昨日の続きですが、フックスしたら「ゆっくりと勉強します」と返信があったので、長すぎたと思い、私の言葉で書いて送信しました。
○さんへ
ベットの横で、椅子があれば椅子に座ったほうがよいでしょう。
それは、お話しする時間があることの意思表示と、目線が同じになるので圧迫感を与えないことになります。
いつもの話でよいと思います。疾病という特別の状況にある人には、いつものことが特別な意味を持ち、終末期に近づくにつれて、周りの人は敬遠して孤独になる場合が多いいからです。
安易な励ましよりも、
「痛みはいかがですか」「私に何かできることがあれば…」「だれかにお伝えすることがあれば、」など、病人に思いを寄せていることがことを、直接お話したらよいと思います。
相手が、お話してくださるようなら、傾聴することも大事です。そして死んでいく人を恐れないことも大事です。死は自然なことであり、自分もいつかは、そうなっていくことなので、出会っている今を大切にすることが重要です。
ユーモアが大切だといわれています。笑いによって、痛みも軽減し、生きる活力が生まれてきます。
無理にではなく互いの思い出を分かち合うことも大切です。思い出を共有することによって、この世に生きてきたことを実感できるからです。
別れるときに、「よくなってね」「早く退院できるといいね」ではなく、「お大切に」「お大事に」のほうがよいでしょう。あるいは「また来てもいいですか」と聞くこともよいかもしれません。「よくなってね」「早く退院できるといいね」は、その時はいいのですが、再度、お見舞いに行ったときには、「よくなってね」「早く退院できるといいね」の言葉の記憶が「まだ良くなっていないの」「まだ退院できないの」という印象として残るからです。
全体的に「あなたに出会ってよかったわ」という思いを伝えることが肝心だと思います。ゆったりと、朗らかな気持ちでお見舞いに行ってください。
ビハーラ電話相談 月~金 14時から17時
「毎週 木曜日は 元がんセンター中央病院婦人科医長 種村健二朗先生が入っております。何か、気になることがあれば電話してみてください。」とお伝えください。