中島愛のニュー・アルバム「Be With You」を聴いた。
実は初めて音源を購入した。というのもラグランジェで使われてる2曲が良かったのと
元々良い声質してるな~っていう個人的な興味があったりして折角のタイミングだし、って事で。
そしたら想像以上にしっかりとした作品だな、と。
個人的には牧野由依の作品に近い印象なんかも受けたし、
やっぱり実力派だったんだって水面下で思ってた事をちゃんと確認出来た感じも。
J-POPとして秀逸な音楽じゃないかな、とも思えたアルバムでした。
私的にグッと来たのは、いかにもアイドル然とした楽曲も
往年の親しみやすいポップスも両方同じ温度でこなせる器用さっていうか・・・
それでいてその中間も表現出来るし
思ってた以上にバリエーションに富んでて、表現力にも富んでて。キラキラした曲は軽めの声だし
ポップス然とした曲はちゃんとその曲の雰囲気に声を変えて歌う事が出来るっていう。
要するに声の使い分け、色の付け方が見事だな、と。
個人的な好みで言うなら
単純にただ明るいだけだと飽きちゃう節があるし、かと言ってしっとりだけでも辛いしで
そう考えるとかなり自分好みの作品、シンガーっていうか、そのバランス感覚上手いなあ、と。
声優歌手らしいノリの良さを求めても大丈夫だし、
その範疇には収まらない丁寧な歌声を堪能するのも大丈夫だし。
っていう便利なふり幅が素晴らしい。
また、曲順曲調に関しても一辺倒にならないようにきちんと練られた構成になってて
そういう聴きやすさについても結構にしっかり計算されてる感じの作品
ここまで文句の付け所のない作品だとはビックリですね。
初めて聴いたのにこんな言葉を使うのもアレですが、有り体に言って傑作だと思いました。
なんでそこまで自分の中で評価が高いんだろうな、って思うと
自分が聴いて育ってきた90年代のポップスの匂いだったりあの頃の時代の音楽の良さを
完全に蘇らせてくれてる感覚って言うか
世代的に気持ちの良い音なんですよね。
それでいて、「TRY UNITE!」みたいな洗練された楽曲が入ってるのもアクセントになってると思うし。
個人的にこういうのが理想的なポップスのアルバムだよな~って単純に聴いてる最中に感じた
それこそが最も重要な手応えなんじゃないかなあ、と。
正直あんまりポップスを追いかけなくなってしまった今現在
改めてポップスっていいもんなんだなあ、と感じさせてくれた、そういうアルバムでもありました。
「メロディ」とか「神様のいたずら」辺りの無添加なボーカリゼイションは、
本当に時代を感じさせない良さがあるなあ、と。
一曲目も相当遊んでる楽曲なんですけど密かにノスタルジーなんかも感じちゃったりして。
そんなサウンドの奥行きに関しても素晴らしいなあと思える作品でした。
さり気に「つながるまで」って曲も素朴で素敵ですね。どの曲も侮れません。
本格的に聴こう、と思ったきっかけになった「TRY UNITE!」については
説明の必要も感じないくらいキャッチーな一曲
疾走感のある明るい曲なんだけど同時に神秘性も宿ってるそのセンスが堪らないですね。
何気に英語の発音がスムーズでスーッと入ってくるのもまたまるっ!です。
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