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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

宗教認知科学入門

2025年06月24日 | 正しい絶望のすすめ
『宗教認知科学入門: 進化・脳・認知・文化をつなぐ』(2025/5/2・クエア・ホワイト著)、図書館の新刊コーナーにあった本です。内容が難しいので、紹介はパスしようと思ったのですが、内容の中に「儀礼」についての章があり、寺院活動のほとんどの収入は、法事や葬儀なので儀礼がらみなので、読んで見ようという気になりました。

ネットの本の紹介には次のようにあります。「科学の視点から宗教を見ると、興味深いことがいろいろとわかってきた。宗教認知科学は、人間の認知が宗教的な思考や行動に果たす役割を、認知科学、進化生物学、心理学、神経科学、人類学などの知見から解明を試みる学際的な分野。初学者向けの教科書であり、当分野の視点、研究方法、代表的研究を網羅した基礎的文献」(以上)

 宗教認知科学とは、以下本からの転載です。

 宗教認知科学(Cognitive Sdence of Re・ionでSR)は1990年代に、認知科学の下位分野として創出された。今日では、さまざまな分野の研究者がCSRに加わっている。そこには宗教学、認知人類学、文化人類学、進化人類学、進化心理学、発達心理学、認知心理学、社会心理学、社会学、哲学、神経科学、生物学、行動生態学、考古学、歴史学などの分野が含まれる。宗教認知科学者はそうした分野それぞれの前提や方法を用いつつ、宗教的な思考と行動に人間の認知が果たす役割に焦点を合わせる。 CSR研究者は、認知科学の視点に沿い、人が宗教的表象に関わり反応する仕方は決してランダムではなく、認知プロセスの影響を受けそれに制約されることを認めている。進化心理学の視点に沿い、CSR研究者はこの認知プロセスが私たちの進化史を反映するような構造によって形作られたことに同意している。そうした認知プロセスの多くは、祖先が暮らした環境に繰り返し現れる問題を解決するために進化したのである。
 宗教はどのようにして生まれたのだろうか。宗教はなぜ世界中に見られるのだろうか。宗教的な思考や実践をうまく広める要因は何であろうか。宗教的な実践が参加者にもたらす影響はどんなものだろうか。 CSR研究者はこのような問いを扱い、回答しようと取り組んできた。中で乱CSR研究者は(a)どの情報に注意を払うよう人の心は作用しているのか、(b)情報に注意が向くのはどのような文脈か、(c)宗教的な思考と実践が生じる際に、どのように情報が貯蔵され・処理されづ乍用するのか、これらを理解することに関心を持っている。彼らはまた、(d)宗教的な信念と実践が、それに関わる人ぶ与える影響についても関心を抱いている。宗教認知科学の最終的な目標は、いかにして人類集団の中で宗教的な思考、信念、行動が生まれ、繰り返されてきたのかを、進化、認知、脳、行動に関する知識を用いて説明することにある。(以上)
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