からやらねばならないことが若干増えまして、時を同じくして職場が変わって色々と新しいことを思えねばならず、そのせいかどうか判りませんが皮膚炎がちょっと悪化しまして、かゆかゆの日々でございます。
消耗することしきりでものを食べるのも面倒くさい。まあこれは前からなんですが、このところ面倒くささがいっそう高じまして、動かないので筋肉も落ち、肘を握ると親指と中指がつくような状態になってしまいました。これがもうちょっと進むと、顔やら背中やら耳まわりやらにふさふさと産毛が生えて来るのです。そのくらいになると体もやたらと軽いし、拒食ハイになるので精神的にはむしろ楽です。しかし生物としては危ない状態らしいので、今の無気力状態の方が社会における戦力としてはたぶんまだマシな方なのです。

そんなわけで全般的にやる気ないない状態なのですかゆ。

とはいえそろそろ新しい環境にも慣れては来(ていてほしい)、せっかく長いこと続いて来たブログでもあるので、どうにかこうにか続けようとは思っております。かゆかゆ。

せめて食い気だけでももとのレベルまで復旧することを期待して岡本かの子など読んでみたり。

岡本かの子 家霊
岡本かの子 鮨

ああ、しかし子供の時分に湊が焦がれたという「空気のような喰べもの」の方が心惹かれるなあ。食べるのが楽そうだから。飲み物だったらもっといい。

かゆ。

そうそう、全然関係ないんですが、『パレードへようこそ』はとっても、とってもいい映画でしたよ。お住まいの地域でまだ公開中なら、ぜひともお運びくださいませ。笑って泣いて考える、ほんとに素敵な映画。大大お薦めです。

20年

2015-03-20 | Weblog
一人暮らしを始めてから、今日でちょうど20年になります。
うららかで天気のいい日でした。朝のうちに16インチのテレビデオが部屋に届き、配線を繋いでスイッチを入れ、最初に映し出された映像が地下鉄サリン事件で騒然とした霞ヶ関駅出口の様子でしたから、日付は間違えようがございません。

あの当時は三条河原町に駸々堂が、もう少し南には丸善が店を構えておりました。函館から出て来たのろさんは、本屋さんといえば基本的にデパートの一角にあるもの、という認識でしたから、「建物まるごと本屋さん」である丸善やジュンク堂には眼もくらむ思いでしたし、駸々堂のフロアの広さを見ては、別世界に来たような心地がしたものでございます。
その年に駸々堂で購入したグスタフ・ヤーノホ著『カフカとの対話』(ちくま学芸文庫)と、丸善で購入したオリビエーロ・トスカー二著『広告は私たちに微笑みかける死体』は各々の書店でかけてもらったカバーもそのままに、今もワンルーム拙宅の書棚に納まっております。丸善の洋書部門でスティーブン・バーコフの朗読カセットテープ付『Franz Kafka The Transformation and Other Stories』を見付けたときのワクワク感も忘れられません。まあ特装本でも何でもない、造本はおろか紙質も良いとは言えないペンギンブックスのペーパーバックなんですけれども、何せバーコフの朗読が素晴らしいのです。今も時々、作業のBGM的に聞いております。今の三代目ラジカセ氏にはカセットデッキがないので、MP3に変換したやつを。こんな所にも時代の変遷を感じます。


京都に来て初めて観た映画が何であったかは思い出せませんが、公開日の日付からして『レオン』かもしれません。スカラ座だったかしらん。観た時は感動しました。観た時は。
映画といえば、繁華街に大きな映画館がいくつも密集しているのにも驚きましたが、ワタクシにとって何といっても新鮮だったのは、ミニシアターなるものの存在でございました。特に今はなき「朝日シネマ」には何度も足を運んだものですが、これについては以前の記事で書きました。

