このブログに定期的に訪れて下さる方は既にご存知でしょうが
チャットモンチーからドラムの高橋さんが抜ける、と。
「神メモ」の感想書いたばかりですけど
急造的にちょっと一本記事を書いてみたいと思います。これは正直大きいよね。
★追記:っていうか今日って脱退日和?一体何が起こっているのか。
個人的な感想なんですけど
正直そこまで驚かなかったというか、元々チャットモンチーって個性強いし
昔から仲良し、ってタイプのバンドじゃないだろうから
こういう事もあるだろうなあ、って思ってたんですけど
それ以上に最近高橋さんは定期的に詞の個展、というかコラボみたいのをやっている印象だったんで
若干そっち方面に行きたいのかな?っていうのはあったんですけど。
驚いたとかっていうよりは
遂にこの時が来たのかなあ、って感じですよね。
理由も納得といえば納得だし、逆にこれからが楽しみな気持ちもあるんですけど。
LOSTAGEとか脱退後の方がより面白くなって来てる印象だしね。
ZAZEN BOYSも正直今のメンバーのが好きだし。
取り分け高橋さんはチャットモンチーの言葉遊び的な部分を担ってたから、
それがなくなってどう変化するっていうのは楽しみではあるよね。
劇的に変わるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。
今までのヒット曲の作詞が高橋さんって事を考えるとキャッチーさは薄れるかもだけど
その分ストイックな方向性に行くのかな、って考えれば。
更に云うと最後のアルバムが「YOU MORE」だった、ってのも大きいよね。
あれはポジティヴで軽快で、でもへヴィな部分もちょこちょこあった作品だったから
あれでキャリアを終えられた、っていうのは前向きでいいかもしれない。
個人的にも好きなアルバムだし。
個人的に、といえば彼女のドラムで一番好きだったのは「Last Love Letter」。
いつもライブの時ビシッと決まるのが堪らなく好きでした。
ガッと来てバーン、みたいな。伝わりづらいか。
母体の方は未知数ですが、冬の対バンツアーの方で様子は確認出来そうかな。
一ファンとしてお疲れ様でした、の言葉を感謝を込めて。
まだ9月まで残ってるけど。
で、こっからは「ハナノユメ」の話に移りますけど
自分が初めてチャットモンチーを聴いたのがこの曲で
前にも書いたけどそれはNHK-FM「ミュージックスクエア」からの選曲でした。
まずざん新なメロディに驚き
次にbloodthirsty butchersを思わせるアンサンブルの厚みに驚き
最後にハッとするような詞世界に驚き。
そんな個人的にはかなり衝撃的な出会いだった訳なんですけど、その割合的に詞っていうのも大きなものでして。
パッと歌詞を読んでみると
普通に見えるんですけど
口に出してみると、思わぬ感情が籠もってたりする。
シリアスとユーモアの使い分けっていうのかな。
そういうのをずっと感じてたんですけど
取り分けこの曲のインパクトは強くて、
【薄い紙で指を切って 赤い赤い血が滲む これっぽっちの刃で痛い痛い指の先】ってフレーズは
一発で覚えられて、一発で口ずさめる。後の「シャングリラ」「風吹けば恋」にも
この分かり易さは継承されてる気がしますね。
頭にループする感じのフレーズ。
今ならこの歌詞の本当の意味ってやつを自分なりに掴めた気がするんですけど
この歌詞の云いたい事って
人の心なんて容易く単純な事ですぐに傷付いてしまう
紙切れっていうちっぽけなもので指先が切れてしまうくらいに、
その程度で傷付いてしまう、と。
【二本足で立つ地球のすみっこ ふらつく体 バランスとれてるかしら】
そんなユーモアがあってシリアスな歌詞に
こういうリアルなペーソスを組み込んでくるから、
その威力も相乗効果で増すって言うか。
真ん中じゃなく隅っこに立っていて
その上安定感を失くしたままだと。
【枯れてしまったピンク色のバラ 幸せをあげるから】
でも、最後には前を向いて終わるのが高橋さんらしいというか
「シャングリラ」でも【希望の光なんてなくったっていいじゃないか】って書いていたように
どんな状況に置かれていても
最終的に幸せを掴むのは自分自身
相手を思いやるのは自分自身。
そんな想いが込められてるような気がして、またこの場合幸せをあげる相手が他人でも自分でも成立するように
自由度の高いって云うか、いい意味で抽象的な詞っていうか、そういう部分も好きだったりしました。
それは「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」でも同じくしてましたね。あの曲も大好きな曲だけど。
私の大好きなバンドであるLOSTAGEも、ショッキングな脱退の後は
気持ち的に新しいバンドって感覚があったように
チャットモンチーもまたこれからどんどん新しくなっていくんでしょうね。色々期待しつつ
残された高橋さんの詞も改めて楽しんでいきたいと思います。
また両者でコラボとかもあったらいいな。
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