いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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アジア初の女性大統領。 the first woman president in asia

2014-08-19 20:05:57 | 日記
 (1)アジア初の女性大統領(the first woman president in asia)としてアジア女性時代を象徴するかのように期待を持って昨年2月に就任した朴クネ韓国大統領は、政治信条とする中国寄りの外交姿勢を打ち出して、一方日本とは歴史認識、とりわけ元従軍慰安婦問題の日本政府の謝罪と責任を一貫して強く求めて、対立したままの政治状況が続いている。

 今年4月に起きた韓国客船沈没事故での韓国政府の安全、救助対応を巡って国民の批判を受け、首相が引責辞任してその後任人事で二転、三転をくり返して結局人事難で引責辞任した前首相を再起用するという失態もあって内閣支持率を大きく下げたが、先の統一地方選では与党が勝利して国民には依然として根強い人気、支持を維持している。

 (2)父が元大統領でその父も母も暗殺で亡くした経歴と、父とともに政治にかかわり生涯を捧(ささ)げる政治的環境が国民的人気をまず支えている。
 アジア初の女性大統領で、アジア女性の時代をミャンマー(ビルマ)のアウンサンスーチーさんとともに代表する時代性も味方しているのではないのか。
 韓国国内にとっては隣国の経済国でアジアを代表してG8メンバーである日本に対する対抗意識は強いはずだ。

 その日本に対して元従軍慰安婦問題で就任以来一貫して日本を批判して謝罪と責任を強く求める政治信条、理念が、韓国国民にとっては好意を持って迎えられているのも朴クネ大統領の国民支持率の高さの要因だろう。

 (3)日本側から見れば朴クネ大統領が中国との関係、結び付きを強化して、日本とはこれまでともに就任以来一度も首脳会談を行わないという徹底した原理原則主義を貫いて、意思の強さ、固さを示している。

 米国も日米韓同盟で中国、北朝鮮に対抗してアジア安定を目指すその日韓対立に懸念を示して、オバマ大統領が核セキュリティ・サミット会議に合わせて日韓首脳の顔合わせを演出したが、オバマ大統領を挟んで並んだ日韓首脳には特に朴クネ大統領のしらじらしい態度ばかりが目立ち、「不仲」を際立たせたものとなってしまった。

 (4)韓国国内経済では欧米との相互関税撤廃条約をもとに家電、情報機器、自動車で高い関税のままの日本を引き離して対日経済を優位に進めてきたが、皮肉にも中国寄りの外交姿勢にもかかわらずに中国企業の追い上げを受けて減速傾向に見舞われている。

 韓国経済は日本からの頭脳流出を受けて発展してきた経済構造があるだけに、日韓関係の悪化、対立はこれからの韓国国内経済にも悪影響が考えられる。

 (5)朴クネ大統領はアジアで初の女性大統領として注目されて期待もされたが、その女性ゆえのものもあるのか、日本との元従軍慰安婦問題での強硬な原理原則主義がアジア女性の時代の未来志向にもあかるい展望を示せていない。

 朴クネ大統領としては元従軍慰安婦問題が決着(日本側としては法的、義務的責任は決着済みの立場)しない限りはアジアの女性時代も前に進まないとの思いが強いのかもしれないが、日本の謝罪と責任論ばかりが前面に出て双方の立場、見解の相違が際立つ結果にもなっている。

 (6)旧日本軍によるアジア植民地支配は現地女性だけの被害、不利益にとどまらずに多岐にわたるものだ。
 その災禍は二度とくり返してはならないもので、その誓いとこれを乗り越えてのアジア女性の時代に向けた展望と成長戦略の大テーマのもとに日韓首脳が力を合わせることは必要だ。

 両首脳の目先を少しアジアの未来、アジア女性の時代に向けることが大事で必要だ。

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