なくなった映画館2 - のろや

今もしばしば足を向ける「みなみ会館」で、人生で初めてオールナイト上映を体験したのもおそらく1995年のことであったかと。シュヴァンクマイエルの『アリス』に始まり、『ヘンリー ある連続殺人鬼の記録』、『不思議惑星キン・ザ・ザ』、そしてルネ・ラルーの『ファンタスティック・プラネット』で締めというカルトな企画、その名も「ファンタスティック・カルト・ナイト」。春に近所の自転車屋さんで購入した7000円くらいの自転車(初代琵琶湖一周チャリ氏。数年後、うっかり鍵をかけ忘れた夜に盗難される)を飛ばして時間に余裕を持って行ったつもりが、着いてみれば何と劇場の外まで──階段を降りきってパチンコ屋さんの前まで──続く長蛇の列。「夜中に映画を観に来る人たちがこんなにいるなんて!」とカルチャーショックを受けたものでございます。
予想外の盛況に、どうにかこうにか会場には入れたものの、始めの2本は立ったまま観なければなりませんでした。これで座ったらたちまち寝てしまうのではないか、と少し不安だったものの、何しろ『キン・ザ・ザ』は眠気など跡形もなくぶっ飛ばす大傑作でしたし、あの頃のみなみ会館の椅子はクッションは固いし背もたれは低いしで、あんまり眠気を誘うような代物でもありませんでしたので、そのおかげもあってウトともせずに完徹することができました。あのいかにもレトロでちょっと無愛想な椅子、ワタクシはわりと好きでした。

振り返れば、この20年でみなみ会館も色々と変わりました。足が遠のいた時期もあり、手放しで全てがよくなったとは言えないかもしれません。しかし運営体制や上映作品の傾向が多少変わろうとも、マイナーな作品の上映や特集上映を積極的に企画してくれるという点でたいへん貴重な映画館であることは疑いを容れません。それにあの無理矢理感のあったトイレが近年大幅に改善されたのは、本当にありがたいことと思っております。

何となく続きます。

年賀状2015

2015-02-06 | Weblog
今年の年賀状はこんなんでした。松の内に間に合いませんでしたので、寒中見舞いとして出しましたけれども。



はい、電気羊でございます。
いっそ片手に鳩を持ったルトガー・ハウアーのイラストに「2015」とだけ入れたデザインにしようかとも思いましたが、年賀状を出す知人にこのネタを分かってくれそうな人が1人もいないので断念しました。

Love&Peace。
下絵の製作中からすでに虚しさ満点ではあったわけですが、ここへ来てますます虚しさがつのり、彩色も遅々として進みませんでした。
そうはいっても、そうはいっても。

というわけで2年前の記事でご紹介した歌のエルヴィス・コステロ・バージョンを。

Elvis Costello Hosts Letterman and Sings "What's So Funny 'Bout Peace Love & Understanding"


悪意に満ちたこの世界を歩き続け
狂気の闇の中で、光を探し求めながら
僕は自問する。もう希望はないのだろうか?
この世には苦しみと、憎しみと、惨めさしかないんだろうか?

そのたびに僕は考える。
ひとつ知りたいことがあるんだ。
平和、愛、そして理解。それのどこがおかしいっていうんだ?

あけましてまたぱぶこめ

2015-01-01 | Weblog
あけました。

それはさておき、福井県の高浜原発3、4号機の最稼働について政府がパブコメを募集しております。

1500万人の飲料水を守れ!高浜原発再稼働パブコメ、政府が国民の意見を募集中。あなたも書きませんか?たとえば、こんなことを。 | 国際環境NGOグリーンピース

2011年に起きた福島原発事故はいまだ原因が究明されておらず、収束もしておりません。
高浜原発は、集中立地、複数ユニット(1カ所に2機以上の原子炉を置くこと)、そして老朽化という福島原発と同様の問題を抱えております。今回審査の対象になったのは1985年に建てられた3、4号機ですが、同じ敷地内にある1、2号機は福島第一原発とはたった1年違いの1974年製で、昨年で運転開始から40年目となりました。
ちなみに九州電力は昨年、老朽化問題が常々指摘されていた玄海原発1号機を廃炉にするとの方針を発表しました。この原子炉が運転を開始したのは1975年、つまり高浜原発1、2号機の方が1歳年上です。
さらに関電は今回の3、4号機のみならず、ゆくゆくはこの古い1、2号機の最稼働も視野に入れております。

