(1)イスラエルの自衛権を保障し支持するバイデン大統領もイスラエル軍の病院攻撃はダメだと言っているが、イスラエル軍はガザ最大の病院に突入したのに加えて別の病院も攻撃して被害も出ている情報がある。
(2)一方で米国提案の5日間の戦闘中止による人質解放交渉が進められて、合意も近いと報道されている(戦闘中止は4日間になったー報道)。イスラエルは米国の要請によるエジプト検問所からの人道上の生活物資を無制限に受け入れるとあらたに表明している。
またアラブ、イスラム諸国の外相らでつくる外交団が中国を訪れて王毅政治局員兼外相と会談して、「即座に戦闘と殺りくを止め、ガザに人道物資を届けなければならない」(報道)と中国の協力を求め王毅外相もパレスチナの正当な民族的権利を断固支持していると表明した。
(3)イスラエルとハマスの戦闘の外堀(the outer moat)は徐々に確実に埋められつつあるとみられる。しかし4日間の戦闘休止で人質解放(限定数)が進めばかえってその後の戦闘がより無差別に拡大する懸念はあり、イスラエル軍はガザから民間人の避難が集中する南部への攻撃を拡大すると表明しており、米国、バイデン大統領がどう判断するのか、中国が具体的な行動にでるのかは注目される。
(4)ガザ地区ハマスは4日間戦闘中止すれば人質解放(限定数)に応える意向を示しているのはわずかの前進であり、追いつめられている状況でもあり、イスラエル軍、治安責任者からは戦闘休止で「軍の勢いが弱まる」(報道)という声もある。
(5)イスラエルとハマスの戦闘は激しさを増しているとの情報はあるが、イスラエル、ハマス双方からこれまでと違った姿勢も見え始めて4日間の戦闘休止、人質解放が合意されれば、これを契機として米国、中国、国際社会が戦闘停止に向けて仲介、協議に向かわせる機運の高まりをとらえて事態をけん引しなければならない。
(6)現在は一方的にイスラエル軍の地上侵攻、攻撃にさらされているハマスだが、そもそも今回は先にイスラエル側に地上侵攻して住民殺害、人質を取ったのはハマスであり、ハマス側からこの経緯、事情、背景についてもっとメッセージが出ていいと思われるが、ハマス側からの意思表示が少ないのはイスラエル軍の侵攻攻撃の中でそれどころでない厳しい状況にあるとはいえ、あるいはイスラエル軍に居場所を悟られない作戦であるのかわわからないが情報戦でも不足しているのは事態をより深刻にしている。
(7)バイデン大統領も周辺国との協議のうえ強い解決策を示しているといわれて、事態は動く気配をみせて、国際社会も正念場を迎えている。