超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

食戟のソーマ 第34話「遠月を巡る因縁」 感想

2013-08-05 07:17:51 | クロス・マネジ(WJ系)















日向子さんはやっぱり四宮の事が好きなんじゃないかなあ・・・と読んでて思いました
そういう水面下の心情を感じさせるシーンがなんとも素敵でしたね
四宮の目が学生時代のそれに戻ってる気がしたのもやっぱり良いエピソードだったんだな~、って
先週に引き続き合宿編の良さを再確認出来たようなお話に仕上がってました
大人になってもあの頃の気持ちを持ち続けるっていいもんだな。

田所ちゃんは半ばスカウトされてましたけど、
個人的には理解出来なくて良かったと思ってます
理解出来なくて、っていうより自己評価が低いから信じられないってのが正解かな?(笑
結果的に創真とくっ付くか或いはそうでなければ自分の店を持つか、のが
私的には望ましいですね まあどういう風に関係性が進むのかは分かりませんがね。
現時点ではあくまで友情の延長線上ですから。でも創真が亭主で田所ちゃんが奥さんになったとしたら
ゆきひら的にはこれ以上なく似合いそうなんですけどね(笑)。う~ん先の展開想像するのも楽しいなあ。

創真が即座に「ゆきひらがあるんで」と一切悩まなかったのが格好良いな、と
ちゃんと主人公に明確な意思や目的のある物語は面白いですね
ひょうひょうとしつつも根は真っ直ぐなんだよなあ。
少しでも料理に関して目を見張る部分のある相手は捻くれずにちゃんと尊敬する心も持ってるし。

ただ、スタッフにならなくても
卒業生たちのお店で修行する展開があってもいいかもしれません
この人たちの出番を合宿編だけで終わらせるにはあまりにもポテンシャルあり過ぎる。
それとは別にまた四宮と日向子の夫婦漫才のようなやりとりは観たいね(笑)。
この二人の関係性の掘り下げは多分需要あると思うので機会があったらやって欲しいです
今回も日向子さんの存在感は流石のものでした。田所ちゃんに興奮し過ぎ!


卵の生産者に無駄にしてしまった事を謝るシーンもこの漫画らしくてよかったと思います
いつか父親の店を継いで実際にその卵を使うシーンが描けたら最高だなあ、と
こういう食材に対して申し訳ない気持ちを描ける丁寧さが素敵ですね
「うす・・・!」のカットとか少年誌らしい爽やかさが出ていてお気に入りです。


田所ちゃんと一緒の絵面が大分良い感じになってますけど(もうすっかり仲良しだね)
一方で、えりなが創真に傾くフラグが立てられてましたね
彼女の憧れの人は創真の父親・・・という事はその血を継ぐ創真の中に彼を垣間見る事もあるでしょうし
ただまあ、現段階では創真はまだまだ研鑽を重ねている最中なのできっと気付けてないんでしょう
取り合えずこのまま険悪なままでは済まさない、というのが分かっただけでも収穫かな
それにしても17ページ目のえりなの表情は美人すぎですね(笑)。
こういう表情も出来るんだ、と思いました
いつかこういう表情を創真に向けてくれる日が来るといいですねー
まあそうなったら田所ちゃんどうなる?って話なんですが(笑 その辺は今後の変遷次第かな・・・。

あと、創真の父親が首席卒業ではなかった、というのは
分かりやすく父親越えの証として最終的に使われそうな気がします
堂島さんの扱いも気になる所ですが・・・父親が越えれなかった存在として対決する展開もあるかもしれない。
取り敢えずはきたるべき選抜編とやらを楽しみにしてましょうかね
終わってみれば少年誌らしい爽快感溢れる、誰もが成長を遂げられた好シリーズでした。

初期は初期でそのスケールの大きさが痛快だったんですが、最近はスケールが大きいだけでなく
きちんと少年漫画の良い部分を美しく表現出来てる気がして毎週凄く面白い。
今回はただ先の展開を匂わせただけでなく、
四宮と日向子の本当は通じ合ってる関係性を描いたり
創真の好感度を地道に上げてたりとプラスアルファの部分もきっちりあったのが尚良かった
えりなや田所ちゃんとの仲がどうなっていくのは気になるし、選抜へ向けてのワクワク感もあるし
ここでまた大きな目標が露になった印象もあるし・・・さり気に重要回でもありました。
次週いよいよ新展開という事で、それもまた期待です。









次週佐伯俊のWJヒロインポスターとか・・・ちょっと楽しみですね、それ。
単行本3巻の感想も書いてるので良かったら是非。



WJ雑記 2013年36号(いぬまるだしっ 番外編~タイでもまるだしっ~感想ほか)

2013-08-05 05:55:55 | クロス・マネジ(WJ系)


















