仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

お見舞いの心得

2022年03月25日 | 苦しみは成長のとびら

昨日の続きですが、フックスしたら「ゆっくりと勉強します」と返信があったので、長すぎたと思い、私の言葉で書いて送信しました。

○さんへ

ベットの横で、椅子があれば椅子に座ったほうがよいでしょう。

それは、お話しする時間があることの意思表示と、目線が同じになるので圧迫感を与えないことになります。

 

いつもの話でよいと思います。疾病という特別の状況にある人には、いつものことが特別な意味を持ち、終末期に近づくにつれて、周りの人は敬遠して孤独になる場合が多いいからです。

 

安易な励ましよりも、

「痛みはいかがですか」「私に何かできることがあれば…」「だれかにお伝えすることがあれば、」など、病人に思いを寄せていることがことを、直接お話したらよいと思います。

 

相手が、お話してくださるようなら、傾聴することも大事です。そして死んでいく人を恐れないことも大事です。死は自然なことであり、自分もいつかは、そうなっていくことなので、出会っている今を大切にすることが重要です。

 

ユーモアが大切だといわれています。笑いによって、痛みも軽減し、生きる活力が生まれてきます。

 

無理にではなく互いの思い出を分かち合うことも大切です。思い出を共有することによって、この世に生きてきたことを実感できるからです。

 

別れるときに、「よくなってね」「早く退院できるといいね」ではなく、「お大切に」「お大事に」のほうがよいでしょう。あるいは「また来てもいいですか」と聞くこともよいかもしれません。「よくなってね」「早く退院できるといいね」は、その時はいいのですが、再度、お見舞いに行ったときには、「よくなってね」「早く退院できるといいね」の言葉の記憶が「まだ良くなっていないの」「まだ退院できないの」という印象として残るからです。

 

全体的に「あなたに出会ってよかったわ」という思いを伝えることが肝心だと思います。ゆったりと、朗らかな気持ちでお見舞いに行ってください。

 

ビハーラ電話相談 月~金 14時から17時

「毎週 木曜日は 元がんセンター中央病院婦人科医長 種村健二朗先生が入っております。何か、気になることがあれば電話してみてください。」とお伝えください。

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