超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

THE BOOM CONCERT TOUR 2013「24」@八千代市市民会館 13.5.19

2013-05-30 01:47:44 | ライブレポ














先々週の日曜日、THE BOOMのライブを観に八千代へ行ってました。












八千代は・・・行くのがちょっと面倒、
千葉市と一応隣接してるのに運賃は東京並みに掛かるやや不便な(笑)場所なんですけど
逆に言えば行く機会があるのは普段行かないだけにちょっと嬉しかったかも
同じ千葉県の街だしね。まだまだ色々な場所でライブを観たい。

ライブ自体はすっごく良かったです
宮沢さんの振る舞いが終始クールで優しくて理想の男性・・・という感じでした
前半は懐かしい楽曲を、後半は沖縄民謡の楽曲中心という事でメリハリも取れてたライブだったんじゃないかと
MCも逐一面白くて初めから最後までしっかりと楽しめたライブでした。

THE BOOMは山梨出身ですけど、ドラムの栃木さんだけ千葉出身という事で
何気に千葉にゆかりがあって今回は本土の最終公演にあたるいわば本土ファイナルに選ばれていて
そういう土地を大切にする姿勢・・・にも感銘を受けた素晴らしいライブでした
昔の思い出話を披露されたり、
全体的にじんわりと沁みるようなライブだったと思います
やっぱり宮沢さんの歌に懸ける姿勢は改めて格好良いな、とも。











出だしは個人的にも大好きな「24時間の旅」、
シュッと決まってる抜けの良いロックナンバーでこちらの姿勢も引き締まる感覚になりつつ
前々からライブで聴きたかった楽曲なので個人的に凄く嬉しかったです

「この街のどこかに」で更に気分が上がった後に
歌詞の一部を「八千代市民」に変えて歌われた初期の際どい歌「なし」、
更にロックモード突入の「きっと愛してる」と良質のバンドサウンドをしっかりと堪能
そして初期の代表曲「星のラブレター」はあの頃のままの青さを携えながらじっくり演奏、
そのエバーグリーンな感蝕がやっぱり今回もとても素敵でした。
ハーモニカの音色もいい。


「からたち野道」は、ピアノの伴奏のみのバージョンで披露されたんですが
「泣いたらダメよ~」の部分で不覚にも泣きそうになってしまいました(笑)。
「泣いたらダメよ」って歌われてるのにね。
やっぱりこの曲はある種代表曲以上のエネルギーを持った名曲だと再認識しました
とにかく澄み渡るような純度の高さに大いに感激出来ましたね。
宮沢さんの歌声の凄まじさは健在も健在でした。

スケール感たっぷりのアレンジで「この広い世界で」、
割と初期の楽曲と最近の曲が多目のセットリストだったのでこの選曲は個人的に意外でした
それもあって思ってた以上にジーンと琴線を揺さぶられたステージだったかなと
一番ブームが静かだった時期の楽曲ですからね

良質なポップソング「神様の宝石でできた島」を楽しみつつ
ディープな方向性の「幸せであるように」でそのぬくもりが更に拡大する
この曲は他の曲よりも詞がさらっと入ってくる感覚で物凄くナチュラルに楽しめました
濃かった前半はここで終了、


中盤は一息つく感じで宮沢さんを抜いた3人でインストで「虹が出たなら」を披露、
これが途中いきなり重たいムードに変わる緩急が非常にユニークなアレンジに仕上がってました
たまにはこういうのも悪くないですね。面白かった。
ちなみに沖縄に宮沢さんが出したお店のBGMの内の一つでもあるそうです。

その後、栃木さんが八千代の高校に好きな女の子がいた青春時代のエピソードを語りつつ
宮沢さんと二人で「釣りに行こう」、これもほっこりする感じですっげえ良かったですね
シックな雰囲気と歌声が完全にマッチしていました

「からたち野道」もそうだったんですが、シンプル過ぎるアレンジが逆に歌を際立ててる印象
それをやれる宮沢さんの歌心はやっぱり独特の力強さがあるな、と
まじまじと感じられたコーナーでした。
もっともっと観ていたいと思えたくらい至福の時間でしたね。


後半は新アルバムから「やいま」「愛より」、
前者はカバー曲で、でも別段違和感のない仕上がりになってたのに驚きました
そして後者はブームにしてはキュート?な楽曲でそのギャップが心地良いナンバーになってたかなと

「忘んなよ 島ぬくとぅ」から陽気なお祭りソング「情ションガイネ」、
そのあまりのはっちゃっけっぷりに圧倒されつつ(笑
でも素直に良い曲だなあ、とも思いつつ
初期の民謡楽曲も次々と披露「ひゃくまんつぶの涙」、「ひのもとのうた」、
そしてその極みとも言える「シンカヌチャー」までこの辺のブロックはまるで別バンドのような高揚感で
一つのライブで観れる表情の数がありえないくらい多いな・・・と
THE BOOMの本質的凄さを味わいつつ
本気で八千代を南国に変えられるそのセンスには脱帽でした

最後は「島唄」で締め、
磐石のラストでこの日のライブは終了
バンドメンバー紹介で栃木さんを紹介する時、
「この人がいなかったらここまで来れなかった、この人がいたからブームは続けて行けたんです」
みたいな前置きをするので普通に「へえ~」と思って聞いていたら
「ボーカル、宮沢和史!」と
自画自賛の(笑)オチを付けていたのが流石だなあ、って
まあその後「千葉が誇るスーパースター」と改めて紹介されてましたけど
そういうメンバー間のやりとり含めて非常に充実していた時間を過ごせました
またいつか、千葉でブームを観れたら・・・と思います
ありがとうございました。


アンコールは新曲「世界で一番美しい島」と
素朴なアレンジの「風になりたい」、
そしてお馴染みのラストソング「不思議なパワー」はやっぱり不思議な高揚感があって
最高の締めを迎えられていたかなと思いました。湧き上がるポジティブな気持ちが素晴らしかった。
全21曲の中で様々な表情を見せてくれたミクスチャーの王道を往く濃ゆいライブ、
ここまでの完成度のライブを地元千葉で観れるのは幸福な事でしたね。
やっぱり今でも特別なバンドの一つです。









セトリ
1.24時間の旅
2.この街のどこかに
3.なし
4.きっと愛してる
5.星のラブレター
6.からたち野道
7.この広い世界で
8.神様の宝石でできた島
9.幸せであるように
10.虹が出たなら(インストバージョン)
11.釣りに行こう
12.やいま
13.愛より
14.忘んなよ島ぬくとぅ
15.情ションガイネ
16.ひゃくまんつぶの涙
17.ひのもとのうた
18.シンカヌチャー
19.島唄
encore
20.世界で一番美しい島
21.風になりたい
22.不思議なパワー











八千代市市民会館はすっごくキレイなハコで音も良く椅子の座り心地も中々で
もっとここに来たいな~、って感じました
かなりの良ホールだと思います。
そして場所も意外と駅から近くてラッキーでした。東葉高速鉄道はやっぱ運賃高いけど(笑

ハイライトは「からたち野道」~「この広い世界で」ですかね
前回行ったライブとかなりセトリが違ってたのでまた今度機会があったら行きたい。
初期の名曲が多く披露されたのも個人的には嬉しかったし
中期の楽曲も忘れてないのも良さ気なセトリでした。
すごく、沁みました。





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