仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ネガティブな自分をゆるす本

2015年12月28日 | 苦しみは成長のとびら
昨日の続きですが、『ネガティブな自分をゆるす本―ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!』(著者 植木理恵) に紹介されている、色を使った「セルフカンセリング」を
本の中から勝手に抜粋して紹介しておきます。“ありのままを認める”浄土真宗と何が違うかを知るためのアップです。

自分の気持ちを色になぞえらえてみること……。「気分」を自覚するだけで、こころに安定感を与えてくれる。日に日に移り変わる自分の気分を「色」で表現して、自分のこころの傾向をより的確に把握する。

「気分」を知ることから、すべてが変わっていく。…気分を「言葉」で表現しようとすると、無理な自己規定をしてしまいがち。言葉で規定してしまうよりも、バリエーションの豊富な「色」を用いて表現したほうが、より適確に自分の「気分=こころ」を簡便に、かつ正確につかめることになる。


「人間は色々と変わることに気づく」。つまり、「人の色は毎日変わるものだ、あてにならないものだ」ということを知り、「変わるのがふつうなんだ」と実感することが大事。

”明日はどういう色に変わるかわからない”ということをちゃんと知っているからこそ、“今日の自分の色をふところ深く受けとめられる”ということになる。

それは、自分の気分に気づくことによって、日頃の「自分の色合い」をコントロールしやすくなることです。

気分をないがしろにしてはいけない…無視したり否定したりせずに、ちゃんと注目し、肯定してあげなければいけない。悲しい気分も、つらい気分も、苦しい気分も、楽しい気分も、みんな等しく受けとめてあげることが、自分を知り、そこからステップアップするための、スタートラインに立つことになる。その大切さに気づくと人は変わっていく。

 「なりたい自己=ポジ」の部分と、「なっている自己=ネガ」の部分とが、ひとりのこころの中にいつでも混在している。このポジとネガは、たとえれば、カセットテープのA面、B面のようなもの。表裏一体として、ひとつの個性を形成している。ただ、最近はどうも「なりたい自己」、すなわちポジの面ばかりが大切にされてしまい、「なっている自己」、つまりネガの自分がすっかり置き去りにされてしまっている。…
「なりたい自己」と「なっている自己」の距離をだんだん近づけて、毎日しつかりと現実を見つめているうちに、いつの間にか両者の「乖離」が小さくなり、理想と現実とが無理なく重ねられるようになってくるわけです。それこそが「こころの成長」。

 やみくもにポジティブでいるうちは、この成長は起こり得ません。ネガティブとポジティブのどちらも等価であると思えるようになり、暗い自分ともうまくつき合えるようになることが、自己実現のためにも、あなたのメンタルヘルスのためにも、必要不可欠なこと。(以上)

興味のある人は本を読んでください。「ありのままを認める」、そのために今自分の中で起こっていることを偏見なく認め、希望と現実を自己一致する中に、自己肯定感が育くまれていくといったところでしょうか。
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