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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

人間関係リセット症候群

2025年04月23日 | 現代の病理
ネットで「人間関係リセット症候群」を検索すると、沢山の情報が出て来ます。現代病の一つなのかもしれません。

『人間関係リセット症候群』(2024/9/17・ゆうきゆう著)から、「終りに)の部分です。


SNSやグループLINEなど、現在は人問関係を気軽にリセットできる時代です。
これは、人類史上における革命的な現象なのではないでしょうか。
 原始時代の人類は、リセットは死のリスクを高める行為でした。生まれてから1つの集落を出ることなく、集落の人間関係の中で自分と家族の命を守らなければなりませんでした。
 一方で、気軽にリセットできる現代は、インターネットトでたくさんの情報や体験者の声を入手できます。転職や転居にしても、ネット上で新しい職種や地域の情報を調べたり・、バーチャルで体験してみたり、最初は副業という形でチャレンジすることもできます。リセットの予行練習ができるのですから、原始時代とは比べものにならないくらい恵まれた時代です。

そういった意味で考えると、「人問関係リセット」は現代人だけに許された「禁断の果実」なのかもしれません。

人は、1つの狭い世界に自分の人生を落とし込んでしまうと、ストレスを増やしてしまう傾向にあります。だからといって環境を変えることはとても勇気が必要なのです。それでもリセットを選択したのなら、前向きにチャレンジして、成長する自分を感じて幸せになろうと切り拓いていくことが、とても重要なのだと感じています。

『徒然草』で、「年五十になるまで上手に至らざらん芸をば捨つべきなり。励み習ふべき行末もなし」という一節があります。「年をとってからがんばることは見苦しい」という意味です。
 しかし、僕はそうは思いません。いくら年齢を重ねていても、成長には意味があります。現状に満足して落ち着いてしまっては、あく早く老け込んでしまうでしょう。今やりたいことかおるのなら、チャレンジするべきだと思うのです。
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