まずは私の勤式(お経の作法等)メモ帳からです。
日本語は古代より開音節語と呼ばれるもので、ほとんど最後が母音で終わる音節によって組み立てられています。撥音「ン」や促音「ツ」は漢字の影響によって平安時代に入ってから新しく生じた音節と言われています。漢字の中で「t]で終わる入声音は、原型とは多少異なるが、鼻にかなる、呑む、ふくむ、などという独特の鼻音(鼻的破裂音)で発音して伝えてきました。ですからお経の「ツ」の文字は鼻音で唱えます。しかし和語の「つ」(保つ)などは「つ」と発音して伝承されたものです。
上記の撥音「ン」を知るべく、引き続き、山口謡司さんの著書『ん―日本語最後の謎に挑む』 (新潮新書)を読みました。アマゾンの本紹介には次のようにあります。
日本語には大きな謎がある。母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。「ん」とは一体何なのか?「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?(以下略)とありあます。
まずは、私が関心を持った箇所の紹介です。『古事記』『万葉集』『日本書紀』をはじめ上代(奈良時代)の文書には「ん」と読む仮名が一度も出ていない。<ありなむ→ありなん>のように、平安時代に表記の必要性が感じられるようになり、音をあらわすための文字として成立したとのことです。
ちなみに親鸞聖人の『唯信鈔』の真筆の写しを拝見すると「ム」が多くありますが、ところどころで「ン」の表記を見ることができます。おそらく平安時代後半から使われるようになったものでしょう。
その他として、
中国語は、日本語のように動詞や形容詞が活用したりすることがなく、ひとつの漢字が形容詞にもなれば名詞にもなり、動詞にもなるという「孤立語」と呼ばれ、だからアクセントの相違によって意味を区別するようです。
また撥音については、漢字の末尾が「n」で終わるものを「舌内撥音」(ぜつないはつおん)という。「n」のという撥音は、口内から流れ出る音を、舌を使って止まるから、この名称がついたようです。撥音の中には他に喉から奥に鼻にかけて息を抜くように発音される「喉内撥音」(こうないはつおん)と、上下の下を閉じで「m」(ム)で終わる「唇内撥音」(しんないはつおん)があるという。
お経を読むとき鼻音と言っているのは、どうも「喉内撥音」(こうないはつおん)のようです。
日本語は古代より開音節語と呼ばれるもので、ほとんど最後が母音で終わる音節によって組み立てられています。撥音「ン」や促音「ツ」は漢字の影響によって平安時代に入ってから新しく生じた音節と言われています。漢字の中で「t]で終わる入声音は、原型とは多少異なるが、鼻にかなる、呑む、ふくむ、などという独特の鼻音(鼻的破裂音)で発音して伝えてきました。ですからお経の「ツ」の文字は鼻音で唱えます。しかし和語の「つ」(保つ)などは「つ」と発音して伝承されたものです。
上記の撥音「ン」を知るべく、引き続き、山口謡司さんの著書『ん―日本語最後の謎に挑む』 (新潮新書)を読みました。アマゾンの本紹介には次のようにあります。
日本語には大きな謎がある。母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。「ん」とは一体何なのか?「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?(以下略)とありあます。
まずは、私が関心を持った箇所の紹介です。『古事記』『万葉集』『日本書紀』をはじめ上代(奈良時代)の文書には「ん」と読む仮名が一度も出ていない。<ありなむ→ありなん>のように、平安時代に表記の必要性が感じられるようになり、音をあらわすための文字として成立したとのことです。
ちなみに親鸞聖人の『唯信鈔』の真筆の写しを拝見すると「ム」が多くありますが、ところどころで「ン」の表記を見ることができます。おそらく平安時代後半から使われるようになったものでしょう。
その他として、
中国語は、日本語のように動詞や形容詞が活用したりすることがなく、ひとつの漢字が形容詞にもなれば名詞にもなり、動詞にもなるという「孤立語」と呼ばれ、だからアクセントの相違によって意味を区別するようです。
また撥音については、漢字の末尾が「n」で終わるものを「舌内撥音」(ぜつないはつおん)という。「n」のという撥音は、口内から流れ出る音を、舌を使って止まるから、この名称がついたようです。撥音の中には他に喉から奥に鼻にかけて息を抜くように発音される「喉内撥音」(こうないはつおん)と、上下の下を閉じで「m」(ム)で終わる「唇内撥音」(しんないはつおん)があるという。
お経を読むとき鼻音と言っているのは、どうも「喉内撥音」(こうないはつおん)のようです。
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