アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

秋田の自然米酒 松倉

2013-09-15 17:49:34 | のみもの
   岡崎市の自然食品店・ヘルシーメイトで見つけた日本酒です。醸造元は、秋田県大仙市の出羽鶴酒造株式会社です。

   精米歩合60%の純米酒で、すっきりしていて飲みやすく、精米歩合が低いにしては雑味の少ないお酒でした。

   松倉というのは、この酒を作るのに使った酒米の産地の地名だそう。この、大仙市大曲の松倉地区は、「米、野菜の特別栽培(栽培期間中農薬不使用)で、全国的に知られたところ」と、お酒の外箱に書いてあります。

   さて、このお酒には、返信用はがきがついています。入手経路、飲み方(冷やか燗か)、飲んだときに肴にしたのはなにか、その他、意見や感想を書く欄が設けてあります。

   返信用はがきと一緒に印刷されたしおりには、大曲無農薬栽培米生産組合の会長の言葉が書かれています。

    「私達の会は消費者に安全でおいしいお米を届けることを使命と考え、昭和45年から農薬や除草剤を使わない米づくりに励んでまいりました。昭和59年秋田清酒株式会社よりこの米を使用し、特徴のあるお酒をつくってみたいとのお話しがあり、会員一同大賛成でご協力もうしあげました。特別栽培米(栽培期間中農薬不使用)を原料とした「自然米酒・松倉」はこうして誕生し、以来たいへん好評をいただいております。私達の特別栽培米(栽培期間中農薬不使用)には立地条件等色々な制約を受け生産の拡大が難しい現状ですが今後とも一生懸命取り組んで行く所存です」

     そして、しおりの末尾に、この生産者組合の組合員の方々11名のお名前が記載されています。短い文面なのですが、彼らの自負と決意と苦悩を感じるしおりです。

     返信はがきを送ると、抽選で粗品がもらえます。いいものがもらえるかもしれないとは思っても、これまで、こういったたぐいのはがきはめったに出したことはないのですが、今回は投函したくなりました。いまから、書くことにします。
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どんぐりの湯のスタンプカードを集めると・・・

2013-09-15 16:13:36 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
    こちらに来て、うれしいことの一つに、温泉が近くにいくつもあることです。なかでも、地元稲武にあるどんぐりの湯は、うちから車で約5分。夕飯の前に温泉でちょっと一風呂浴びるなんてぜいたくなことが、簡単にできます。

    さて、このどんぐりの湯には、「わくわくスタンプカード」というものがあります。このカードを集めると、枚数によって、どんぐりの湯から、いろんなプレゼントがもらえることになっています。

     入浴1回ごとにスタンプを1個分押してくれるのですが、カードはスタンプ20個で終了。また新しく作ってもらえます。まず、このカード1冊分でどんぐりの湯入浴券と交換が。

     10枚ためると、石鹸またはマグ、20枚でグリッピーの刺繍入りバスタオルまたはエコバッグ、30枚で稲武産の米・みねあさひ5kgがもらえます。

    そして、さらに40枚ためると、アンティマキの草木染め製品のセットがプレゼントされることになっています。

    最高のプレゼントは、稲武の木地師さんが作った木地製品。50枚でもらえます。

    ただし、スタンプは、特別に何個か押してもらえる日もあります。毎週火曜日は2倍デーとなっていて、ふたつ、第1・第3水曜日のレディスデーには女性だけみっつ、第1・第3金曜日のメンズデーには男性だけみっつ、さらに入浴当日が誕生日であることを証明できるものを持ってきた方もみっつ押してもらえますので、草木染めセットで言えば、20かける40=800回入浴しなくても、このセットはもらえます。

    ここ2,3ヶ月前から、「そろそろ40枚ためた方がお見えになりそう」と、どんぐりの湯の職員から何度か連絡を受け、2,3個ずつ合計8セットほど、この草木染めセットを作りました。このセットをお受け取りになる方は、みっつ押してもらえる日だけを選んで入浴したとしても、260回以上は温泉通いなさったことになります。すごい! 熱烈なファンがいらっしゃるようです。
    
    このところ、草木染め製品をつくる暇があまり取れなくて品薄気味なのですが、いつまたこのセットを望んでくださる方が登場するか分からないので、この秋は、染めの仕事にもしっかり励みたいと思います。   
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グリーンママンの朝市に出ます!

2013-09-15 15:57:28 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   先々月の開催以来、ひさしぶりにグリーンママンの朝市がひらかれます。この朝市は、豊田市街地のお寺の大広間で、午前の2時間だけのマルシェです。本堂では、10時半から読み聞かせの会が開かれていて、マルシェにも小さなお子さん連れのお母さんたちが来てくださいます。詳細は下記のとおり。

   *日時 9月24日(火)午前10時から12時
   *場所 豊田市寺部町守綱寺。こちらのお寺の大広間 

    アンティマキは、先月の福蔵寺ご縁市に続いて、新商品のほうじ茶クッキーと有機小麦のこねないパンももって行く予定です。できれば、試作中の玄米粉入りのグラノーラも持っていけたらな、とおもっています。