関西電、高浜原発1・2号機の40年超運転延長へ点検実施 | Reuters

ご存知のように、福島原発事故由来の放射性物質は200km離れた東京や千葉にも降下しました。
東京の水道水から放射性ヨウ素が検出されたこともありました。

東京の水道水から検出 乳児基準超えるヨウ素 - 47NEWS(よんななニュース)

↓科学誌『ネイチャー』が作成した汚染地図。2011年5月~9月の間に捉えた淡水魚(鮎)のセシウム汚染度を測定して地図上で色分けしたものです。
The isogram map shows average active cesium (quasi-Cs137) contamination level of the Ayu (Plecoglossus) captured in between May and September 2011 on each prefectures in eastern Japan. : Overview of active cesium contamination of freshwater fish in Fukushima and Eastern Japan : Scientific Reports : Nature Publishing Group

そして京阪神の水瓶・琵琶湖は高浜原発から同心円でたった60km圏内にあります。

また規制委は審査対象の3、4号機が新しい規制基準に適合したとしておりますが、住民の避難計画については審査の対象外となっております。
その上、以下の東京新聞の記事によると、内浦半島内の高浜原発に車で行ける道は県道1本のみであり、これが途中寸断されると孤立してしまいます。のみならず、途中には崖の崩壊や土砂流の警戒区域もあるというのに代替ルート建設は検討されていないということです。
これでは「事故は起きない」ということを前提にしているのも同じではないでしょうか。福島の教訓はいったいどこに吹き飛んでしまったのか。

東京新聞:高浜3、4号機 審査書案了承 原発集中、リスク不問:社会(TOKYO Web)

以下は2012年2月の記事ですが、ここで述べられている「根拠の無い楽観的空気」は原子力規制委員会の皆様方の間にも充満しているのであろうか、疑わざるを得ません。

「原発事故の最悪シナリオが避けられたのは“幸運”に恵まれたからです」:日経ビジネスオンライン

 そして、私が、敢えて、この「幸運だった」ということを申し上げるのは、いま政界、財界、官界のリーダーの方々の中に、「根拠の無い楽観的空気」が広がっているからです。残念ながら、これらのリーダーの方々の中には、今回の事故の深刻さを直視することなく、また、事故原因の徹底的な究明をすることなく、「もう福島原発事故は収束した」「もう同じ事故を起こすことはない」という楽観的意見を語る方がいます。
実は、そうした「根拠の無い楽観的空気」こそが、今回の福島原発事故を起こした遠因であることを、我々は、肝に銘じるべきでしょう。




さて原発の話はとりあえずここまでにして、もうひとつ正月早々縁起の悪い話を。

東京新聞:国が企業向け促進策検討 武器輸出に資金援助:経済(TOKYO Web)

東京新聞:武器購入国に資金援助 途上国向け制度検討:経済(TOKYO Web)

戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

「イスラエル兵の投げ込んだ爆弾で、パパは首から上が吹き飛び、ママはお腹が裂け、内蔵を飛び出させて死んだわ…」日本が武器輸出三原則の例外としてF-35共同開発に関わろうとしていることを話すと、ザイナブさんはこう訴えた。「米国やイスラエルに兵器を売らないで下さい。その兵器が私達を殺します。日本の人々がいい人達だと、私は信じています」と。

これらをお読みになって何か思う所がおありでしたら、ぜひとも一言こちら↓にお寄せいただくのがよろしいかと。

防衛省・自衛隊:防衛省・自衛隊に対する御意見箱
パブコメではございませんが、とりあえず意見を受け付けてはいるようです。名前もメールアドレスも不要。


以上、年明けから実にめでたくないトピックでございました。

法隆寺行

2014-12-31 | Weblog
ふと思い立って法隆寺へ行ってまいりました。

この年末年始は北宋末期に浸ってやろうと、図書館で駒田信二訳『水滸伝』と『清明上河図をよむ』を借りて来ております。駒田訳『水滸伝』は何せ120巻本の全訳、A5版2段組み500ページの上中下巻という大部で、一生懸命に読まないと返却日までに読み終わりませんので、この度の小旅行にも中巻を携えて行きました。みちみち読んでおりますと、途中でのろさんお気に入りの登場人物、義侠心溢れる大旦那の柴進が、権力をかさに着た知府のせいで生死の境をさまようばかりのひどい目に会わされるじゃございませんか。ええいこのゲス野郎許せねえお前なんか李逵の兄貴にぎったんぎったんにやられちめえ糞役人めっていうかもとはといえばこれ李逵のせいじゃねいかチキショーさっさと助けに来やがれぃ!と頭の中はすっかり任侠気分で大騒ぎであったことはさておき、最寄り駅からごとごと揺られて約2時間弱でJR法隆寺駅に無事到着しました。

