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仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ウソをつく能力

2019年04月16日 | 日記
『こころの科学』(156.2011.3月号)の特集は「うその心理学」、少し古い本ですが興味深い特集なので図書館で借りてきました。特集の中に「発達障害とうそをつく能力―井上祐紀国立精神神経医療研究ヤング精神保健研究所」があり、少し紹介します。その前に、予備知識です。

幼児心理学で「心の論理」というものがあります。心の理論とは、他者の心を類推し、理解する能力です。この記述でも紹介しています。以下転載

 簡便にできる検査法としては、自分が知っている事実を知らない他者がもつ誤った信念について問うサリーとアン課題が有名である。サリーとアンは同じ部屋で遊んでいたが、サリーはボールをかごの中に入れて部屋を出ていく。そこでアンはかごの中からボールを別の箱に入れてしまう。その後部屋に戻ってきたサリーはかごと箱のどちらを探すのかを問う課題である。
サリーの「ボールはかごの中に入っているはず」という誤った信念を理解していないと、箱の中を探すと答えてしまう。(以上)

この誤った信念を「一次的誤信念」(FFB)というようです。このFFBの理解は、「四歳ころから七歳前後にかけて発達すると考えられている」とあります。「二次的誤信念」というものがあって、これは「誕生日課題」で説明します。

誕生日課題
 この課題では、「ピーターは誕生日プレゼントに子犬が欲しいと思っていたので、ピーターの母親はピーターに内緒で子犬を買い、ピーターを驚かそうと子犬を地下室に隠しておいた。そしてピーターには誕生日プレゼントにはおもちゃを買ったと伝えた。しかしピーターは地下室の子犬を偶然見つけてしまった。ピーターの祖母が「母にピーターが誕生日プレゼントを知っているかどうか聞いた」というストーリーを子どもに聞かせ、「お母さんは祖母になんと答えるか」という質問をする。正解は「おもちゃ」である。この二次的誤信念は、5歳後半あるいは6歳から9歳の間に獲得されるとされているそうです。

さて「こころの科学」からの転載です。

ある週末の夜、子どもたちを寝かしつけた後、深夜になっても寝室から騷ぐ声がする。小生が子どもたちの寝室にがらりと入り、「寝ていない子は誰だあれー」とカミナリを落とした直後である。長男と次男はしいんと静かに寝たふりをしているのに、三歳になったばかりの三男が寝たふりをしながらこのように言うのでる。「ぼくは、もうねてるよ……」(以上)

これも心の論理で言う一次的誤信念であるという。そして自閉症の人の認知です。


 自閉症は、対人交渉・コミュニケーションの質的な問題、イマジネーション(不確定要素に対応する力)の障害、の三つ組の障害をもつ発達障害であるが、心の理論の障害をもちやすいことが想定されている。実際に自閉症をもつ子どもは一次的誤信念課題をパスしないことが多く、一次的誤信念課題をパスしちゃ自閉症児でも、二次的誤信念課題をパスすることが難しい。(以上)

嘘をつくことか゛相当な能力なようです。
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