     有機オートミールに有機のナッツとドライフルーツ類、稲武大野瀬町の筒井さんの玄米粉、それに黒糖とビートグラニュー糖で作っているのですが、甘さと固さがいまいち決まりません。でも、固いのは固いなりに、おいしいといってくれる友人もいるので、あと一回くらいで試作を終了できそうです。乞うご期待。久しぶりに、グリーンママンの方々や常連のママさんたちにお会いできるのが楽しみ。
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「八重の桜」がおもしろい。

2013-09-15 15:10:24 | 映画とドラマと本と絵画
   NHKの大河ドラマが始まったのは、わたしの子供時代でした。「花の生涯」は難しかったけれど、緒方拳の「太閤記」も、昔の菊五郎の「義経」も、放映の翌日いつも学校で友達と話題にしたほど楽しみに見ていました。
   
   その後はしばらく遠ざかっていましたが、渡辺謙の「独眼流正宗」、そのほかタイトルは忘れましたが、北条時宗や足利尊氏など、気になる人物を描いていて、脚本も映像もよさそうなときだけほぼ欠かさず見てきました。昨年の「平清盛」は、「平家物語」の解釈とはかなり違う清盛像になっていたので、久しぶりに、最後まで興味ぶかく見続けました(コチラ→)。
   そして、今年の「八重の桜」。日本を動かしてきた人ともいえないような人物のことは、時間を割いてまで見ることもないな、とおもって期待していなかったのですが、去年の清盛が思いのほかよかったので、今年ももしかしたら案外おもしろいかも、とおもって見はじめました。

   8ヶ月経ったいま、見続けてよかった、とおもっています。地味なドラマですが、会津藩がなぜ戊辰戦争に巻き込まれ、白虎隊の壮烈な死などというおろかな悲劇を生んだか、よくわかりました。高校の歴史で、「奥羽列藩同盟」とか「会津藩主松平容保、京都守護職となる」などといった語句をただただ暗記していたのですが、それらがいったいどういう意味を持っていたのか、そのことがどのように歴史をうごかしたのか、今回はじめて分かりました。

   それぞれの語句は、たとえば岩波新書だとかなにかコンパクトにまとめて書いてある本を読めばわかることなのでしょうが、そうまでする気は起きないまま、この年になってしまったのです。知ってよかった。

   でも、あの維新の頃の歴史は簡単にわかることではなさそうです。そのことも、よくわかりました。たとえば、会津とかなりかかわりを持つ西郷隆盛が、明治政府成立後征韓論を唱えますが、教科書で習ったような、「朝鮮に戦争を仕掛けることで、不平士族の不満の捌け口を見出そうとした」といった言い方では納得の行く説明とはいえません。ドラマでも、筋に関係ないこともあってか、そのことは深く描いてはいませんでした。

   いろいろ不満はありますが、おおむね、おもしろく見ています。ひと月ほど前の回では、八重が夫の庄之助と東京の長屋で再会するシーンが描かれたのですが、つい泣いてしまいました。その次の回では、新島襄との出会いがあり、庄之助との決別が八重に新たな出会いを用意したことがよくわかる運びになっていました。話を飛ばさず、丁寧にえがいているところに好感が持てます。

   先週は新島襄が設立した大学のいまの映像が、番組のあとに写されました。この大学はわたしの出身校でもあるのですが、創立者のことはこれまでほとんど知ることもなく、知ろうとも思わないできました。ましてや、彼の妻の山本八重のことなど、名前すら知りませんでした。このところ、新島襄がしだいにドラマの副主人公になり始めるに従い、自分の出身校をいささか誇りに思う気持ちが芽生えてきました。こんな気持ちを持ったのははじめてです。

   ところで、維新直後の京都をおおきく発展させたのは、八重の兄・山本覚馬という人物だったことも、このドラマで知りました。京都に明治時代からある琵琶湖疏水は、彼の発案で着工されたそうです。彼を信任した当時の京都府?知事の名前は聞いたことがあるような気がしますが、覚馬のことは初耳。京都を世界の観光地として有名にした最初の人物も彼だったそうです。

   勤皇の志士、のちの薩長藩閥政府に敵対した会津の人物だから、わたし達の知る歴史に登場してこなかったのではなかろうか、と疑われます。そういうことも、言わず語らずのうちに思わせられる内容になっています。

   昨年の清盛の視聴率は相当低かったようですが、今年の「八重の桜」はもっと低いらしい。たぶん、清盛よりさらに話が込み入っていて、ある程度の日本史の知識がないとおもしろくは感じられないのだろう、と推測できます。それに、清盛は豪華なところがたくさんあったけれど、こちらは質実剛健を旨とする会津の人たちが主人公だから、衣装も住居も地味。わたしには、それもみんな興味深いのですが。八重たちが落城後、身を寄せていた米沢の町では、覚馬の妻が紅花や紫根の染色仕事を家計の助けにしている様子が、描かれていました。

   ともあれ、震災以降、大変な苦労を強いられている福島の人たちへの励ましを込めて企画されたとも思われるこの大河ドラマ、最後までしっかり見届けようと思います。今夜も放映。楽しみです。

   
コメント (2)
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