寒風がひょうひょうと吹きすさぶも日差しは暖かで、青空には白雲がダイナミックにたなびき、古寺散策にはなかなかの日和となりました。
案内に従っててくてく歩くこと約20分。


あちこち修復されている門柱。
南大門から奥を覗けば、はや五重塔が見えております。



年の瀬ともなればさすがに観光客もまばらでございます。


仁王様に守られた、堂々とした中門。上部が細まったエンタシスっぽい柱や高欄の紋様(卍くずしと言うらしい)が、大陸の風を感じさせますな。


どこから見てもサマになる五重塔。垂木の先の装飾も美しい。


風が強い。薬師三尊像を納めた大講堂の中までも遠慮なく吹き付けます。金堂を守るドラゴンも飛ばされまいと必死でございます。


そんな時でも、わんこは元気。

と思ったけど狛犬じゃなくて獅子かしらん。だったらネコ科だなあ。

金堂の中には美術の教科書でお目にかかったことのあるかたがたがずらりと。アルカイックな微笑みの釈迦三尊像も結構でしたが、眉に憂いを含み森々とした佇まいの四天王像の素晴らしいこと。ワタクシは信心がないのでつい美術館の展示品感覚で見てしまいがちなんですけれども、すぐ横で中国か台湾から家族旅行で来ているらしい高校生くらいの男の子が、当たり前のように三礼しているのを見て、ちょっぴり我が身を恥じました。

ドラマチックに光る空。塔もお堂もシルエットが美しいので、逆光もまた良し。


ひょうきんな表情にも見える鬼瓦さんたち。ハスの葉型の飾り瓦なんか始めて見ました。



五重塔との別れを惜しみつつ西院伽藍を後にして、大宝蔵院へと向かいます。百済観音さんにはどうしても会わねばなりませんから。
といって、かの百済観音さんについてのろごときが言えることは一つもありません。あのような美の前ではどんな言葉も陳腐になってしまう。
我ながら嫌なんですけれども、像を目の当たりにして、右から左から正面からじっくりと見させていただきながら、しきりと思い出されたのは三島由紀夫の『金閣寺』でございました。美の象徴として金閣寺を選ぶなんてバカだ、狙うならこれだ、これこそひとたび失われたら絶対に取り返しがつかない究極的な美ではないか溝口バーカバーカ、って何でこんなことしか考えられんのだろう。ワタクシ煩悩の幅はたぶん狭い方なので部門で数えたら百八つもないと思うんですけれども、部門内でこじれているものがたくさんありますので、総合的には百八十くらいにはなりそうな。

さておき。心洗われ半分乱され半分で夢殿へ向かいます。
何せ師走も30日。戸口という戸口にお正月飾りが下がっております。



だいぶ日も傾いて来ました。夕日に映える甍も趣深い。



南大門へ戻ってもう一度外から五重塔を眺めて帰ろうかとも思いましたが、寒くなって来たので駅に直行することにしました。
帰路の電車の中ではやっとこさ水滸伝随一の美男子、燕青が登場。お気に入りの柴進はいわゆる豪傑ではないので、梁山泊の仲間に加わってからは出番が全然ないのじゃないかと心配しておりましたけれども、度胸のある大旦那ならではの役割をしっかりとこなしていらっして安心しました。そして軍師の呉用先生は相変わらず人でなし。


