超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

パジャマな彼女。 第9話「そんな事ないよ」+ニセコイ 第23話「オンナユ」 感想&読切クロス・マネジ

2012-04-23 06:11:10 | クロス・マネジ(WJ系)





ラブコメばっかで最高ッスね(笑)。






◆パジャマな彼女

先週の展開は相当に不安を煽るものだったので、賛否両論だったらしいけど
個人的には「電影少女」あたりでこういう展開は体験済みなので
正直そこまで騒ぐほどの話でもないんだよね。
と言う事は、やっぱり「電影少女」とか未読の人が今は結構いるから、そういう展開に慣れてないと。
まあ、それにしたって後半の展開を読んでから判断して欲しいもんですけどね。
あれだけで確定済みみたいな話をされても困るし
好き嫌いはあるだろうけど
こういう展開ってある種常套手段みたいな節もありますから。

で、その結果個人的に計佑に対する好感度は上がったんですけどね(笑)。
要するにこのお話のテーマは大事な人の危機を守れるのかっていう至極少年誌らしいテーマ
ある意味では王道のテーマだったって事は間違いない訳で。
あの調子のままなんとなしに惚れました、って展開にするにも正直説得力が足りない節はあったので
そのモヤモヤを解消する為にこういう刺激的なエピソードを挟んだんだろうけど
今週の話を読む限りではその目論見は成功だったように思えます。

だって、正直計佑男らしかったもん(笑)。
人間完璧じゃないから抜けてる醜態を晒す事だってありますよ、
その結果が今回に繋がったんだろうけど、
迅速に行動対処、
痛みを恐れずに突貫、その勇気と行動力は賞賛に値するし単純に格好良かったし
元々へタレって属性からは程遠かったけど、今回ので更に男らしい一面を見せれた感じかな。
本当は恐かっただろうに、よく頑張ったなと思う。その必死さが胸を打つ。
単なるサービス描写だと思ったクマも複線になったりしてて
その辺の事後処理も上手いなあ、と。
先輩的にも「自分を普通として扱ってくれる男の子」以上のものを感じ取ったのは確実なので
これを気に本格的にエスカレートしていく事も十二分に考えられるけど、
一方で可哀想なのはまくらなんですよね。

結局の話、一方を選べば一方が不幸になる事は免れない訳で
それ考えると実に真っ当なラブコメ模様になってるなと感心します。
まくらの心の痛みの表現も、彼女の葛藤と気遣いと優しさの果ての犠牲の描写に
個人的にはいちいち心を打たれてしまうのだけど
これがこの作品のユニークポイントなのは間違いなくて
要するに金太郎飴でもみんなハッピー!って作品でもない事は明らかなんですよね。
だから自分的にはかなりお気に入りっていうか、ここまで恋の切なさを前面に出してる作品も
ことWJのラブコメにはあんまり存在しないからね。それこそ河下さんくらい?
だから期待しちゃうのと同時に、
偏見だったり薄い見方で判断されたくないなって気持ちも正直あります。
まくらの痛みは=恋の痛みである事は間違いなくて
自分が彼と離れれば離れるほど痛みが増していく設定なのかなあ・・・と考えると色々と難儀よね(笑)。
それでも、ある意味計佑は自分の本当の気持ちを認識しつつある時だとも思うから
また再び彼が支えてあげられる時がくればいいなあ、って思うけど。
何にせよ、今週も引き上手でした、って事で。


で、ちょっと拾ってあげたいのがあの二人組みの話なんですけど
言動や行動から察するにきっと元々身体を鍛えて頑張るような職業に就いてて
それが挫折してああなっちゃったって感じっぽいですよね。
下手に体格や運動神経がいい辺り、
昔は普通に夢見るスポーツマンだったのかなあって思うと色々悲しくなってきます。
まあ、何にせよ一遍豚バコにぶちこまれて猛省しな、ってところで。
ある意味反面教師となりうるような名物キャラでした。
次週はまくらメインだと思うので、それもまた楽しみです!今週もさり気に頑張ってました、彼女。





