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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ランクヘッド 東名阪ワンマン「REACT」@渋谷CLUB QUATTRO 12.1.7

2012-01-08 18:32:34 | ライブレポ





新年早々、ランクヘッドのライブに行って来ました。



今年はアルバム発売も控えているランクヘッドの年明け初の関東ライブ、って事で
1年の景気付けにはいいんじゃないか、と。
期待通りの熱いライブだったんですが
個人的には新曲がいちいち印象に残るライブで、セルフカバー盤のレコ発ではあったんですけど
ある意味新譜の期待を煽るライブでもあったかな~とそんな感じもしました。
相変わらずセトリの幅広さも良かった(笑)。
という訳で新年一発目のライブレポはランクヘッドで行きます。では以下。





行けるかどうか分からない公演だったんですが
ギリギリになって行ける事が判明。
久々にキワキワのライブ観て燃えたいなー、って目論見での参加でしたが
その参加ですらギリギリで何とも印象深い始まりでした。

「もうだめだ打ちのめされた そこが僕の始まりだった」と生々しい歌詞が光る「前進/僕/戦場へ」。
この曲初めて聴いてから長いな~、と思ったらもう8年も経つのかい。
同時によく考えてみりゃ
8年前に聴いてた曲を未だにリアルタイムで聴いていいな、て思えるのもまた凄いな、っていうか
色褪せないもんだなとなんか妙に感動しながら聴いてました。
最新のキラーチューン「シンドローム」を叩き付け、場を過剰に温めると
そこに「闇を暴け」で更なる起爆剤を投下、
一旦挨拶的なMCを挟むも
「百日紅」「それでも血の色は鉄の味がした」でどんどんと高まりを続ける会場のテンション
不穏なギターリフの応酬が楽しい楽しい!新年早々不穏な空間が楽しい(笑)。

セルフカバー集にも入ってる「loop」は生で聴くと意外にキャッチー、っていうか
シングルっぽさも感じさせる一曲だった。
初めてランクヘッドを聴いた懐かしの「千川通りは夕風だった」、未だに演奏してくれる事が嬉しい。
人気も高いらしくイントロの時点で大きな歓声が上がる。
女性の怖さを歌った、という憎悪と愛情溢れる新アルバムからの「泡沫」、オルタナっぽい楽曲で
これもある意味新境地とも言える楽曲だったかも。
相変わらずリフの格好良さは健在。
ここで不意を突かれて「帰り途」!インディー初音源の曲じゃないですか。
どんだけセトリの幅広いんだよ(笑)。と妙に嬉しくなってしまった選曲、その後の「echo」もまたレア曲で。
数年前の代官山UNITでの「VOX」レコ発を自然に思い出してしまった。
この時倒れた人が居て一旦演奏を中断、
やり直しもしてたけど、個人的には二度目の方が好きだったり(帰り途の方だったかな)。

先月も聴いた新曲「明日」。
届かない事を知ってても、抵抗する、必死に前を進まんとする
なんともランクヘッドらしい新アンセム、
2回聴いただけで既に普通に歌えそうなくらい馴染みやすい良い曲でした。
その次の「十六夜の月の道」もまた相変わらず良い!こういう無力感の強い曲歌わせたら
小高さんの声は非常に説得力があるなあ、と改めて感じた。

「インディゴ」は元々シングル曲にしようか?とアイディアも出てた曲で
仮タイトルは「トーカイテイオー」だったらしい。
所謂勝負曲、って事で(笑)。
結局シングルにはならなかったものの、ライブの人気曲定番曲にまで育ち
以前のテイクに心残りがあったのも加味されて改めて録り直しがされたのだとか。
小高さん的にはこの曲を入れるのが制作する条件だったそうな。
だけに、
やはり鉄板の盛り上がりで(笑)。
でも個人的に「螺旋」の熱演も同じくらい嬉しかったかな。
なんせりリースツアーに行けなかった上に、あんまり演奏しなさそうな曲なんで。
「血の色~」に続きこういうダークな音像はやはり快感だな、と。

「シューゲイザー」で一体感を煽りつつ、
最後は新アルバムからの代表曲「果てしなく白に近づきたい青」を演奏。
人間は元々真っ白だったのが
何かを知る事によって
段々青く青く心が滲んでしまう。生きることは自分を殺す事でもあるんじゃないかと。
そんな事を考えながら作った曲だそうで、
正にライブの締めにはもってこいの堂々たるキラーチューン、
若干明るめにも感じましたがそれでもランクヘッドらしさ溢れる名曲でした。
これで次のアルバムへの期待は相当高まっちゃったかな(笑)。
前半も後半も、中盤も見せ場のある素敵な公演でした。


アンコールでは力強く「ENTRANCE」、そしてこれまた懐かしの「プリズム」!
ずっと聴きたかったのでこれは相当嬉しかったですねえ。
安定の「カナリヤボックス」は、まだ歌いたかったらしく「もう一回サビ歌うか!」と合図して
いつもより長めの尺になってたのが印象的なアクトでした。
新年に聴くには相応しい曲ですね。

これで終わりか、と思ったらダブルアンコールも敢行!開口一番「なかなかしぶといね(笑)」と小高さん
しかしここ一番の集中力を纏って「月光少年」をフルパワーで演奏
絡み合うギターの旋律に惚れ惚れしつつ
気が付けば最後まで全力で楽しめていた、そんなライブでした。一発目がこれで良かったです。
なんか単純な感想ではありますが、エネルギーを貰ったといいますか
受け取るものが多かったような。
そんな公演でしたね。昔と今と次が混在してるような、時間軸が広く感じられたワンマンでした。





セトリ
1.前進/僕/戦場へ
2.シンドローム
3.闇を暴け
4.百日紅
5.それでも血の色は鉄の味がした
6.loop
7.千川通りは夕風だった
8.泡沫(新曲)
9.帰り途
10.echo
11.明日(新曲)
12.十六夜の月の道
13.インディゴ
14.螺旋
15.シューゲイザー
16.果てしなく白に近づきたい青
ec.
17.ENTRANCE
18.プリズム
19.カナリヤボックス
ec2.
20.月光少年




セルフカバー集っていうのは所謂過去曲をメインとしたアルバムな訳で
じゃあ懐かしのナンバー中心のライブになるのか、って思ってたら
案外もう次のモードに向かってる感覚で
過去を振り返りつつも、また先を進むパワーなんかも存分に感じられて色々役得な公演でした。
以前の楽曲の色褪せなさを確認したと同時に
新譜の良い匂いまで嗅げた感覚で
これって結構に貴重なライブとして思い出に残りそうだなあ、とも今書いてきて思った事の一つですね。
まんべんなくバランスよく演奏されたセトリを眺めてるだけで面白いライブ
正にバンドの「今」が詰まった公演だったと思います。
歌も相変わらず上手くて良かった。
どんどん男らしく、タフに、それでいて繊細さを併せ持つ独特のバンドになっているかと。

個人的なハイライトは「シューゲイザー」でした。





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