というわけで今年も暮れて行くわけです。
体調を崩したことも含めて地味に色々と大変な年でした。
急に忙しくなったために書きかけで放置してしまったブログ記事も多数。不毛と知りながら続けなければならない作業もありました。
しかし今年中に片付けねばならないことはそれなりに片付き、頭髪を3分の1あまり失わしめた抜毛症も秋にはおさまり、激悪化したアトピーやウイルス性皮膚炎もおおむね収束し、もう一生このままかと思われたクレーターと山脈だらけの肌は少しずつなだらかになって「きめ」も戻って来ました。それに、とりあえず今年中は解雇はされなかった。
あまりいい展覧会に恵まれたとは言えませんけれども、いい映画にはたくさん出会えましたし、今年の締めに観た『インターステラー』もとてもよかった。CDはチャリティーもの以外では1年を通してたったひとつしか買わなかったものの、そのひとつ(『ジャック・タチ・ソノラマ!』2枚組)は間違いなく一生もののお宝。そしてNHK-FMではこの年末年始に思いがけずフリードリヒ・グルダの特集番組をやるときた。

終わりよければ何とやらで、個人的にはいい一年であったと思いたい。
世の中を見渡すと吐き気がするような一年だったしこれからのことを考えるとますます早く死にたくなりますけれど。



それでもたぶん来年もそれなりに生きて行かなければならない。
「命は生きる定めなの」ってアントニアが言ってた。
たぶんスピノザもそう言うだろう。


クリスマス動画

2014-12-24 | Weblog
クリスマスのお気に入り動画その1

Die Nationalelf feiert Weihnachten 2007


サッカーワールドカップのドイツ代表メンバーをクレイアニメーションで再現?したシリーズのクリスマス版。
この中で代表に残っているのはシュバとポルディだけになってしまったのだなあ。あと、レーヴ監督と。
ラームなきあと、キャプテンはシュバイニーが引き継ぐのかしらん。
ラームやクローゼが若手として代表入りしていた時からの代表ファンとしては、寂しくもあり、感慨深くもあり。

クリスマスのお気に入り動画その2

Christmas with the Joker - Jingle Bells


もはやクラシックでございます。
そうそう、ジョーカーさんを含むDCの悪役たちが活躍する『スーサイド・スクワッド』が映画化の運びとなったようですが、わりと強硬なハーレイいらない派であるワタクシはあんまり興味が持てません。『Li'l Gotham』のハーレイは可愛いと思いますけれども、あれはあの世界観とDustin Nguyen氏の素晴らしいアートあってこその可愛さです。むしろフラッシュの映画が楽しみな所。まあ順調に行っても3年後ですけれども。鬼笑いまくり。

クリスマスのお気に入り動画その3
1988年の映画『三人のゴースト』のエンディング。

Scrooged Christmas Miracle Speech - Get It -

続き↓
Scrooged! The Movie - Put a Little Love in your Heart - End Scene


大好きな映画でございます。残念ながら映画館ではなく家のテレビで観たのですが、この最後のシーンには本当に心温まりました。こういうものを観ますと、ねじけた心もまっすぐになりますね。

そうは言っても今年も実家に帰らないのろさん。
もう18年くらい帰っていないからもはや”帰る”という感覚もないけれど。

「差し替えるだけ」

2014-09-12 | Weblog
なんかもう頭皮の面積の3分の1くらいは禿げ上がっちゃってるんですけれども、また生えてくるんでしょうかねこれ。

それはさておき
ワタクシはデザイナーではないんでございますが、非常に共感する所がありましたので、こちらの漫画をご紹介しておこうかと。

クライアントよ、お前の依頼の大変さを思い知れ!これが「デザイン修正」だ! | gori.me(ゴリミー)

個人的には作業そのものよりも、「これぐらい簡単にできるでしょ」と思われることがしんどいのです。

ガザのこと

2014-07-24 | Weblog
【IWJブログ・特別寄稿】パレスチナからのか細い声~パレスチナに通い続ける女性フォトジャーナリストからの報告(写真家・高橋美香) | IWJ Independent Web Journal

2002年、イスラエル軍の侵攻があったとき、イマードはまだ働き盛りの35歳だった。この地区のファタハのまとめ役だった彼は、このときイスラエル軍兵士に連行され、壮絶な拷問を受けた。それ以来、徐々に体調を崩すようになり、私が彼に会った2011年には自分で立つことも、ほとんどしゃべることもできなくなっており、ただ1日中虚ろな目をして部屋の隅に頭を抱えて座り込んでいるだけだった。

