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仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

丈光相(じょうこうそう)

2018年06月02日 | 浄土真宗とは?
GUNNZAサロンでの講話のおすそ分けです。32相のうち、11相ほど話しました。

仏さまのお姿の中に、丈光相(じょうこうそう)というものがあります。


15、丈光相(じょうこうそう) ―私を応じた光り―
  【身体から放たれる光明は四方各一丈の長さである】

阿弥陀さまの身体は、わたしのみたけと等身大の大きさです。これは何を語っているのか。

金子みすゞの詩に『こころ』 というものがあります。

おかあさまは
おとなで大きいけれど、
おかあさまの
おこころはちいさい。

だって、おかあさまはいいました、
ちいさい私でいっぱいだって。

わたしは子どもで
ちいさいけれど、
ちいさいわたしの
こころは大きい。

だって、大きいおかあさまで、
まだいっぱいにならないで、
いろんなことをおもうから。

(以上)

阿弥陀さまのこころは、私のことでいっぱいだということです。
私たちは、他人を思いやっても、自分の利益が入り込みます。

例話です。

熊本に私の友人にSさんがいます。住職ですが、山村部で新聞配達をしています。以前、Sさんが次のようことを聴いたことがあります。
配達をするお宅は、おおかたご門徒です。朝刊を配達すると、たまに「ご苦労さまです」と野菜の詰め合わせが置かれているという。

Sさんの新聞配達には、Sさん自身の利益があります。給金、健康に良いなどなどです。ところが阿弥陀さまは、Sさんの行動を阿弥陀仏にたとえると、阿弥陀仏は、ご門徒の上に「ご苦労さまです」という思いを起こさせるためだけに、一年をかけて新聞配達をするのです。

私のうえに、南無阿弥陀仏とよりそい、阿弥陀さまを尊ぶ心が生まれる。そのためだけに全精力を費やして働くということです。それが阿弥陀さまは、私と等身大の大きさであるということです。
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