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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

あねどきっ 最終話「この気持ちさえ」感想

2010-01-18 20:59:38 | クロス・マネジ(WJ系)


今週で「あねどきっ」が終わってしまいました。


正直、情報を知った時は相当グッタリな気分になったんですが
こうして最終回を読みえると「ああ、これはこれでいいのかもな・・・」と妙に納得してしまうのが恐ろしい。
そういう最終回を描けるのが。
 とはいえ、もちろん駆け足であることは変わりなく、色々と不満の残る連載にはなってしまったんですけど
終わってしまったものはしょうがない。ってことで簡単に感想でも書きたいと思います。

ネタバレ注意。では以下↓




河下漫画の最終回はドラマチックなものと後日談的なものに分かれると思ってるんですが
今回は今までにないくらいドラマチック。 で、王道(笑)。
しかし限られた話数の中で出来るだけ本質を描いて少しでも盛り上げようとする意気込みは往々にして感じますし、
逆にこれだけ王道だとちょっと気持ちいいくらいですね。
電車から飛び降りて告白しにいくシーンなんか、
もう「待ってました!」って感じで、読み手としては非常に気持ち良かったですよ。
 
その後の顛末もまた甘酸っぱくてイイ・・・!
安易に上手くいかないところがリアリティがあって面白いというか。
 最後の最後までなつきは恋人ではなく、お姉さんとしての佇まいだった訳ですね。
ある意味作品のテーマを全うしている、とも感じられます。人によって色々と受け取り方はあると思いますが。

この作品は少年少女の思春期を少年誌的ラブコメ要素を混ぜつつ、
出来るだけ真正面から描いていた作品だと思ってますが
そのコンセプトからするとこの最終回はある種のベストというか、
思春期の1ページを上手い具合に切り取れたんじゃないか・・・と思います。
 もちろん前述の通り打ち切りだったんでどうしても急かさなければいけない部分、未消化な部分は存在するんですけどね。
それがなければもっともっと良い作品になってた気はするんですが、人気商売なのでこればっかりは致し方ない。
悔しい気持ちもいっぱいあるけどさ。
今のジャンプで一番好きな漫画だったし。
ただまあ、ぶっちゃけある程度大人の視点から読んだ方が面白い漫画ではあったからなあ・・・。
前作「初恋限定。」と同じく、ちょっと題材的に冒険しすぎた部分もあるのかな。それでも個人的には好きだったけど。
 次はもうじっくりと描ける雑誌でじっくりと彼女らしい漫画を描いた方がいいのかもしれない。
ファンとしてはきちんと良作描いてんのに伝わらない今の状況が歯痒いのでね。



それにしても今回のなつきの表情はどれも最高のものだったと思う。
なつきと洸太が大人になった頃のストーリーもいつか読んでみたいな。
取り敢えずお疲れ様でした。
次回作もめっちゃ期待しています。また河下さんの描く漫画が読みたい。待ちます。






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