それだけでなく、当時12歳だった次男のムハンマドは、イスラエル軍兵士に捕まり、ライフルの銃座で脚を骨折するまで殴られ、8歳だった四男のサリームは太ももを撃たれた。

「でも幸いにも、うちは誰も死ななかった。帰ってこない子どもたちは死んだと聞かされたり、病院にいると聞かされたり。そのたびに、あちこちに銃撃の合間を縫って確認に駆け回った。食料も底を尽くなかで、外に出れば撃たれるから空腹を我慢するしかなく、何カ月も戻ってこなかった夫は死んだものとあきらめかけていた」



ガザの一般市民がイスラエル兵によって狙撃され死亡する様子を捉えた動画(2014年7月20日)

Israeli sniper kills Palestinian civlian looking for his family in Gaza Read more


海外およびパレスチナのボランティアが、ガザ地区の職員とともに生存者を探しています。
道ばたにイスラエル軍の砲撃によって破壊された救急車が放置されています。車内にいた人たちは亡くなったとのことです。
怪我人を運んでいる男たちの姿が映ります。
先頭に緑色のシャツの男性がいます。どう見ても丸腰の一般市民です。
この男性が家族の名を呼びながら歩いている時、イスラエル兵によって狙撃されます。
瓦礫の中に倒れながらも致命傷を負ってはいないようでしたが、仰向けになった無防備な身体にさらに二発の銃弾が撃ち込まれ、男性は絶命します。



もしも東京がパレスチナだったら…(1) - media debugger
図入りでたいへん分かりやすいです。「荒鳩さん」には思わず笑ってしまいましたが。



Children paying a terrible price in Gaza - Washington Post
ワシントンポストが作った視覚的な統計。
国際連合人道問題調整事務所、パレスチナ人権センター、イスラエル軍のデータに基づくもので、毎日更新されていくもののようです。
それぞれの人影にマウスのポインタを乗せると、年齢と、亡くなった(という報告があった)日付が表示されます。
以下、7月23日時点の数字です。

一番上の段がイスラエル側の死者。黒い人影が兵士(32)、グレーの人影(年齢・性別などは不明ということ)が一般市民(3)。
上から二番目の段がパレスチナの戦闘員(87)。そのうち赤い人影はティーンエイジャー(2)。
三段目はパレスチナの一般市民(443)。そのうち76人が女性で、114人が子供たち。
一番下の段は詳細不明の犠牲者(69)。

子供たちというのは、こういう子供たちです。
以下に今回の攻撃で殺された子供たちの画像を掲載しています。閲覧にはご注意ください。














これを「暴力の応酬」という見出しで報じている新聞などもありますけれども、犠牲者の数とその内訳から見て、これは応酬というよりもほぼ一方的な虐殺と呼んだ方がいいのではないかと。



ご存知の通り、この23日、国連の人権理事会はイスラエルの軍事作戦を非難する決議案を採択しました。
賛成29カ国、反対1、棄権17で採択されました。もちろん唯一の反対国はアメリカ様。「積極的平和主義」なるものを掲げる日本は(案の定)棄権。イスラエルに兵器を売っているフランス、ドイツ、イギリスなど欧州諸国も棄権しました。
賛否の内訳は↓こちら。
国連人権理事会イスラエル非難決議採択 日本棄権 - TOPICS - webDICE



安倍首相がイスラエルのネタニヤフ首相とがっちり握手を交わしたのはこの5月のこと。現政権の狙い通りに「武器輸出三原則」が緩和されれば、日本からイスラエルへの兵器の輸出が可能になります。

戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース



ちなみにワタクシは反ユダヤ主義者でもなければ陰謀論者でもありません。
まあカフカとスピノザとコーエン兄弟が大好きで反ユダヤ主義者だったらびっくりですけど。
と言いますか、パレスチナ占領は正統派ユダヤ教徒からも批判されております。
こんなに。

もうすぐ北風が強くなる 世界に広がる抗議:ガザは毎日爆撃されている、我々はこの犯罪を決して許さない


やれやれの日々

2014-07-20 | Weblog
ワールドカップで4大会に渡って応援してきたドイツ代表が優勝したので、ぜひとも何か書こうと思っていたのですが、体調を崩し口角炎は治らずアトピーは広がり頭皮から浸出液がしみ出し、そうは言ってもやるべきことが減るわけではなく逆に微妙に増えてたりして、さらには抜毛症まで再発して何だかんだのうちに日が経ってしまいました。やれやれです。おまけにラームが代表引退ってどういうことですかもう。しかも今まで全然問題にされることのなかった喜びダンスがなぜか今回に限って差別だの侮辱だのと言いがかりみたいなことでやいやい騒がれて、とても悲しいです。


でも、優勝したからいいや!