◆ニセコイ

自分は昔から少年誌のお色気シーンに対して文句を言う奴が大嫌いで
それは正直嘘っぱちだとも思うし、
人間の最も純粋な欲望の一つだと思ってるので
そういう意見に対してはきっと半永久的に「ふざけんな」って姿勢は変えない
それこそレビューを始めた時から一切変えてないと思うんだけど
まあ、正直良かったですよね(笑)。
色気に関してはそこまでは感じられないですけど
シチュエーションが最高すぎてスレンダーなボデーが最高過ぎて、これまた味があるっていうかね。
これある意味観放題だし、肌の触れ合いも楽しめるし、最高やな!って思うんですが
個人的な希望を言えばもっとつぐみのいじりシーンを観たかったかな、と(笑)。
うん確かに男装してる割には・・・って感じなんですよね、彼女。
基本ベタな作品だけに
ここまでベタを遣り通すのもまた凄いなあって思いつつ
さり気に行われたキスの描写等今週はごちそうさまってシーンだらけである意味貴重な回でしたよね。

ただ、これが単純なサービス回になってるかというとそれもまた違うと思うんだけど
やっぱり肌と肌、裸一貫の付き合いをした事によって距離も縮まるし
意識の仕方もまた強くなってくると思うし
それによって千棘は益々可愛く描かれる事になってくると思うし・・・いいことづくめなのよね。
その手さばきがいいなあって思ったのと同時に、いよいよ本格的に
ガチな恋愛漫画になりそうな予感もしてるので
その点含めて今後の展開にも相応に期待、ですね!

ああ・・・それにしても野郎の妄想力は半端ないッス(笑)。




◆クロス・マネジ/KAITO

これも面白かったー。連載にしちゃってもいいんじゃない?
ラクロス漫画っていうのも新しいとは思うし、ラブコメとの親和性も高そうだし。
着替えのシーンを覗く場面は何度も読むくらいにお気に入りなんだけど(笑)。
ただ、同じラブコメディでも上記の二つとは違って
この作品はそこまで恋愛中心でもない感じ
何事にもやる気を出せなかった主人公の心境の変遷が物語の最大のテーマになってるから
その点では物凄く少年漫画っぽいし、実直に燃えられたかなって思います。
絵柄も素朴で、嫌味がなくて、微妙に青年誌っぽいんだけど
そのナチュラルな感じも割と好みで。アフタヌーンに載ってそうな感じもちょっとするかな。
ギャグの挟み方も威力もそこそこあって読みやすかったです。
ラブもサービスも燃えもテーマ性もあって
全部が全部殺しあわないで調和してて、何気にハイレベルな読み切りだなあと素直に感じましたね。

そもそも、何事にもやる気が出せないっていうのは人間の永遠のテーマですから
そんな時に自分に似合う役割を見つけられて頑張る事が出来たって言うのは
それもまた別の意味で理想のストーリーだから
二重の意味でおいしい、っていうね。
ヒロインに出会うまで無気力シンドロームだった少年が結果的にそのシンボルを振り切って
ヒロインの元に駆け付けるシーンは有り体な表現だけど感動しました。
それはきっと、本当に無気力な感じで描かれてた最初の印象も大きい筈で、
如実に成長が分かるとやっぱりカタルシスあるよねっていう。
割と過不足のない印象の作品だったかな、と思います。でも、この二人のその後も知りたいっていうジレンマ(笑)。
こういう子の嫉妬って案外めちゃめちゃ可愛かったりするから困りますよね。
取り敢えず、パジャマの為に出してるアンケでこれも記入しとこ。

そしてオチも良かった。47ページとは感じさせないスピード感もまたまるっ。
何気にこの人も長年ちょくちょく見かけるので、
そろそろ連載も読みたいですね。






さて、以前感想も書いた「恋染紅葉」が連載になるようですよ。
ただ、正直今は「パジャマな彼女。」「ニセコイ」両方とも好きな作品なので
素直に喜べない自分も居たりします(笑)。
ぶっちゃけ全部が全部長続きするかなって疑念もありますけど
まあ単純に自分ラブコメ大好き人間なので読むこと自体は楽しみではありますね。

思うに、次世代のラブコメの旗手を探す為のこの攻勢なんでしょうけど
個人的にはもう一回くらい週刊で河下センセの作品を読んでみたい気持ちもあるかなー。
「ニセコイ」は気軽に読めるコメディ路線で
「パジャマな彼女。」はリアルなジュブナイル路線って事で
棲み分けに関しては十分だっただけに(それでもやたらと比べる輩もいるんだけどね。方向性が違うっつーの)
この新連載がどんな変化を及ぼすのかには腰を据えて注目したいなと思います。
ただエロコメ中心になるよりはある意味健全な今なのかな、とも。
別に否定してる訳でもなくね。

そんな訳で、益々感想を書くのも楽しみな事になりそうです!来週のNEXTの番外編にも触れますよ。
そして「ニセコイ」のコミックスの感想も書く予定なのでよろしければ是非。





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