◆いぬまるだしっ 番外編

お、面白すぎる・・・
大石浩二キレッキレだな。「氷上布武」も相当お気に入りだったんですけど
やっぱりたまこ先生の可愛さと微妙に生き遅れてる感?は最高で
いぬまるくんはもう出てきただけで面白いしで終始笑わせられた好印象の番外編でした
いぬまるは何気にコミックスも持ってるんですけど、これが入らないのはちょっと惜しいですね
ギャグ密度の濃い構成になってるのに大体が笑えるそのセンスは流石漫画賞の審査員を務めるだけあるなと
個人的に感心してしまいました。

いかがわしいゾーンとかあんなおおっぴらにやってるもんなんですね
編集の人はきっと・・・とさり気に編集いじりも上手いです
「悪い人に捕まってむりやり働かされてた」って言い訳(?)はツッコミどころが多すぎてたまらないですね
まずお前を働かせて発生するメリットなんてねえだろう、っていう(笑)。


番外編、とはいっても企画ありきのものですから
読む前にそこまで過剰な期待をしていたわけではないんです
だからこそこちらがビックリするほどの高クオリティに仕上げてきたのは嬉しい誤算でした
この番外編の何が秀逸かって、いぬまるだしとしても面白いしタイのレポ漫画としても面白い、
要するに二つの要素が全く喧嘩せずに上手く調和している合致性にあると思うんです
ネタの数々を読んでると本当にいぬまるだしに相応しい要素だらけの国なんだな~とつくづく思う
タイの個性的な部分を知れる上に漫画としてもきちんと一つの作品としてまとめていて
しかも最後にはほんのり良い感じの雰囲気になったり、っていう
実に素晴らしい完成度
手放しで推せる・・・いや、下ネタも多数あるので手放しでは無理か(笑
ただいぬまる好きの方は単行本に収録されるか未知数なので確実に押さえた方が良いと思われます
その価値はある番外編に仕上がってるかと。個人的な裁量ですけど。

にしても、たまこ先生といぬまるくんのコンビはやっぱりいいね!
たまこ先生がツッコミ入れたり注意するのが恒常だけど時々だらしない先生を正論で叱るいぬまる、っていう
クレしんのフォロワー作品ですけど、この漫画ならではのオリジナリティはきちんとあると再確認
復活してみて分かった事ですがこれ以上ない黄金コンビに感じたので
これを越えるのは容易じゃないな、とも思った
実際ボケツッコミのコンビネーションは終了後に書いた作品よりも活き活きしてるように感じたし
もうライフワーク的に書いても許されるんじゃないか・・・という気すらしてきました。
真っ向から泣き要素を入れてきた「氷上布武」はまた別枠としてね。


それにしてもたまこ先生またちょっと可愛くなってない?
いぬまるくん自体憎めない可愛さがあるキャラなのに両方とも可愛げがある、だなんて
そりゃ好印象にもなるわなあ、っていう。正直これ読んでちょっといぬまるが恋しくなりました。
ぶっちゃけ幼稚園じゃなくてもこの二人さえいればどこでも成立するの証明したよね。



◆無刀ブラック(終)

うわっ、連載期間、短すぎ・・・!?
このところの新連載は大体2クールは続けさせてもらってたので
久々に10週付近で終わる漫画を観ていたらなんかいたたまれない気持ちに。

昔はバンバン9週打ち切り10週打ち切り、数年前には8週打ち切りなんかも出ましたけど
その時はそれが当たり前だと思ってたのでそこまで短くは感じませんでした
それが(ことジャンプでは)普通だと思ってたんですが
こうやってその制度が復活してみると、いかに酷なことだったのかがまじまじと伝わって来ますね・・・。
時代物で12週っていうと某あっけら貫刃帖を彷彿とさせますが、そういう事情もあって
どの作品よりもかなりハイスピードでまとめちゃったような感覚が残ってます
体感的にはハンズとかよりも早く終わったように感じる。

まあ、わざわざ復活させたくらいなので
今後も1クール打ち切りはきっと来るんでしょうね
主人公もボロボロなら漫画自体もボロボロなんで漂ってくる悲壮感が尋常じゃない。
だってこれ途中で締めたっていうより分断されちゃったような終わり方だし・・・。
でもそれがジャンプっていう雑誌だからある意味では仕方がないのかな。


個人的には、そんなに嫌いじゃなかったです。
いやむしろそこそこ読める方だと思っていました
ドラマチックなシーンを演出するのは結構上手く感じたので
後はキャラを磨いたり地味な部分を払拭出来ればまた結果も違ってくるのでは
少なくとも読んでて苦痛ではなかったしね。ヒロインらしいヒロインは正直欲しかったけど(笑)。
次回作では出して欲しいッス。









「食戟のソーマ」は個別感想にて。