超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ちはやふる 第22話「うつりにけりないたづらに」 感想

2012-03-07 01:54:41 | アニメ





キャラ付けの上手さ。




今週もあまりの完成度の高さに引き込まれましたね。
なんていったってキャラ付けが上手い!ラッキにロリに地味子といちいち今までとは違ったタイプの相手が
今までとは違ったタイプのスタイルで登場するので必然的に飽きないんですよね。
加えてそれまでのキャラ、西田くんだったり奏ちゃんの出番や役割もきっちり与えてるのが尚良し
更に感情移入させる流れが上手いって言うか
今週だって本気でどっちが勝つか分かんない流れって思わせるほどに均等に強さを描いたりで
キャラ立ての上手さ、両方応援したくなる仕掛けやバックボーンの演出、それがもたらすリアル感。
正に真剣勝負そのものを味わった感覚で30分が異様に短く感じました。
やっぱりどっちが勝つか分かんない、って
そんな風に思わせられるのって秀作としか言いようがないな。今週も素晴らしかったです。

敗因としては、山本さんがヘタれてたのが逆に良かったっていう中々ユニークな流れで(笑)。
要するに千早の自滅が原因だった訳ですけど
正直な話、前クイーンっていう肩書きを持つ相手が貧弱な試合やってたらそういう驕りも生まれる訳で
そもそも一枚も取らせないって気持ちは間違いじゃないと言えば間違いじゃないと思うし。
逆にそういう前のめりな気持ちがないといけないでしょ、とも思うしね。
ただこの場合に関しては
一度は完全に押し黙った相手の追い上げだったり、多少卑怯でも一枚一枚札を取りに行く姿勢だったり
正に山本さんは外見通りの地味で地道な方法論で勝ち上がってしまった訳で
そんな前のめりな気持ちが仇になってしまった、という。

まとめると、山本さんが最初からヘタれずに頑張ってれば正攻法で千早が勝ってた可能性も高かった
だからこの試合の山本さんの勝ちっていうのはある種のラッキーだとも思うんですよね。
師匠の間接的な手助けとかもあったりして
でも逆に言えばそれだけ状況とか運とかタイミングとか、そういうのも往々に作用するっていう
常勝をこなしていくのがとっても難しい競技だってのも描かれてますよね。
常に余裕なんてない、厳しい世界。
でもだからこそ、再び頑張る姿は美しい。人間の心理に絶対はないからこそ生まれる負けもある・・・って事で
またここからの再起に関しても期待したい所ですね。ここまで勝ち負けがリアルな作品も珍しいよなあ。





かるたの世界にもマリーシア的戦法がある、って事で
余計に面白くなった印象のお話
ちなみにああいう地味子さんは個人的には好きですね。彼女もまた、頑張って欲しいです。




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