ちなみに抜毛症というのは脱毛症と違って、頭髪が勝手に抜けるのではなく自分で抜くというやつです。デコボコになった髪を選んで抜く方もいらっしゃるようですが、ワタクシは仔細構わず束でばさばさ抜きますので、たちまちのうちにランダムハゲができます。



というわけで暇人なりにしんどさを感じているようなので、1ヶ月ほどブログの更新を休ませていただこうかと。
と言った舌の根も乾かぬうちにまた更新するやもしれませんけれども。


最多得点記録更新

2014-07-09 | Weblog
クローゼおめでとう!
クローゼおめでとう!
クローゼおめでとう!
地味で謙虚で礼儀正しく苦労人のスーパーヒーロー。
あなたこそ大記録に値する選手ですよ。

そしてドイツ代表、決勝進出おめでとう!
なんとなく今回も3位止まりになるんじゃないかと思って、落胆しないように身構えていましたけれども、いやあのろさんったらばかだなあ!
この勢いでぜひとも優勝していただきたいものです。そしてワールドカップは今回が最後になるであろうクローゼの花道を飾ってください。


元自衛官の言葉

2014-07-02 | Weblog
集団的自衛権について、よく分からないという方、調べるのが面倒という方、あるいは、なんとなく賛成という方も、ぜひお読みくださいまし。元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していらっした方のお話です。難しい用語は使わず、具体的かつ平易な言葉で語っておられます。

Aska ’s 寝言BLOG  元自衛官の言葉「安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。」

市民デモ@京都

2014-07-01 | Weblog
集団的自衛権行使を容認しない人々- 官邸前では、多くの人が反対を叫び続けている。(伊藤 和子) - 個人 - Yahoo!ニュース

京都では今日から4日にかけて、集団的自衛権行使容認に反対する市民アピールが行われます。

〈戦争する国〉への閣議決定絶対あかん!市民デモ@京都連日行動|原発と戦争のない社会の入り口に立って

今日は体調が悪く、明日は仕事の都合で無理なので、私はあさってのデモ行進に行こうかと思います。
もとより人の多い所は好きではありません。
周りの人と声を合わせるのも苦手な方です。
しかし黙っていたら賛成ってことになってしまう。
それは嫌なのです。

「最大の悲劇は悪人の圧政や残酷さではなく、善人の沈黙である」
「問題となっていることに沈黙するようになった時、私たちの生命は終わりに向かい始める」
(キング牧師)




集団的自衛権に抗議して焼身自殺を図った男性

2014-06-29 | Weblog
新宿駅南口で男性が焼身自殺図る? 集団的自衛権の行使容認に抗議か【UPDATE】

BBC News - Japanese man sets self on fire over military rule change

Man sets himself on fire in Japan in defence protest - witnesses | World | Reuters

Man self immolates in Shinjuku in protest at PM Shinzo Abe government’s collective self-defense law changes | Trends in Japan - Tokyo's latest Lifestyle, Culture and Innovation

Selbstverbrennung in Tokio: Tragischer Protest gegen Japans Sicherheitspolitik - International - Politik - Handelsblatt

上記のように、ハフィントン・ポストでもBBCでもロイターでも、ドイツの経済誌ハンデルスブラットでも報じられています。
ところが皆様の、いやアベ様のNHKは、この事件を7時のニュースでも8時45分のニュースでも、一言も取り上げなかったそうです。
新宿の駅前で起きたこの焼身自殺、海外のメディアも取り上げているこの事件を、NHKが知らないはずがありません。

つまり黙殺したのです。

「公共放送」という看板はもう捨てたのですね、NHKさんは。
間違う人がいるといけませんから、これからはきちんと「大本営放送」と名乗っていただけないでしょうか。